火の用心どころの話ではなかった事件

【日々の暮らし】

やっと暑さを通り越して朝晩が冷え込む季節になると、私が住んでいる地域周辺では、近所の消防署から消防車が出動して、カンカーン…カンカーン…カンカーン… と緊急時のサイレンとはまた違った音を鳴らしながら町中を巡回します。

いわゆる「火の用心」の注意喚起ってやつです。

うちは集合住宅なので、マンションの規約で火災のリスクを減らすためと言うことで台所のガスコンロ以外は火気厳禁となっているため、灯油ストーブなんかも使ってはいけないのですが、一軒家のお宅などでは灯油ストーブを使っている方も多いでしょうから、気温が下がると火の用心の注意喚起が始まると言うわけです。

私が子供の頃は、寒さ厳しい真冬でも町内会の人が夜な夜な拍子木と言って2本の長方形の木を打ち鳴らしながら「火の~用~心!チョン!チョン!」と町内を回ってくれていましたね。

思い出すと懐かしいです。

 

そして、今年も10月に入ったタイミングで、夜になると消防車の火の用心の音が聞こえるようになりました。

でも、今年は10月に入っても気温が下がってくれなくて、秋らしくない気候が続いています。

昨日なんて30度越えしてくれちゃって、出先で汗だくになってしまいましたし。

こうやって暑い日が長引けば長引くほど、どんどん秋の期間が短くなってしまい、やっと気温が下がって来たなぁとホッとしたと同時に一気に冬になってしまうのではないか?と気をもんでおります。

私、秋が一番好きな季節なんですよねぇ。

冬は寒いし、春は花粉症がツラいし、梅雨はジメジメが苦手だし、近年の夏は暑過ぎだしで、結局、私にとって快適に過ごせる季節が秋しかないのです。

と、私が秋が好きなのだと言う話はどうでもいいとして。

まだエアコンにお世話になっていると言うのに、消防車の注意喚起を始めるのが毎年10月からと決まっているからなのか?この蒸し暑さが残る夜にカンカーン…カンカーン…カンカーン…と聞こえてくるのですから、不自然でなりません。笑

日本の行事のカレンダーと実際の季節が合わなくなってきているんだなって感じます。

 

そんな消防車の注意喚起の音を昨晩も遠くに聞きながら茶をしばいておりますと、ふと、数年前の冬に起きた事件の事を思い出しました。

あれは、クリスマスも終わり、空気は乾燥して気温もグンと下がった年末、お正月までのラストスパート!と言った感じで大掃除に追われていた日のことでした。

ベランダに面するリビングと和室の窓の拭き掃除をしていたところ、何やら何台ものパトカーや消防車などの緊急車両が近隣を走り回って行ったり来たりしていて、大音量のマイクで何かを呼び掛け続けているのです。

あまりのうるささに「どしたよ?」と思って、町中に反響して響き渡っている呼びかけに耳を傾けてみたところ、なんと、家の近所のガソリンスタンドが灯油を買いに来た人に間違ってガソリンを売ってしまったとのことでしたΣ(゚д゚lll)

ガソリンを売られてしまった人が、万が一にも気づかずに灯油ストーブにガソリンを入れて火をつけてしまったら、それはもう火の用心どころの話ではありません。

大爆発を起こしてしまいます。

灯油ストーブを使っているお宅では、お正月を温かく過ごすために年末のうちにガソリンスタンドへ灯油を買いに行かれる方も多かったのではないかと思いますが、まさかガソリンを買ったなんて思わないでしょうから、一刻を争う事件に発展してしまいました。

事情を知った私も、もしかしたら近所の家が突然大爆発を起こして吹き飛ぶかもしれないわけで、心配だし、気が気ではありませんでした。

なので、寒いけど窓を少し開けて網戸にして、外の音が聞こえるようにしながら大掃除を続けました。

でも幸いな事に2時間ほど経って、町中を走り回っている緊急車両から再び聞こえてきたアナウンスで、無事にガソリンを回収することが出来たことを知りました。

いやぁ、お正月直前にご近所で大爆発が起きなくて、犠牲者も出ずに済んで、本当に良かったですよ。

それ以来、毎年「そろそろ灯油ストーブの出番の季節がやってくる」と思うと、若干の緊張感を感じます(^^;

ガソリンスタンド、もう絶対に間違えないでよ!何卒!

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