私が暮らす町では6月から市の「がん検診」が始まっているので、今日は届いていた市のがん検診のハガキを持ってふらりと自転車を走らせて市役所へ行って、肺がん検診の申し込みをして来ました。
毎年人間ドックは受けているけれど、アレルギー性喘息で日常的に咳が出がちではあるので、肺のチェックは小まめにしておいても良かろうと思って、肺がん検診を受けておくことにしたのです。
午前中の11時頃に市役所に到着すると、思いのほか市役所の外にもたくさんの人がウロウロしていて、建物の中に入ると、信じられないくらいの長蛇の列が。
普段ほとんど市役所を利用することが無いので、「ええーっ!検診の申し込みをする人ってこんなにいるんだぁ・・・(・・;」と驚いてしまいました。
そして、長蛇の列の何処が最後尾なのか?とか分からなくて、入り口の所に座っていた案内係の方に「保健衛生課(検診の申し込みをする課)へ行きたいのですが・・・?」と訊ねたところ、「そちらの通路の突き当たりです。」とのことでした。
そこでふと、「あれ?この行列を通り越して、奥のブースなんだ・・・ってことは、この行列って?何の検診の申し込みなんだろう?」と疑問が湧いて不思議に思いつつ、教えていただいたとおり行列を突っ切って奥のブースまで行って、お目当ての課に辿り着きまして。
検診の申し込み用紙に記入しながら何の気なしに受付の職員の方に「あちらの行列って、何の検診の申し込みなんですか(??)」と聞いてしまいました。
すると、職員の方がちょっと言いにくそうにしながらグイッと私の方に顔を近づけて、ヒソヒソ声でポツリと一言。
「生活保護の申請の列です。」
・・・えっ・・・ええ~~~っ?!汗
私が職員の方に聞いてしまったことは、たぶん列に並んでいる方たちには聞こえて無かったと思うので、気まずい感じにはならずに済みましたが、市役所は色んな事情や用件で訪れている人が多い場所でもあるから、不用意な質問は控えないとなと反省しつつ。
とは言え、生活保護を申請する人って、老若男女あんなにもたくさんいるものなのかと本当に驚きました。
私が子供の頃の昔って、たぶん生活保護を受けている人はごく僅かで、何か理由があって困窮してしまった人だけが受ける、みたいなもので、ちょっと言い方が悪いのは重々承知で言ってしまいますが、生活保護を受けていることは周りの人に知られたくないことのようなイメージがあったものでした。
でも今では、わりと皆さん普通に堂々と、なんだったらちょっと面倒くさそうに列に並んでいて、パッと見た感じ働き盛りな年齢で元気そうな人に見えたり、何となく日本人ではなさそうな感じの人もいたりしたので、私は全く生活保護の申請の列だなんて気づかなかったのです。
ただまぁ、生活保護は日本人であれば誰でも受けられる権利があるものだし、必要な人のもとにちゃんと届いて欲しいとも思っています。
それに、全ての人の事情はもちろん私には分からないので、働き盛りな年齢で健康そうに見える人だって、実際は何か大変なのかもしれないし、日本人ではなさそうに見えた人だって、日本人と結婚された外国人の方かもしれませんしね、あまり偏見の目で見てはいけないと自分に言い聞かせつつ。
それでも、テーマパークのアトラクションばりに並んでいる長蛇の列を見て、ちょっぴり「う~ん…」って思ってしまったのも事実だし、今のご時世、生活が苦しい人が増えているよねと分かってはいても、改めて今の日本の現実を目の当たりにした気分です。
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