50代に突入して今更感満載ではございましたが、昨年から家計簿をつけ始めまして、なんとか1年が経ちました。
この1年間、とりあえず「家計簿をつけ続ける」ことだけを目標にしてきましたが、続けてみたことで最近なんとなく見えてきたのは、我が家の家計のことだけでなく、老後の暮らしのことでした。
まずは家計簿を続けてみました
これまで我が家の家計は、何にどれくらい出費しているのかなど把握もしないまま、「とりあえず夫婦2人ちゃんと食べれて、人に迷惑をかけず暮らせればいいや」くらいで暮らしてきてしまいました。
確かに、それでも間違いではないと思うんですけどね。
でもある日、自分はもう50代で老後は遠い未来の話ではなくなったんだなと自覚した時に、このままではアカンよなぁと薄々気づいて。
そして、ちょうどそのタイミングで友人に我が家が家計管理をしていない事に驚愕されて、それをきっかけに私は意を決して人生で3度目となる家計簿にチャレンジしました。
まずは、家計簿をつける前に、我が家専用の家計簿作りから始めまして。
実際に家計簿をつけながら、途中で家計簿のフォーマットの手直しをしつつ、少しずつ我が家の生活にマッチした「我が家だけの家計簿」を作りました。
ただ、私の性格上、1円も違わず家計簿をつけるなんてことは出来ませんでした。
追い込み過ぎると、面倒くさくなってしまうのです(^^;
なので、とにかくまた投げ出さないためにも、ざっくりとでもいいから家計が把握できる程度に家計簿をつけ続けてみたのでした。
それでも、全く家計管理をしていなかった頃に比べれば、大体でも把握出来るようになった今は、私にとってはかなりな進歩ではないかなと思います。笑
漠然と老後の生活が不安でした
家計簿をつけ始めたばかりの昨年の今頃は、私は「漠然と」老後の生活のことが不安でした。
賃金は30年間も上がっていないのに、増税は次々とされていますし。
年金の支給開始年齢はどんどん引き上げられていき、支給額もどんどん減っていくでしょうし。
たぶん私は、これからの日本の政治や制度を信用していないのだと思います。
そして、そんな日本と言う国のこれから先の不安が、老後の不安に結びついていたみたいです。
でも、たった1年間だけですけど家計簿を続けてみて何となく分かってきました。
老後に不安を感じるのは全て国のせいばかりでもなくて、私が我が家の家計や老後の資金について何も把握していなくて、将来のビジョンが何も見えていなかったからだな、と。
毎月赤字だけど赤字ではないかもと気付く
家計簿から分かったことは、毎月、月々の収入だけでは全然足りていなかったと言う事実でした。
毎月、赤字も赤字、大赤字なのです。
なので、「月々の収入」+「年に2回のボーナス」を12ヶ月で割って生活すれば、年間を通しては赤字にはならない、そんな感じでした。
さすがにこれでは駄目だと、焦りましたね。
でも、なんかこう…釈然としない気持ちも湧いてきました。
なぜなら、たぶん私たち夫婦はそんなに無駄遣いをしてはいない方だと思っているからです。
完璧な節約生活とまではいきませんけどね、平日はほぼほぼ自炊し、洋服や身に着ける物もブランド品などは興味ないですし、人付き合いもそこそこで、そんなに好き勝手にお金を使っている自覚がないのです。
自覚が無いのに大赤字の方がもっと駄目では?とも思いましたが…
そこで、ちょっと考えて変更してみたのは、家計簿の生活費についての考え方でした。
最初は、月々の生活費の中に、毎月必ず必要となる住宅ローンや、積立NISAなんかも含めていました。
とにかく「毎月必ず必要な経費」として、ひとくくりにしていたのです。
でも、ここで気になったのは
- 住宅ローンは、確かに月々の必ず必要な出費ではあるものの、あと数年で完済して「月々の出費ではなくなる」こと
- 積立NISA(来年から新NISAの積立投資枠)も毎月必ず支払うものではあるけれど、これは資産の積立みたいなものと考えれば「月々の消えてなくなる出費とは違う」のではないか、そして、上限枠まで投資し終えたらこちらもまた「月々の出費ではなくなる」こと
と言う2点です。
なので、食費や水道光熱費や医療費や交通費など本当に生活するためにかかる純粋な生活費と、それ以外の住宅ローンや積立NISAなどは一旦「別集計」にしてみました。
すると、純粋な生活費だけであれば、夫婦2人で1ヶ月20万円前後で生活していることが判明しました。
と言う事は、老後に実際に必要になる1ヶ月の生活費は(物価があまり変わらなかったとしたら)20万円前後くらいになるってことなのかなと、ビジョンが見えてきたのです。
つまり、住宅ローン等々を支払っているアラフィフ世代の今現在の私たち夫婦の生活と、老後の私たち夫婦の生活では、1ヶ月に必要なお金は違うんだな、と分かったのでした。
と同時に、今は毎月大赤字になっていますが、純粋な生活費としては20万円前後ならば、あながち今だって無茶苦茶な浪費生活をしているわけではないかも?と思えたり。
老後までにもう少し純粋な生活費の部分を見直せば、何とか暮らしていけるようになるかも?と、ちょっとだけ希望が見えました。
そして、少しでも老後のビジョンが見えたことで、家計簿をつけてみたことは無駄じゃなかったんだなぁと思えてきましたし、なによりちょっぴりホッとしました。
少しずつしか前進出来ない私ですが、我が家の家計はまだまだ改善の余地が沢山あると思うので引き続き家計の見直しと、家計簿管理を続けてみます。
がんばりまーす。
コメント