我が家は分譲マンションで暮らしています。
それなのに、物件探しは私にとってチョットした憧れなのです。
夫の社会人1年目の時
夫が新卒で就職した時、配属先は「大阪だろう!」と思っていたのに東京になって、それはそれは大慌てて引っ越して来たそうで、確か聞いた話では、その時の会社の先輩であり大学の先輩でもあった方が
「暮らすならこの街ええよ~」(←先輩が当時暮らしていた街)
と教えてくれて、さらにありがたいことに、そのお勧めの街で物件まで決めておいてくれたのだそう。
なんて面倒見の良い先輩!
良かったねぇ、夫。
なので夫は、手配してもらった新居にバタバタと引っ越しをしてきて、バタバタと社会人生活をスタートさせたと言っていました。
私と夫の新生活スタートの時
そして私は、夫と結婚と同時に ↑ この家にとりあえず引っ越しました。
いわゆる賃貸のワンルームマンションでしたが、賃貸と分譲の両方あるマンションで、建物の構造的にはわりとシッカリしていたし、管理人さんも昼間は常駐していたし、何より夫が住んでいたのが最上階の角部屋でロフト付きの部屋だったのもあって、天井も比較的高くて明るく閉塞感もあまりなく、物を置くスペースも2人分ならギリギリ何とかなったのです。
とは言えです。
何とか暮らせはするけど、広さ的に余裕があるとは決して言えなかったので、「しばらくして落ち着いたら2DKくらのもう少し広いアパートでも探して引っ越そう~」とは思っていました。
でも、当時は夫婦そろって仕事に忙殺されていて、大袈裟ではなくて本当に家には寝に帰るくらいの勢いの暮らしぶりでした。
結婚して半年間くらい、晩ご飯すら落ち着いて一緒に食べられないでいたくらいでしたからね。汗
なので、新居をゆっくり探す時間も無かったですし、目の前が駅で交通の便はめちゃめちゃ良かったので、ワンルームで手狭とは言えそれなりに暮らせてしまっていたのが逆に仇となって、なかなか引っ越すタイミングが無いまま2年以上経ってしまっていました。
突然の建築会社の営業の訪問
そうこうしているうちに、私の方の仕事が一旦終わりまして。
次の仕事が始まるまでしばし専業主婦生活をしていた時の事です。
平日の昼間、突然玄関のインターホンが鳴りました。
玄関を開けると、ピシッとスーツを着た男の人が何やら小脇に書類を抱えてニコニコと立っていて、近所の分譲マンションの紹介に来たとのこと。
建築会社の営業の人でした。
「いやぁ、まだ家を購入する予定とか無いので・・・」と言うと
「でも、もう!すぐソコですし!マンションをご購入されなくても、今後のお家探しの参考程度になれば幸いですし!見に来ていただくだけでも結構ですし!ぜひ!週末にでもお越しください!」
勢いに押されて、思わずマンションのパンフレットとモデルルーム会場のチラシを受け取るだけ受け取ってしまった私でした。
そして、夫も私も完全に冷やかしのつもりで?興味本位で?次の週末にフラリとモデルルームなるものを人生で初めて見に行ったのでした。
初めてのモデルルームと内覧体験
営業の人が言っていた通り、当時住んでいたワンルームマンションからものの4~5分でモデルルーム会場に到着しました。
モデルルーム用の建物に到着し中へ入ってみると、先日突然やってきた営業の人と、さらにその上司っぽいいかにもベテランと言った感じの年配の営業の人が来て挨拶をしてくれて、マンションの構造などについて説明を受けて。
そして、モデルルーム会場とは別に、建設途中の実際のマンションの数部屋だけが先に内装まで済ませてあってモデルルームになっているとのことで、思いがけずヘルメットをかぶらされ、工事現場用のエレベーターに乗り込み、実際の部屋まで行ってからの内覧となりました。
モデルルームは部屋の間取りや広さが違う4~5部屋くらい見せてもらったと思います。
マンション購入
で、当たり前ですけどね、2人でぎうぎうで暮らしている賃貸ワンルームマンションからいきなり分譲マンションの部屋を見たら、そらぁ~広いですし、ピカピカで綺麗ですよ。
2人で両手を広げて立ったところで、手と手がぶつかったりもしないですしね。
お風呂だって、脚をのばしてゆっくり湯船につかれる広さがあって、ちゃんとトイレも別ですしね。
何もかもに思わず目が眩みました。
そう、まさに完全に目が眩んでしまったのです。
で、あれよあれよと言う間に1週間でマンション購入の書類に印鑑を押していました。笑
つまり、物件探しは憧れなのです
こうして我が家は今、あれよあれよと言う間に購入したマンションに、20年程暮らしています。
そして、夫が先輩に決めてもらって暮らし始めたその街が、今、我が家が暮らしている街です。
したがって夫も、この街で暮らし始める時に物件探しをしていません。
私も、夫が暮らしていたワンルームマンションに引っ越してきたので、物件探しをしていません。
そして、賃貸ワンルームから分譲マンションへ引っ越す時も、色んな街の不動産屋巡りをしたワケでもなければ、他の色んなマンションを見比べたワケでもなく、物件探しをしないまま決めました。
つまり、夫も私も、物件探しをしたことが無いと言うわけです。笑
夫婦そろってまるで運命に導かれるかのようにこの街で暮らしてきたわけですが(笑)、結果、住めば都と言いますか、夫の先輩のおっしゃった通り暮らしやすい街ではありましたし、マンションとしてもそんなに悪くは無かったなと思えているので、結果オーライ。
なんだかんだで運が良かったなぁって思います。
でも今になって、やっぱり楽しみの1つとして、経験の1つとして、ワクワクしながら物件探しなんてのをしてみても良かったかな?と思ったりもします。笑
毎年春になると、新生活のスタートを機に物件探しをされる方も沢山いると思いますが、皆さんも、ここに住んで良かったなと思える街や家に出会えますように。
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