私の勘が当たるための条件は?

・不思議な話

実は私、若い頃にちょっとした特技がありました。

それは、数字を当てることです。

なんじゃそりゃ?って思われるかもしれませんが、まあ、ちょっと話を聞いてくださいな。笑

 

私自身、勘で数字を当てるのが特技かも?とは、10代の後半くらいまでは全然思ってもいませんでした。

だって、テストで分からない問題があって「1~5の中から正解を選べ」と言われましても、分からないものは分からないし、当てずっぽうでも当たりませんでしたからね(--;

元々は、例えばちょっとした時に私の頭の中でふと「あ、この人はこれを選ぶだろうな…」みたいなことを思って見ていると、それが的中することがあった程度のことだったんですけど、そんなことが何回かあると「おや?」と思い始めて。

そうなると今度は、「この人はどれを選ぶだろう?」みたいなことをあえてやるようになって、それがまあまあな割合で的中したりしたことで、調子に乗って「もしや!私ってば!勘がいいのでは?!」なんてことを思い始めたのです。

 

そこで、調子に乗った私はある日、同級生4~5人でお茶している時に話のネタの1つとして「私さぁ、数字を当てるの得意かもしれないんだぁ~(≧▽≦)」みたいなことを口走ったんですね。

それで、最初は同級生も「本当にぃ?」みたいな感じで笑っていて、Aさんが私のことをちょっと試してやろうと思ったのでしょうね、「じゃあさ、私が1~10までの数字の中で1つ頭の中で選ぶから、当ててみてよ!」と言い出しました。

こうなると、私も本当に自分の勘が当たるのか試せるチャンスだったので、余興感覚で試してみることにしました。

 

そして、Aさんが「それじゃあ…」と数秒考えた顔をしてから「はい、いいよ!」と言われたので、私も「う~ん…」と考えてから「6」と答えました。

するとAさん、真顔のようなちょっと半笑いのような何とも言えない顔をしたので、「どう?当たらなかったかな(^^;」と私が聞いたら、何とも言えない表情のまま顔を横に振って「当たった…」と言い、その場は「おおーっ!驚」と賑わいました。

でもまあ、ただの1/10の偶然かもしれないじゃないですか。

 

そこでAさんは「え、もう1回いい?」と聞いてきたので、私も「うん!」と答え、再び同じ流れで試してみまして、私が「3」と答えると、再びAさんフリーズしていて、横に座っていたBさんから「え?当たったの?」と聞かれて「うん、当たった…」と、ちょっと驚いて顔を見合わせていました。

でもまあ、ただの1/9の偶然かもしれないじゃないですか。

 

そこで今度はBさんが「私もやってみていい?」と聞いてきて、Bさんが数字を選ぶことになりまして。

同じ流れて私が「7」と答えたら、Bさんの目が真ん丸く見開いて驚いていたので、今度は私の方がウソでしょ?と半信半疑で「え?当たったの?」と聞くと、「うん、当たり。」とのことで、同級生たちだけでなく私まで驚いてしまいました。

でもまあ、ただの1/8の偶然かもしれないじゃないですか。

 

でもここまでくると、どこまで当たるか試してみたい気持ちは同級生たちも私も同じで、次は、Bさんが数字を選んで → Bさんが先に他の同級生たちに耳打ちで選んだ数字を伝えてから → 私が数字を言う、という流れでやることになりました。

それまではAさんとBさんの自己申告だったので、実際のところ本当に数字が当たっていたのかは、もしかしたらAさんとBさんが気を使って「当たった!」と言ってくれただけかもしれないじゃないですか。

でもこの作戦なら、本当に当たっているかをみんなで確認出来るからです。

こうして再び数字当てチャレンジが始まりました。

 

Bさんが数字を選び → 他の人に選んだ数字を伝え → 私が「5」と答える → 「ええーっ!当たってる~!」 → 1/7の偶然が当たり。

Bさんが数字を選び → 他の人に選んだ数字を伝え → 私が「2」と答える → 「わーっ!また当たった~!?!」 → 1/6の偶然が当たり。

Bさんが数字を選び → 他の人に選んだ数字を伝え → 私が「9」と答える → 「・・・え、ウソでしょ・・・また当たった・・・(・・;」 → 1/5の・・・偶然?

こうして、最後の1/2の数字まで全て当て切って、ここまでくると、同級生たちも私も不思議と言うか意味不明で何とも言えない雰囲気になってしまったのでした。

 

と、こんなことがありましたが、社会人になってからそんな意味不明な数字を当てる特技なぞご披露する場面があるはずもなく、私はすっかりそのことを忘れて過ごし、夫と結婚しました。

そして、ある年の有馬記念の日に、中山競馬場の最上階の指定席が取れたので、1日ゆっくり競馬を楽しむことになりました。

私は馬券の買い方も知らないまま競馬場へ行き、現地で夫に色々レクチャーしてもらいながら馬券を買ってみることになりまして。

そこで、私、ハッと思い出したのです。

そうです、私の特技は数字を当てることなのよん♪

競馬のことも馬のことも全然分からなくったって、数字が当たりさえすれば一攫千金ではありませんか!

こうして、欲にまみれた心で有馬記念のレースを含め最終レースまで馬券を買い続けた1日でしたが、1レースも当たることなく、じ・えんど。

 

テストの回答もそう、馬券もそう、やっぱり欲というものは人の目を曇らせるのでしょうね。

当てたい時には当たらない数字。

私の勘が当たるための条件は、欲のない無の心だと悟ったのでございます。笑

・不思議な話

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