千利休の一期一会を思いつつお茶を点てた日

【日々の暮らし】

先日、朝の9時から仕事部屋で仕事を始めた夫がすぐにリビングに戻ってきたので「どうした?」と聞くと、「打合せが入ったから、お昼ご飯は1時からでよろしく~」とのこと。

本当は、駅前に用事があってお昼ご飯の後に行こうと思っていたのですが、思いがけずちょっと時間に余裕が出来たので、午前中のうちに用事を済ませてしまうことにしました。

そして、普段は駅前までは自転車でピューッと行くことが多い私ですが、ここ最近になってやっと外を歩くのも心地よい季節になったし、この日は天気も良かったので、私にしては珍しくぶらぶら歩いて行くことにしました。

 

そうして歩いているうちに、綺麗な青空で何だか気分が良くなって、家の前の道を真っすぐ歩いて行けば駅に行けるのに「ちょっと裏道に入ってみよう!」なんて思い立って、車は通行出来ないお寺さんの細い裏路地に入って遠回りして歩いていました。

すると、青空をバックに何やら所々が赤くなっている可愛い木を発見。

何の木だろう?どんな赤い実だろう?

立ち止まってよーく見てみたところ、パッと見た感じは赤い実がなっているように見えたのですが、赤い実ではなくて所々の葉が赤く紅葉している木だったので、珍しい木だなぁと思いまして、私は思わずスマホを取り出して写真を撮りました。

すると、「それは何の木?赤い実がなってるの?」と後ろから声をかけられて振り返ると、振り返った私の横にスッと来て、木を見上げているお婆ちゃんが1人。笑

お婆様、ご年配の女性、お婆さん、ではなく、「お婆ちゃん♪」がしっくりくるような可愛らしいお婆ちゃんが私の横に手を後ろで組んで立っていて、目を凝らして一生懸命に木を見上げていました。

「赤い実じゃなくて、葉っぱが赤く紅葉しているみたいですね~?」「何の木でしょうかね~?」「桜じゃないわよね~?」なんて、少し立ち話をしながら2人でお寺さんの木を眺めたのでした。

 

いつものように自転車に乗っていたら、可愛らしいお婆ちゃんとのこのささやかな出会いは無かったわけで、こうやって気分に任せてぶらぶら歩いて移動するのもいいもんですね。

こんな出会いを「一期一会」って言うのかな?と、千利休の言葉が頭に浮かびました。

そして、出かけたついでに和菓子を買って帰りまして。

夜、なんちゃて?かろうじて?不白流のなばな、久しぶりに小手先でお茶を点てまして、和菓子と一緒にいただきました。

ほんの1分ほどの出会いの一期一会にほっこりしつつ、良き夜でございました。

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