駅の近くの商店街の通りから、角を曲がってちょっと行った所に、昔から地元の人に愛されていまっせ~といった感じのオーラを放っている、古いけど綺麗な佇まいのこじんまりとしたお寿司屋さんがあります。
私はこの町に引っ越して来てから、そのお店の存在はずっと知ってはいたのですが、これまで一度も入ったことはありませんでした。
なぜなら、お品書きみたいなものが外に置いてないし、綺麗な店構えから想像するに「もしかしたら高級店かもね・・・」と言う不安がぬぐえなかったからです。
はい、そうです、私が小市民です。笑
ところが先日、夜になってウォーキングってほどでもないですけど運動がてら散歩していたら、そのお寿司屋さんの前に張り紙が。
「親子2代で54年間お店を続けてまいりましたが、4月末日で閉店することになりました」
54年間・・・私と同い年のお店だったということが判明しました。
私が横浜で生まれた年に、このお寿司屋さんがこの場所に出来て。
私が学校へ行っていた時も、社会人になって働いていた時も、結婚して埼玉県で暮らすようになった時も、そしてつい先日まで、ずぅ~~~っとこのお店はこの場所にあり続けていたんだなぁ。
そう思うと、これまで入ったことは無かったお店ではありますが、なんだかとても寂しい気分になってしまいました。
実は最近、長年この町にあり続けていたお店が1つ、また1つと閉店していっています。
散歩している間に駅前だけでも幾つかの店が閉店していましたしね。
お世話になった八百屋さんもそうですし⇧、まさかここが?と驚くような老舗の割烹料理店も閉店しましたし、この町の顔だったとも言える、あって当たり前だった店がこうやって姿を消していって、次第にチェーン店のお店が増えてきて、この町らしさ、みたいなものが消えてきているような気がします。
やはり原因は、高齢化と、後を継ぐ人がいない、そんな感じでしょうかね。
無責任に「息子さんや娘さんは後を継がなかったのね?」とは言えませんけどねぇ、それでも、歴史ある店が姿を消して行くのは、客の立場からすれば残念だし、何よりその歴史が終わってしまうのは惜しいような気がしてしまいます。
閉店してしまうと分かっていたなら、もしかしたらめちゃくちゃ高級店だったかもしれないけれど(^^;私と同い年のお寿司屋さんには、一度くらい行っておけば良かったなぁと思ったのでした。
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