夫が乗っている自転車は、夫が就職と同時にこの町に引っ越して来てから駅前の自転車屋さんで買ったそうなので、かれこれ25年くらい乗っているかなりの年代物です。
自転車の調子が悪い原因
これまでタイヤ交換をしながら乗り続けてきましたが、最近何やら調子が悪くて、自転車に乗ってペダルを踏むと「カン!カン!」と音がするようになりました。
ペダルの問題なのか?タイヤの問題なのか?チェーンの問題なのか?
ちょっと様子を見ていましたが、素人の私たちにはやっぱり原因は分からないので、先週の平日に私が近所の自転車屋に持ち込んで見てもらいました。
結果から言うと、『自転車そのものが年代物なので』
自転車屋さんの説明では
- もう色んな部分の部品がすり減っているので、例えば後輪の部品を交換してみて、それでも音が消えなければ次はチェーンを交換してみて、さらにダメならペダルの交換をしてみて、と言った感じで原因の可能性を1つ1つ潰しながら修理を進めていくことになります。
- だけど、今は不具合が出ていない部分(例えばブレーキとか前輪とか)であっても、近いうちに修理が必要になるだろうと思われます。
- なので、修理の費用がどれくらいになるかの見積もりが出せません。
- 最近は自転車も安いので、修理代が1万円以上とかかかるくらいなら、新しい自転車を買うと言う方も多いです。
とのことでした。
自転車屋さんの説明がとても的確で分かりやすくて、とても納得でした。
自転車屋さんの提案
そして、その事を踏まえて、自転車屋さんはこんなことも言ってくれました。
- この自転車は「日本の○○工場で作られたフレーム」なので、凄くしっかりした作りになっているんですよ。だからこそ、今まで長く乗れていると言った感じです。
- とても良いフレームなんです。でも残念ながらここの工場は無くなってしまったので、もう生産されていないのです。
- 日本の工場自体が今はもうほとんどないので、日本製の物がほとんどありません。
- なので、フレーム自体は問題ないので、もしこの自転車に長年乗られてきて愛着があるとか、ご予算がよろしければ、部品交換など修理して乗り続けることも出来ますので、検討してみて下さい。
そう言えば、もうだいぶ前にパンク修理で行った他の自転車屋さんでも、日本製の良い自転車なので~みたいな事を言われたことがあったんですよね。
その時はただ「へぇ、そうなんだ~」くらいにしか思いませんでしたが、そう言うことだったんだなぁと、今頃になって分かりました。
もう作られていない日本製を大切にする
こうして、色々な話を聞かせてもらったので、とりあえず一旦自転車を持って帰りまして。
夫に自転車屋さんから聞いた話を伝えました。
そして夫は割と即決で、新しい自転車を買うのではなくて、今の自転車に乗り続ける事を決めました。
たぶん、まあまあな新しい自転車が買えるくらい費用はかかってしまうみたいなんですけど、古くなっている部品をこの際ですから全て交換をしてもらい、安全に乗り続けられるようメンテナンスをしてもらう事にしたのです。
もう作られていない日本製のフレームの生き残り的存在の自転車であり、夫が長年乗り続けている自転車を、夫が大切に乗り続けると決めた時は、実は私も内心ちょっと嬉しかったです。
私が結婚してこの町に引っ越して来た時には、すでにもう夫はこの自転車に乗っていましたからね、私にとっても思い出深い自転車なのです。
修理に出す前の作業
そんなわけで、夫の意向を確認し、この前の週末に改めて自転車を修理に持って行こうと思っていたのですが、夫が「修理に出す前に自分で出来ることをやる」とのことで、マンションの車の洗車スペースを借りて作業をしました。
まずは、残すことにしたフレームの、傷で錆びてしまった所を「サビ取りクリーナー」や「サビ落とし消しゴム」で錆び取り作業をして。
次に、車のホイールを洗うのに使われる「鉄粉取りの洗剤」を使って、ブラシで自転車全体を洗ってしっかり油汚れを落として。
自転車を拭いて乾いたら、錆び取りした部分に「防錆剤」を塗りました。
自分たちに出来ることはやったので、後は、すり減っている部品を全て交換してもらえれば、またこの自転車は元気に走ってくれるでしょう。
古いから新しい物に買い替えるか。
古いものにお金をかけてでもメンテナンスをしていくか。
なかなかに悩めましたが、こうやって自分たちで手をかけたらかけただけ愛着が増して行くのも悪くないなと思ったのでした。
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