猫くんの歯が赤い?!「破歯細胞性吸収病巣」と判明

小さい家族

我が家の猫くんは1週間ほど前におしっこのトラブルで動物病院にお世話になったばかりでしたが、事前に毎年恒例の健康診断の予約を入れていたので、健康診断を受けに(合わせて、おしっこの経過観察のために)再び動物病院へ行ってきました。

猫くんの健康診断

昨年の春、早いもので猫くんも5歳になりまして、人間で言うところの「ちょっとおじさん」な年齢になってきたので、ここらで1回しっかりと診てもらいましょうと言うことで、昨年の健康診断はいつもお世話になっている動物病院の健康診断のコースの中で一番検査項目の多いコースで健康診断を受けてもらいました。

でも今年は、鼻の横に腫れ物(ニキビ?)が出来たりとか、ストルバイトの結晶が少し再発してしまったりとか、先日もおしっこのトラブルがあったりで、なんやかんやと動物病院に行ってはその度に色々と検査を受けていて、幸いなことに血液にも内臓にも問題は出なかったので、今年は基本的な健康診断のコースに戻しました。

朝9時に猫くんを送り届け、半日入院と言う形で健康診断が行われるため、私は一旦帰宅しまして。

そして午後、健康診断が終わったタイミングで動物病院から電話をもらって、おむかえに行きました。

動物病院に到着するとすぐに診察室へ案内されて、レントゲンや血液検査結果の数値の紙などを見せてもらいながら先生から検査結果の説明を受けまして、毎年この時間は本当にドキドキしてしまいますが、幸いなことに健康的には問題無しとのことで。今年も本当にホッとしました。

ただ、命に関わる病気ではありませんが、新たな歯のトラブルが見つかりました。

破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)

1度目の歯のトラブルは、2022年の6月に受けた健康診断の時に奥歯に歯石の付着と歯肉炎が見つかり、同年の12月28日に全身麻酔で「抜歯」と「スケーリング(歯面と歯肉下の歯石・歯垢除去)」と「ポリッシング(歯の表面を滑らかにして歯石を付きにくくする)処置 」の手術を受けました。

そのおかげだと思いますが今年も歯石の付着はさほど見られなかったのですが、今年は歯茎が赤くなっているのではなく、歯そのものが赤くなっている歯が2本ほど見つかったのです。

その病気の名前は、「破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)」とか「ネックリージョン」とか「歯頚部吸収病巣(しけいぶきゅうしゅうびょうそう)」と呼ばれ、歯周病に次いで多く認められる猫特有の病気で、歯周組織に存在する破歯細胞によって自分の歯を壊していく病気とのこと

そしてこの病気は、なんと約4割~5割もの猫がかかるメジャーな病気でありながら、どうしてなるのか?については原因不明なんですって。

原因が分からないので、予防策も無くて、対策としては「なってしまったら」→「処置する」しかないみたいです。

対処方法

検査方法

「歯をむしばんでいく」と言う点では、症状としては人の虫歯のような感じですが、人間の虫歯と決定的に違うのは、やはり「歯が赤くなっていく」と言うところだと思います。

動物病院の先生から猫くんの昨年の健康診断の時に撮った歯の写真と今年の健康診断の時に撮った写真を並べて見せられた時は、左右の下の歯が1本ずつ赤くなっていて、歯茎から出血していて歯が赤くなっているのかと思いました。

でもそれは出血ではなく、破歯細胞性吸収病巣によって歯そのものが壊されて赤くなっている状態とのことでした。

そして症状は、歯頸部(歯根と歯冠の境界)から始まることが多いですが、歯冠部(歯茎から出ている部分)・歯根部にも進行し拡大していくので、検査方法は、レントゲン撮影をして歯の根までチェックする必要があるとのことです。

治療方法

この病気に有効な薬はなく、痛みや不快感を伴って症状が出た歯が完全に吸収されるまで続いてしまうそうです。

そして、鎮痛薬や抗生物質で一時的に症状が緩和されても罹患歯がある限り再び痛みが発生し、放っておくと歯根部で隣の歯にも広がることもあるとのことで、治療方法としては、全身麻酔下での『抜歯』が第一選択になるとのことです。

近年ではスーパーライザーを用いた近赤外線療法などもあって、麻酔が不要で猫への負担が少なく、疼痛緩和や炎症の抑制ができ、薬物(痛み止めや抗炎症剤)の使用量・頻度を減らす効果も期待できるようですが、あくまでこれは対処療法のようなので、やはり抜歯するのが一番なのかなと思いました。

抜歯手術の申し込み

そんな訳で、先ほど動物病院に電話を入れて、担当の先生の予定表を確認していただいて、抜歯手術の予約を入れてもらいました。

まずは来週に、全身麻酔を受けられるかどうかの事前検査。

そして事前検査で問題が無ければ、7月31に抜歯の手術となりました。

猫くんは重度の恐がりで、動物病院へ行くとガタガタ震えて「ニャー」と声も出せないほど委縮してしまうので、本当はあまり動物病院に行かないであげたいんだけどね・・・

これも猫くんが元気に美味しくご飯が食べられるためだからなぁ・・・仕方ない。

猫くん、がんばろうな。

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