7~8年前、出先から家に向かって歩いていて、近所の花屋の前を通り過ぎようとした時に、店頭になにやら見たことの無い花を発見しました。
その花の名前は「ムスカリ」
少し紫がかっているようにも見える濃いめのブルーっぽい花の色で、1つ1つの花の形はスズランみたいなんだけど、小粒の花が集まって咲いているので小さなクリスマスツリーのように見えなくもなく、一目で「え、なんか、カワエエ♪」と一目惚れして、一鉢購入しました。
そして、ベランダのプランターに植え替えて、買ってきたその年と翌年くらいは元気に咲いて可愛い姿を見せてくれたのだけど、3年目になってパタリと葉すら生えてこなくなってしまい、私は「枯らしちゃったな…」と思って、プランターの土ごと処分しました。
ちなみに我が家が暮らすこのマンションでは、ベランダにプランターなどを置いて草花を育てることはOKなので、もちろん草花を育てている人もいるので、そうなると季節の変わり目などにプランターの土の入れ替えをしたりする人もいますし、私のように花を枯らしてしまってプランターの土を処分する人もいるでしょう。
そんな時、ゴミの分別としては、枯れた枝は等は燃えるゴミへ。
そして、土はゴミ袋に入れて台車でゴミ捨て場まで運び、指定の場所に置いておくと、ゴミ収集の時に清掃の人が出してくれているようです。
なのですが、たまにマンションの敷地内にある公園の、住民が定期的に管理して手入れしている花壇などの土の補充に使ってくれることもあるみたいなんですね。
そんな事を踏まえて、先日のことです。
雨が降るなか傘をさしてテクテクと歩いて帰ってきたら、マンション下の植え込みに、今年もムスカリが花を咲かせていました。
雨に濡れて鮮やかさが増していたブルーが目を引きました。
たくましく公園の植え込みで毎年少しずつ株を増やしているこのムスカリたちは、そうです、実は我が家のベランダにいた子たちです。
私が勘違いしてもう枯れてしまったと思って処分した土を、マンションの清掃の方たちが植え込みの土の補充に使ってくれて(玉砂利ごと土を処分したので、数日後にその玉砂利入りの土が植え込みに撒かれていたので気づきました)、実は根が生きていたのか?ムスカリが自らの生命力でこうして元気に育っているのです。
清掃の方たちのおかげで今もこうして元気に咲いてくれていて本当に良かった!と思ってしまうのは、その事実を知っている私と夫だけです。笑
最後に余談ですが、この花を見ると私はどうしても「目がぁー!目がぁぁぁーーーっ!」を思い出してしまうのですよね。
ごめんね、ムスカ…リ。
コメント