うちのマンションには1階の正面入り口のオートロックドアを入った所にちょっとしたロビー的なフロアがあり、その一角に小さな受付カウンターがありました。
世帯数がけっこう多いマンションなので、マンション建設当初から管理組合によって「共益費から費用を捻出してでもマンションに受付カウンターがあった方が、住民にとっては便利だろう」ということになったのでしょう。
その受付カウンターは年中無休で朝から夕方まで稼働していて、いつも派遣社員の女性2人が受付スタッフとしてローテーションで仕事をしてくれていて、住民の様々な仕事を引き受けてくれていました。
受付でやってもらえたことは色々あって、例えば、クリーニング店と提携して宅配クリーニングサービス(受付にクリーニング品を預けたり受け取ったりできる)や、宅急便の受付、粗大ゴミを出す時に必要な粗大ごみシールや切手等の販売、台車などの用具の貸し出し、などなど様々なことに対応していただけて、かなりありがたい存在でした。
このように、2人の女性スタッフにはお仕事とは言え色々とお世話になっていたのですが、残念ながら、今年の春いっぱいで管理組合との契約が終了して、受付カウンターが無くなってしまいました。
物価高騰のこのご時世、マンションの管理組合の運用にかかる費用や修繕積立金の確保のために、削れる費用は削っておこうということみたいです。
2人のうち1人の方は10年以上とかなり長く勤められていて、夫と違って平日も家にいる私とはすっかり顔見知りになっていましたし、ワンコやニャンコが大好きな方なので、先代の愛犬が散歩に出る時とかに会うと感じ悪いくらい怖がる愛犬の挙動も気にせず?いっぱい頭をナデナデしてくれて(笑)本当に可愛がってくれましたし。
毎日毎日土日祝もお盆もお正月も関係なくいつも受付にいてくれた方たちなので、「受付カウンターが無くなる」ことよりも「受付スタッフの人に会えなくなる」のが私は寂しくなってしまいました。
仕事をしていない私のような人間にしてみれば、これほど毎日のように顔を合わせる人は夫以外では受付スタッフの方くらいですからね、何となく、いつも近くにいて会える親戚のような感覚だったのです。
なので、お仕事最終日は何かと持って帰る荷物も多いだろうと思ったので、最終日より少し前に気持ちだけでしたが近所のお気に入りのケーキ屋さんのマドレーヌをプレゼントして、「どうもお世話になりました(T▽T)」とお礼を伝えたのでした。
そんなお別れがあってから3ヶ月ほど経った今日のことです。
近所のスーパーに水汲みに行って帰ってきたら、マンションの前の通りで急に後ろから肩をポン!と叩かれました。
「ん?」と振り返ってみると、そこには、先代の愛犬も可愛がっていただいたあの受付の女性スタッフの方が笑顔で立っていて「こんにちは!ちょっとお久しぶりですね(^_-)-☆」と挨拶してくれました。
ええ?!まさかまた会えるなんて!
それに、制服姿じゃなくて私服姿を初めて見たし!
って言うか、なんでここにいらっしゃるの(??)
色んな意味で驚いた私は「あぁーーーっ?!こんにちはーっ?!(;゚Д゚)」とヘンテコな声をあげてしまいましたが(笑)、なんと、お住まいはご近所なのだと教えていただきました。
もうずっと受付でお世話になっていたのに、お仕事以外で会ったことがなかったので、毎日電車で通勤されているのかな?と勝手に思っていて、ご近所さんだったなんて知らなかったです。
ってことはですよ、ご近所さんに近所のケーキ屋さんのマドレーヌを差し上げてしまったのね(^^;ということに気付いて、ちょっと申し訳なくなってみたりしましたが、まあ、まあ、気持ちですから~ということで(^^;
でも、変わらずお元気そうだったし、またお会いできて嬉しかったですし、もう会えないと思っていた方にこんなに早く再会できるなんて、ラッキーな日でした(*^-^*)
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