【本当にたたかったお嫁さま】その17.結婚式場の仮予約をキャンセルした日

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その16.「本性を現した母」では、

2000年5月、週末を利用して幾つかの結婚式場の見学をして、自分たちの希望に合う式場を何とか見つけることができまして、その年の10月に式場の日程をひとまず「仮押さえ」し、あとは招待客の人数の確認をしてから式場へ電話連絡すれば、式場の予約は完了~♪

のはずでしたが。

ここでついに母が本性を現し「結婚式には出ない!」と言い出したので、私は、カレの結婚の挨拶の時に続いて2度目の結婚の破断を覚悟したのでした。

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

結婚についての考え方も状況も人それぞれでしょうが、結婚が決まった時、けっこう多くの女性が幸せと喜びに溢れて「結婚式をしたい°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」とか「ウェディングドレスや花嫁衣裳を着たい°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」と思われるのではないでしょうかね。

かく言う私も子供の頃は、憧れ半分と言った感じで、大人になったら結婚して結婚式もするものだと思っていました。

そんな私も大人になった頃には、毒親の母との暮らしに人生疲れ果てて「実家から逃げ出せれば、それでいい。そして、こんな親がいる私は結婚も出来ないだろうから一生一人で静かに生きて行こう。」と、思うようになっていました。

なので、そんな私が結婚することになった時は、もうそれだけで十分だったと言いますか。

私とカレは、母と私の関係性を鑑みて、結婚式をすることにしたら色々と大変なことになるのが目に見えていたので、それを回避するためにも、そして、結婚(入籍)に辿り着くのを最優先にするためにも、「結婚式がしたい~ドレスが着たい~」なんて言っている場合ではないと思い、結婚式はしないことにしたのです。

でも、カレが私の両親に結婚の挨拶に来た時に、まさかの母から「結婚式はやった方が良いわよ!」なんて言葉が飛び出して、それを素直に真に受けて結婚式をすることにした私たちは、やっぱり!案の定!大変な目にあってしまったのです。

 

「結婚式はやった方が良いわよ!」と言って結婚式をすることにさせた母本人が、いざ私たちが結婚式場を探して、結婚式の申し込みをすることになった途端に、今度は「結婚式に出ない!」と言い出したのでした。

父からその話を聞いた時の、「ああやっぱりね…」と冷静に思った自分と、「やっぱり結婚を認めてくれてないんだな…」と悲しくなった自分と、母の底意地の悪さに怒り心頭の自分と、母と私の板挟みにさせてしまった父に申し訳なく思った自分と、本当に色々な気持ちが一気に沸き上がって来て、何とも言葉に言い表せない感情になったのを今でも忘れられません。

と同時に、私は2回目の結婚の破断の覚悟をしました。

 

だってですよ・・・

カレが実家に結婚の挨拶に来て帰った後、母が暴言を吐きまくった時は、本当にカレに申し訳なさ過ぎて、1度は結婚が破談になることも覚悟したんです。

でも、カレの心の広さのおかげで、事なきを得たのです。

それなのに、一度ならず二度までも、結婚式をすることを勧めてきた母本人が結婚式に出席しないと言い出して、それはつまり、何を意味するかと言うと

私たちが結婚式はしないと言ったから ⇒ 母は結婚式はした方がいいと言っただけ

私たちが結婚式をすると言ったから ⇒ 母は結婚式に出ないと言っただけ

母はとにかく私たちを振り回したいだけ、そして、何とか結婚を破断させようとしているだけだったと言うことであり。

それに、私たちが少人数でも親戚や友人知人をご招待して結婚式をしたとしたら、父だけが私の親として結婚式に出席することになります。

そうなると、出席者の方たちは少なからず「お母さんは健在なのに、何で結婚式に出席してないの?」「この結婚は何か問題があるの?」なんて思うでしょうし、そうやって私たちの結婚式に「ケチをつける」ことが出来たら、母は私たちの結婚を阻止出来なかったにしても、一生心に残る傷を負わせることが出来て「ざまぁみろー!」っと言うわけです。

 

そんなわけで、私は再び結婚が破談になることも覚悟して、カレに電話をして

  • 結婚式をした方が良いと言っていた母が結婚式に出ないと言っていること
  • 招待する親戚の人数も確認が取れてないこと
  • 式場の仮予約の期限に連絡をするのが間に合わないこと
  • 母が健在なのに父だけが結婚式に出席するのは、問題があると思っていること

一通り事情を話して、本当に申し訳ない気持ちいっぱいで

「式場の仮予約はキャンセルしないといけないかも・・・」

「何度も嫌な思いさせちゃって、本当にごめんなさい。こんな親がいる私だから…嫌だなって思ったら、今ならまだ間に合うから、遠慮せず結婚の話も無かったことにしてくれていいから。」

と伝えました。

 

すると、話を聞いたカレは、またもやアッケラカンとした口調で何の迷いもなく

「それなら、結婚式せんでもええやん(^^)」

「へっ(??)いいの?」

「別にええんちゃう?だって、もともとは結婚式はしないって言ってたんやし。」

「結婚式することで大変な思いするくらいなら、せんでええんちゃう?」

こうして、またもやカレの心の広さに救われて、2度目の結婚の破断の危機を免れて、再び立ちはだかった母の壁を突破することが出来たのでした。

そして私はこの時、「この人なら、本当に最後まで私と一緒に母と闘ってくれるな…」と思えた瞬間でもありました。

いつも1人で耐えて我慢して闘ってきた私の人生に、初めて一人で戦わなくてもいいよと言ってもらえたような心強さを感じたのでした。

こうして私は、仮予約をしていた結婚式場にキャンセルのお願いの電話を入れて。

父には「結婚式場のキャンセルをしたので、もう親戚の確認はしなくても大丈夫だから。色々ありがとうね。」と伝えたのでした。   ~ つづく ~

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