【遠方に住む親が他界した時に大変だった事】その1.お別れまでのこと

【両親のこと】

高知県で暮らしていたお義母さんが他界されたのは 2017年の1月だったので、つい先日で8年が経ちました。

「もう8年か…早いもんだなぁ…」と時の流れの早さを感じながら、お義母さんが他界された時のことを何となくぼんやりと思い出したりしていたんですけど、思い出せば思い出すほど、遠方に住む親とのお別れの大変さみたいなものも色々と思い出しました。

遠方ならではの大変さは本当に色々ありまして、正直に言ってしまえば、けっこう大変でもありました。

こうやってお義母さんの命日で色々思い出したのもご縁なのかな、なんて思いましたので、一人息子である夫が親を見送った時の大変だったあれこれを、今日から数日に分けて書いてみようと思います。

今まさに遠方で暮らしていらっしゃる親子の方の、これからの何かの参考になてくれたら幸いです。

実家に行きたい時に行けない

記事のタイトルに【遠方に住む親が他界した時に大変だった事】と書きましたが、今日はまずは、お義父さんとお義母さんとの【お別れまでに大変だったこと】についてちょっと書きたいと思います。

まずはお義父さんについて。

お義父さんは2007年か2008年くらいから闘病していたのですが、ただ当時はお義母さんがまだ元気でお義父さんの看病をしてくれていたので、お義父さんは希望通り入院することなく通院しながら自宅で療養することが出来ましたし、息子夫婦の私たちは「看病について」の心配はさほどありませんでした。

でも少しずつ体調が悪化してきて、お義父さんに会えるチャンスはあとわずかかもしれないと連絡をもらって、2010年2月の後半にお見舞いに行くことにしたのですが、当時ちょうど大河ドラマの「龍馬伝」をやっていて、その影響か?2月なんて完全なるオフシーズンなのに高知行きの飛行機のチケットが取れず、1週間後にずらして行くことになりました

ところが、私たちが高知へ行く予定だった2日前の2010年3月上旬、お義父さんは自宅で静かに息を引き取り、夫は最後にお義父さんに会うことは叶いませんでした

遠方だと、行きたい時に行けないこともある、会いたい時に会えないこともある。

本当に残念なことでした。

子供が親を介護することが出来ない

続いてお義母さんについて。

お義母さんは4~5年ほど闘病した後に、2017年1月の中旬に他界されました。

最後の2年間近く緩和ケアに入院して最後まで入院生活をおくられたのですが、そのような状況になった時に、お義母さんは「高知から離れたくない」「息子に迷惑をかけたくない」と思っていたようでしたし、息子である夫は夫でこちら関東で仕事も生活もあるので、お互い動く事は出来ませんでした。

遠方ならではの、子供が親を介護することが出来ない問題に直面しました。

でも幸いなことに、そんな状況を理解してくれていたお義母さんの姉妹たち(叔母さん数名)が入院中のお母さんの洗濯物や買い物などのお世話をしてくださって、結局、夜中の3時頃に病院に駆けつけてお義母さんが息を引き取られた時に看取ってくださったのもお義母さんのすぐ下の妹である叔母さんでした。

親戚の皆さんにお義母さんだけでなく、息子夫婦の私たちまでも助けていただき、今でも本当に感謝しています。

交通費と宿泊費が家計を圧迫

お義母さんが緩和ケアに入院されてからは、夫は息子として「出来る限り多く母に会っておこう」としていましたし、それに加え、病院の手続きや先生からお義母さんについての話を聞くのは、病院の決まりで日頃お世話をしてくれていた叔母たちではなく息子である夫でないと駄目なことも多々あり、1ヶ月に1度ペースで高知へ行っていた期間もありました

でも、東京ー高知の往復の飛行機代に、高知で効率良く移動するのためのレンタカー代、ホテルの宿泊費(親戚が実家のガスなどを止める手続きをしてくれていたため実家には泊まれないため)、大変お世話になっている親戚へのお土産や、現地での食事代等々、2人で2泊で高知へ行くと少なくても10万円くらいかかりました。

楽天トラベルなどの旅行サイトにある、往復の交通機関とビジネスホテルなどの宿がセットになっている「出張プラン」を利用すると割安になったので、当時はとてもお世話になりましたが、こちらを利用したうえでのおよそ10万円でしたね。

それに加え、当時は先代の愛犬の心臓病の治療費もかなりかかっていた時期だったり、毎月の住宅ローンの支払いもありましたので、正直に言ってしまうと、毎月の高知の往復は家計を圧迫しました

なので、時には夫1人で高知へ行ってもらったこともありました。

夫1人なら5~6万円で行けるので、夫だけでも、1回でも多く、お義母さんに会わせてあげたいと思ったのです。

本当は回数など気にせずもっと会いに行ってあげたかったですが、遠方だと、往復の交通費が厳しくて頻繁に会いに行ってあげられないのが実情でした。

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