駐輪場で見かけた小さな男の子の主張

エッセイ

日本の太平洋側に迫っていた台風13号は、先週の金曜日の夜には熱帯低気圧に変わったけれど、関東地方を中心に記録的な大雨となりました。

土曜日はせっかくの週末でしたが、買い物もレジャーも控えて家で過ごされた方も多かったんじゃないでしょうか。

最近の台風やゲリラ豪雨や線状降水帯と言った雨の被害は、本当に恐ろしいですね。

何が恐ろしいって、降水量の凄まじさと、その頻度ではないかと。

昔も水害はあったでしょうけど、こんなにも頻繁に、何十年に一度、百年に一度レベルの大雨が当たり前のように頻発するなんて、やっぱり異常だなと感じます。

夏には強い風を伴う風台風、秋には大雨を降らす雨台風が多いと言われているので、引き続き台風や雨の影響に注意して、気を付けて過ごしましょうね。

どうしたの?

そして昨日の日曜日、やっと台風が過ぎ去って晴れてくれたので、買い物がてら自転車で駅前へ行きました。

駅前では幾つかのお店をまわって買い物をしたかったので、自転車は駅前の駐輪場に止めて歩いて移動することにしました。

いつも利用している駅前の駐輪場に到着すると、駐輪場の入り口を入ってすぐくらいにある駐輪スペースで、小学校低学年くらいの男の子が何やらご立腹のご様子。

カンシャクを起こしているような

「っっっだよぉぅ!!!もぉぉーーーっ!!!このっ!」

と大きな声を張り上げていたので、思わずそちらに目をやると、自転車にパンチをくらわせていました。

その子が駐輪場の通路を少し塞ぐような感じで暴れていたので、んん?どうした?と様子を見ていたところ、どうやら、自分の自転車を出したいのに両隣に駐輪している自転車に引っかかってしまって、なかなか出せなくてブチ切れたようです。

駐輪場の駐輪スペースは、30センチほど前輪を上げる感じで駐輪する段と、地面と同じ高さで駐輪する段の2段に分かれていて、上段下段が交互にあるような感じなのですが、なにせ自転車と自転車の間隔がとても狭いものですから、ハンドルやカゴや自転車用のチャイルドシートなどに自転車同士が引っかかってしまい、大人でも自転車の出し入れがちょっと大変なのです。

男の子は自分の自転車のサドルとハンドルを掴んで、まるで綱引きをしているように全身の力を使って引っ張っていたので、私は思わず一旦通路に自転車を止めて男の子の自転車を出すのを手伝ってあげようかと思ったのですが、ちょうどその時、

「なぁ~にやってるのよぉ?」

と言いながら、駐輪場の奥から男の子のお母さんが自分の自転車を出して歩いて来たのでした。

小さな男の子の主張

後ろで見ていたお母さんは、

「もぉ、そんな怒らないでしょぉ〜(−−;そーゆーとこがちっちゃいのよぉ〜あなたはぁ〜(−−;」

と、イライラする男の子をたしなめたのですが、そこで男の子の意外な反撃。

「そうだよ!だってボクはちっちゃいんだぁ!」

・・・お?なんだ??自分の器の小ささを認めて開き直ったのか???

私は相変わらず通路を通れずそまま様子を見ていたら、続いて男の子から衝撃の言葉が。

「だってボクは、2年生なんだっ!!!」

「ちっちゃいんだから、仕方ないじゃないかっ!!!」

あーっ!なるほど、身長かぁ!そーゆーことだったのね。笑

思わず吹き出してしまった私でしたが、お母さんは表情一つ変えず

「ちっがーうわよぉ、器がちっちゃいって言ってるのぉ〜(−−;」

結局、その男の子には「器がちっちゃい」の意味は分からなかったようで、最後まで

「そうだよ、ボクはちっちゃいんだ・・・」

とブツクサ言いながら、何とか自力で自転車を出して帰って行かれたのでした。笑

本気でイライラしていた男の子と、本気で呆れていたお母さんには大変申し訳ないけど・・・

あーっ、面白かった!( *´艸`)笑笑笑

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