まだ特に何があったわけでも何が決まったわけでもないのですが、今日は、いつもよりちょっぴり現実的に今後のことを考えてみました。
書類にサイン
先日「あのさ…」と、夫がちょっとだけ改まった感じで話しかけてきました。
夫は何かちょっと真面目な話がある時は決まって「あのさ…」から始まるので、私は心の中で「あ~何かガチのお話ね…」と思って心構えをして、夫の話に耳を傾けました。
で、夫の話をざっくり要約すると、夫が勤める会社が全社員に向けて「『私はいつ転勤になってもいいですよ』と言う書類にサインしてね~」と言い出したそうで、そこで疑問なのは、今までもそんな書類にサインはしていなくても転勤になる人は転勤になっていたのに、なぜ改めてそんな書類を作ってサインをさせるのか?意味が分からないらしいのです。
とは言え、会社からの指示なので、夫や同じ部署の方々も書類にサインをしたとのことでした。
家族である私の気持ち
この話を聞いて、あくまでも私の推測ですが、家族の私はこう思いました。
もしかしたら会社は、これから会社全体の大規模な何か変革を考えているから、改めてこのような書類にサインをさせた、かもしれない。
これまで、夫の業務内容からすれば転勤とかは無さそうだなと思っていたし、今回の書類の件があったとしてもたぶん転勤はないだろう、とは思うのですが、改めて全社員にサインさせるには何か理由があるんでしょ?と思うと、以前よりも「転勤はない」とは言い切れなくなったんだろうなと思いました。
それに加え、書類にサインさせたと言う事は、子供の学校が~とか、親の介護が~とか、持ち家なので~とか、ちょっとした個人の都合を理由に転勤を断ることは難しくなったのでしょう。
つまり、この家とのお別れがいつか来る遠い未来の話ではなく、ちょっぴり現実的な話になったかもしれないのです。
両親のこと
そうなると我が家の場合、私の両親に対して、今後の事を考えて「うちの近くに引っ越しておいでよ。」とは言えなくなりました。
転勤が無いのであれば、今後年老いた両親の世話や介護などのためにも、実家を存命のうちに売却してもらって、我が家の近くに引っ越してきてもらって暮らしてもらうのも1つの手段かなと思っていたんですけどね。
いつ転勤になるか分からなくなり、書類にサインしたからには転勤が決まれば断れないでしょうから、場合によっては親を振り回す様なことになりかねないので、あまり無責任なことは言えなくなりました。
さて、確実に年老いてきている両親のこれからのこと、改めて幾つかビジョンを考えておかないと…です。
自宅のこと
そしてもう1つ考えたのは、この家のことです。
夫が転勤になったとしたら、私の中では単身赴任と言う選択肢はないです。
だから、本当はあと2~3年で住宅ローンを完済して、夫が定年退職をむかえる65歳までは持ち家であるこの家で暮らし、定年退職後にマンションを売却して首都圏より物価の安い町に引っ越して老後を暮らそうと思っていたのですが、もっと早くにこの家やこの町ともお別れになる可能性が出てきました。
ただまぁ、元々一生この家に暮らすつもりはありませんでしたし、もしも今この家を売却することになれば、今ならまだそこそこの価格での売却が望めるので、それはそれで悪い話しではないような気がします。
でも、この家とのお別れが思いがけず現実味を帯びた瞬間、いつかは引っ越しすると思っていたにもかかわらず、ちょっと寂しさも湧いてきました。
21年前、建設会社から新築マンションの部屋の鍵を受け取り初めて2人でこの家に入って、まだ家具も何も無いリビングで2人で大の字に寝転んで「わぁ~広いねぇ~♪」なんて言っていた想い出が蘇ってきたりしまして。
この家でいつまで暮らせるか分からない、と思うと、これからのこの家で暮らす時間に愛おしさが増しそうです。
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