前回の【本当にたたかったお嫁さま】その27.「引っ越しの手配」では、
2000年8月中旬、両親が家にいない日に引っ越し業者に来てもらって、引っ越しの見積もりを出してもらいました。
私の引っ越しの荷物と言えば、服や鞄や靴、そして服を入れている箪笥2個とコートなどをかけておくラック1つ、その他は友人知人からの手紙や写真などの少々の想い出の品と、日々使う基礎化粧品や化粧品くらいなもので、引っ越し業者さんもその荷物の少なさに、まさか私が結婚で実家を出る一人娘だとは思わなかったみたいです。笑
こうして、単身者用の一番安い引っ越しプランでの引っ越しが決まり、と同時に、引っ越しの日も決まりまして、そこでやっと本当に実家から出られるんだなぁと実感が湧いてきた私は、新生活に向けて少し買い物をすることにしました。
今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)
私は結婚式の前に、カレが一人暮らししているワンルームマンションへの引っ越しを済ませておくことになりました。
本当は、2Kとか2DKくらいのアパートでも探してから新生活をスタートさせたかったんですけど、当時はカレの仕事が激務で時間が無かったり、私も自分の両親(と言うか主に毒親の母)のことがあって結婚に向けて何とか1つずつ前進するだけで精一杯な状況だったので、どうにも物件探しをしている余裕がなくて、とりあえずカレの家に引っ越すことになったのです。
それで、無事に結婚して色々と落ち着いたら、改めて賃貸物件を探して引っ越しをすればいいね、と話していました。
でも、私の引っ越しの荷物がいくら少ないからと言って、既に1人の人間が暮らしているワンルームマンションにもう1人分の荷物を運びこめば、それなりに家の中がぎうぎうになることは容易に想像出来ました。
ただ1つ幸いだったのは、カレが暮らしていた部屋が角部屋だったため、ベランダ側の窓の他に片側の壁にちょっとした物を置ける出窓があったり、まあまあな広さのロフトが付いている部屋だったので、衣替えの衣装ケースなど今すぐに使わない物はロフトに置いておけたので、それで何とかギリギリ2人でも大丈夫かな?と言った感じでした。
なので、「新生活だワーイ!ソファー買っちゃおう!」とか「ダイニングテーブル買っちゃおう!」なんて買い物は出来るわけありませんでしたし、洗濯機や冷蔵庫や掃除機などの電化製品はカレが使っている物があったので、買い揃える必要もありませんでした。
でも、カレの家はいかにも1人暮らしでっせ!って感じで、煮炊き出来るようなものは鍋としても使えるような深めのフライパンが1つだけ、茶わんも1つ、マグカップやコップも1つずつ、おたまは1つあるけどフライ返しは無かったりで、さすがにこれじゃあ自炊は出来ないなと思った私は、キッチンツールや食器などを少し買い揃えることにしました。
結婚に向けて初めてのお買い物♪
そう思うと、ちょっとした買い物でも、ふわっと夢が膨らみました。
お洒落で可愛くて使いやすいキッチンツールがいいな!
ごはん茶碗やお箸やマグカップなんかは、お揃いのにしようかな!
そうだ!渋谷のハンズとかLoftへ行ったら、きっと良さそうなのが見つかるはず!
私は買い物する気満々で仕事帰りに渋谷駅で途中下車しては、ハンズやLoftを見て回り始めたところ、確かにハンズやLoftには可愛くて素敵なキッチンツールが沢山あり、食器なども本当にお洒落で素敵なものばかりでした。
目移りしまくりました。笑
でも、そうやって3~4日ほど仕事帰りに渋谷へ寄っては色々見て回って、私、気付いちゃったのです。
機能的で可愛くて素敵は、その分、しっっっかりとお値段に跳ね返ると言うことを。
「ボウルとザルで5千円とか、スライサーセットが1万円とか、無理だ…ここで全部は買い揃えられない…」
ちょっと浮かれ気分になっていた私でしたが、我に返って、現実的に考えました。
そして、日々使うごはん茶碗とお椀とお箸とマグカップだけはちょっとフンパツして素敵だな~可愛いな~と思ったものを購入し、その他の食器は100均やデパートの食器市などで買いました。
そしてキッチンツールは、実家の近くのホームセンターへ行ってお洒落ではないけどめっちゃ実用的なものを買ったりして、必要な物を買い揃えました。
新生活が始まる前に、いきなり夢と現実にぶち当たったような気分でしたね(^^;
それでも、2人の新しい生活が始まることを考えると、ホームセンターのお洒落ではないけどめっちゃ実用的なキッチンツールでも何でも、新生活の準備と言う嬉しさには変わりはありませんでした。 ~ つづく ~
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