突然ですが、桜鯛ってご存知ですか?
私はけっこう近年まで桜鯛について知りませんでした。
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桜鯛は春の食材
何年前だったでしょうか、ある料理研究家さんがテレビで
「春になると鯛が綺麗な桜色に変化して、この時季の鯛のことを桜鯛と言うんですよ~。京都ではみんな桜鯛を食べるんですよ~。若い子も春になると『あ!桜鯛まだ食べてない!桜鯛食べないと~』って言うんですよ~(^^)」
と言った感じの地元話をされていて、あまり魚のことに詳しくない私は「京都では春に桜鯛を味わう」 = 「鯛は桜鯛の時季が一番美味しいのね」と勝手に思ってしまい、それ以来、我が家も春になると桜鯛を味わったりしていました。
食材で季節感を感じるのって、とても素敵なことだなって思いまして。
漁師さんが考える真鯛の旬とは
ところが、愛媛県双海町で50年以上漁師を続け、季節料理店の大将でもある方が書かれているコラムを拝見した時に、桜鯛について目からウロコの情報を入手しました。
ざっくりと要約させていただきますと、桜鯛とは3月~6月頃に水揚げされた真鯛のことで、産卵期をむかえた真鯛は体の色がピンク色に変わるので桜鯛と呼ばれていますが、漁師さん曰く、真鯛が一番美味しいのは、産卵前に栄養を蓄え始める1月~2月なのだそうです。
ピンク色の真鯛が桜鯛として売られていたとしても、もしも産卵後の栄養を使い果たした桜鯛だったら、美味しさも半減ってことみたいです。
なので、桜鯛はテレビで料理研究家さんが言っていたように季節感がある春の食材と言うことには間違いはないけれど、「一番美味しい季節である」は必ずしも正解ではないこともあることを知りました。
鯛めし
そんなわけで、そろそろ桜鯛の時季に突入しますが、その直前の漁師さんが考える真鯛の旬である今のうちに食べておこうと思い、昨日は鮮魚店で鯛を1匹買ってきまして、半身は刺身で、残りの半身とアラを使って鯛めしにしました。(アラを少しあら汁にしました)
鯛めしは、
- まず「アラ」と「半身」に軽く塩をふって20分ほど置いて塩味を馴染ませてから
- ①をグリルで炙り
- ②の炙った「アラ」と昆布を煮てダシを取って、こして冷まし
- 研いで水切りした白米に③のダシを加え、醤油と酒とみりんで味を調え
- 炙った半身を乗せてから炊いて出来上がり
鯛めしは、薄口しょうゆが無くて普通の醤油を使ったので見た目の色が少々濃くなりましたが、味は色ほどの濃さは無くて、焼いた鯛の風味がしっかりしていてとても美味しかったです。
子供の頃は魚介類が苦手だったのになぁ。
なんでこんなに魚介類が美味しく感じるようになれたかなぁ。
それは、そーゆーお年頃になったから、かな。笑
年齢を重ねることで良いこともあるってもんですね。ふっふっふ。
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