情けなさすぎではありません?

【日々の暮らし】

自分で言うのもなんですが、私は日常の中で「えっ?」とか「なんだかなぁ~もぉ~…」とか思うことは多々あるんですけど、沸点は低い方ではないので、いきなり怒るようなことはほとんど無いです。

ですが今日の午前中、そんな私の怒りが沸点に達した出来事がありました。

 

うちの最寄り駅周辺には、我が家がメインバングとしている銀行の支店が無くて、その代わりにATMだけがあるのですが、駅前だと言うのにATMはたった2台なので、いつも順番待ちの行列が出来ていて、けっこう時間がかかってしまうのが常です。

タイミング悪く2台のうち1台が故障やメンテナンス中だったりすると、その順番待ちの行列はさらに長くなって、仕事の休憩時間とかに並んでいるらしき人の中には、ATMまで辿り着けないまま時間切れで並んでいた列から離れて行く人も少なくありません。

そんないつも行列が出来てしまう駅前の小さなATMのブースで、今日は、小さな赤ちゃんを抱っこした若いお母さんと隣同士になりました。

最初は気にもせず私もATMの操作をしていたのですが、途中からそのお母さんが何やら話し始め、その声は当たり前ですが隣りにいる私にもまる聞こえで

「あの、お財布が置いてあったんですけど・・・はい・・・はい・・・あ、それでイイんですか?分かりました、届けます。」

おそらく、ATMの上に財布の忘れ物があって、スマホではなくATMに設置されている銀行直通の受話器で話をしていた様子。

そして、近くの交番に届けて下さいと言われたっぽくて、若いお母さんは私より一足先にATMブースから出て行かれました。

 

そして私も1分くらいに後にATMブースから外に出たのですが、ちょうどそのタイミングで、けっこう慌てた感じの年配の男性(以下「おっさん」と呼んでやります!)が並んでいる人たちを無視して入口に突進してきたのでピンときまして

「あの、お財布忘れました?」

っと声をかけると

「あ?ああ・・・いや、参った・・・」

何だか慌てすぎてて要領を得ない返事が返ってきたのですが、忘れ物の財布の持ち主であることは分かったので

「さっき、隣りのATMの方がお財布を見つけてATMの電話で銀行に連絡してくれていましたよ。たぶん交番に持って行くように指示されたみたいなので、駅前の交番へ行かれたらイイと思います。」

と説明したのですが

「え?交番?えっ?」

と、分かりやすくアワアワし始めて、そんな私たちのやり取りを聞いていた順番待ちの列に並んでいた女性が

「赤ちゃんを抱っこしたお母さん、アチラに歩いて行きましたよ!」

と教えてくれまして、はやり方向的に駅前の交番に向かったと思われたのですが、その情報を教えてもらってもおっさんってば

「え〜?!交番〜〜〜(;゚Д゚)」

みたいな、どうしてだか慌てつづけるばかりで、せっかく並んでいた女性が事情を察して教えてくれているのに、「分かりました!」でもなければ「ありがとうございます!」でもなく、私は心の中で「なんだ?このおっさん…」と思いつつ。

「駅の交番、分かりませんか?一緒に行きましょうか?」

と私が声をかけると

「ああ、はい・・・ああ・・・」

と何やら心ここにあらずと言った感じでブツブツ言いながら一緒に歩いてくるので

「良かったですね、銀行にちゃんと連絡して交番に届けてくれる人で。」

と、私の中では「暑い中、赤ちゃんを抱っこしての移動は大変だろうに、わざわざ銀行に連絡を入れて、交番まで財布を届けてくれる若いお母さんにちゃんと感謝しなさいよ!」と言う、ちょっと嫌味のつもりで話しかけたんですけど

「えっ?いやぁ〜何で交番に持って行くかなぁ〜・・・置いておいてくれれば・・・」

と、まるで独り言のようにブツブツと文句をたれたのです。

・・・・・はぁ?!( ̄д ̄)

この時点で、このおっさんをわざわざ交番まで連れて行ってあげるのが馬鹿馬鹿しいような気分になったんですけど、交番は駅のロータリーの2階部分にあって知らない人には分かりにくい場所でもあるので、仕方なく駅の2階へ行くエスカレーターに一緒に乗りました。

すると、そこまで案内してもらっておいて、しかも、Uターンも出来るわけないエスカレーターの途中で、そのおっさんが初めて私にかけた言葉は

「あのぉ、時間いいんですかぁ?もういいですよぉ。」

・・・・・はぁ?!( ̄д ̄)

もうね、この時の言い方!言い方!

申し訳ないからもういいですよぉ~って感じでは断じてなくて、もうここまで来れば分かったから!もういいから!みたいな、ちょっと迷惑そうなその言い方に、さすがに私も怒りの沸点に到達しましたね。

そしてその直後、怒りと言うより呆れたと言うか、思わずおっさんの顔をジーッと凝視して「世の中にはこんな生き物もいるんだなぁ」みたいな気持ちになって、エスカレーターで駅の2階に着いたと同時に、私は黙ったままおっさんとは違う方向に歩きだしておっさんと離れたのでした。

 

暑い中、わざわざお財布を交番に届けてくれているであろう赤ちゃんを抱っこした若いお母さんに「何で交番に持って行っちゃったんだ」と文句をたれ。

情報をくれたATMの列に並んでいた女性にもお礼も言わず。

1人で交番にも行けなかったくせに、案内してもらっておいて、しかもエスカレーターの途中で「もういいですよぉ。」って、どうやって引き返せと言うんじゃ?

まあ、おっさんもね、お財布を忘れてちょっとパニックになって慌てていた、のかもしれない。

けど!

いい歳してね、最後まで誰にもお礼の一言も言えないなんて、情けなさすぎではありません?

人の振り見て我が振り直せ、私はちゃんとお礼が言える人でいようと思いましたね。

私はこんなおっさんになりたくないです。

あ、おばさんか。笑

スポンサーリンク

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました