【本当にたたかったお嫁さま】その53.結婚式のお支度に花嫁が遅刻?!

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その52.「婚姻届」では、

2000年12月上旬、結婚式当日がやってきました。

朝のうちに自転車でふらりと市役所へ向かいまして、土日祝日用の臨時窓口へ行き、婚姻届を出しました。

受付では、年配の男性に「はい、確認終わりました~」とだけ言われて、呆気ない婚姻届けの提出となりましたが、なにはともあれ、こうして無事にカレと私は夫婦となり、再び自転車を走らせて家に戻ってから、いよいよ夕方からの結婚のために式場へ向けて出発したのでした。

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

市役所から家に戻った私たちは、式場へ向かうためにフォーマルな服装に着替え、ウェディングドレスやタキシードなどの下に着るブライダルインナーなどなど必要な荷物をそれぞれ持って、10時前には家を出ました。

この日のスケジュールは挙式は16時からスタートで、お支度と挙式前の写真撮影のために、新婦は3時間前には会場入り、新郎は2時間前には会場入りの予定となっていました。

なので、本当ならばもう少し家でゆっくりしてから出発しても良かったんですけど、私たちは式場に行く前にもう1ヶ所寄る場所があったため、早めに家を出たのでした。

向かったのは、当時、夫婦そろってお世話になっていた美容院です。

本来であればヘアメイクも式場に全てお任せするところだったのですが、2人ともお世話になっていた担当の美容師さんとは一緒に飲みに行くほど仲良くさせていただいていたので、ヘアセットだけ、式場の方ではなくこちらの美容師さんにお願いすることになっていたのです。

式場の最寄り駅より1つ手前の駅で下車して、駅の目の前にある美容院へ直行し、11時から2人とも完全に美容師さんにお任せでヘアセットをしていただき、手際よく仕上げていただいて、12時には完成しました。

 

その後、近くのお店に入ってパパッと昼食を済ませ、12時50分、私はタクシーに乗って式場へ向かい。夫は別のタクシーに乗って披露宴代わりのパーティーをするレストランに向かい、パーティーに必要な最後の荷物を持って行ってから、後から式場へ来ることになっていました。

こうして、私は予定通り13時に式場へ着いて「よしよし、ちょうど良い時間だわね~」なんて思いながら呑気に式場の受付へ行き、「あのぉ~、13時から挙式の支度の予約が入っております、なばなと申します~(*^-^*)」と伝えたんです。

すると、受付の方がハッとした顔で「あっ!なばな様ですね!(^▽^;)ああ、良かった!良かった!(^▽^;)お待ちしておりましたよぉ~!(^▽^;)」と、なにやら私を待ち構えていた感じ満載(??;

そして「少々時間が押しておりますのでねっ(^▽^;)こちらへ!さ、さ、こちらへ!少しお急ぎで移動しましょう!(^▽^;)」と、速足で新婦がお支度をする部屋に案内されたのでした。

ん?予定の時間通りに到着したのに、何でこんなに急いでるの?

 

その答えは、ヘアメイクが始まってから知ることができました。

私がお支度の部屋に入るや否や、ヘアメイクさんたちが4人ほど走り寄って来て「お待ちしておりましたっ!(^▽^;)」と間髪入れず更衣室へ案内されて、服を脱いで下着も外してパンツ一丁!の上にバスローブのようなものを1枚羽織った状態にさせられました。

続いて、大きな鏡の前の椅子に座らされると「少しスピードアップでお支度をしてまいりますので、大丈夫ですよ!ご安心下さいっ!(^▽^;)」とヘアメイクさん4人に囲まれて、これまたちょっと焦っているみたいだったので、私はたまらず「あのぉ、今日は挙式の3時間前に来て下さいと言われていたので、時間通り13時に来たんですけど、時間間違ってましたか(??)」と聞いてみました。

するとヘアメイクさんはちょっと言葉を選びながら「あっ、はい~、3時間前で大丈夫なんですけどね、『3時間前までには』と言った感じで、花嫁様の中には5時間前くらいに入られる方もいらっしゃるので、ちょっとあまりのんびりはしていられないかなと言った感じですかね(^▽^;)」と説明してくれて、式場の皆様が時間のギリギリまで来なかった私を待ち構えてくれていた理由がやっと分かったのでした。

 

そこからはもう「よってたかって」と言った感じでヘアメイクさんたちが頑張ってくれまして。

両サイドに立っていた方がそれぞれ私の腕を片方ずつ持ち上げて、刷毛で水おしろいを腕や手や背中や首に塗る作業を開始し、あれよあれよという間に顔のメイクも進み。

そして、後ろに立っていた2人が「わぁ!美容院ではこうやってセットされてるんですねぇ!なるほど!勉強になります!」など言いながら知り合いの美容師さんにセットしてもら髪型をまじまじと見学?されていましたが、私は美容師さんからの伝言(髪飾りの花を付ける位置と角度を伝など)を式場のヘアセットの方に伝えて、最後の仕上げをしていただきました。

座っているだけでどんどん花嫁に仕上がっていくのを鏡越しに見ながら「まるでこの席は王座だわね。」なんて思いつつ。笑

最後に、ブライダルインナーを身につけ、着替えブースの床の上にドーナツのように輪っかに広げられたウェディングドレスの中にポンと飛び込んで立つだけでドレスを肩まで引き上げてくれて、背中のチャックを閉めてくれて、最後にティアラとヴェールを付けていただいて、無事にお支度が完了したのでした。

いやはや、自覚のないまま式場の方たちをドタバタにさせてしまったお支度、今でもちょっと申し訳なかったなと思っております(^^;   ~ つづく ~

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