私は学生の頃に同じクラスの子に誘われて、ほんの5~6回程度でしたが、とあるテレビ局のサクラのバイトをしたことがありました。
今ではこのようなバイトはもうないかもしれませんが、当時のテレビ局のサクラのバイトとは、
- 朝から指定されたテレビ局へ行って(テレビ局の最寄り駅まで行くと、テレビ局までは送迎バスで移動)
- スタッフに案内された収録スタジオへ行って
- スタジオ内でパイプ椅子に座りながら収録しているテレビ番組(1本30分~1時間くらい)を見て
- 笑い声や拍手などの音だけを収録される(姿は映されない)
後はひたすら夕方の定時まで2~4を繰り返す1日となりました。
いわゆるテレビ番組の「にぎやかし」ってやつです。
だいたい朝10時~夕方5時まで、お昼休み1時間を挟むので実働時間としては6時間で、日給は3千円ぽっきり。
時給にすると、たったの500円にしかなりませんでしたが、それでもたまにこのサクラのバイトに行っていた理由は、いつもテレビ越しに見ている芸能人に会えて間近で見れること、これに尽きましたね。
ただまぁ、その日にどんな収録があるかはアルバイトには知らされないため、収録スタジオに連れて行かれて番組が始まってみて、どの芸能人に会えるのかはそこで初めて知ることになるので、必ずしも自分の好きな芸能人に会えるわけではありませんでしたけど、今のようにネットがあって見たい映像や欲しい情報がすぐに手に入らない時代、テレビは生活の中でトップクラスの娯楽であり、芸能人に会えるのはちょっと凄い経験でした。
テレビで放送される番組を放送される前に生で見れて、芸能人も見れて、ただ座って番組の収録をみているだけで多少なりともアルバイト代が手に入るのですから、良い気分転換になるアルバイトでした。
ただ1つ、このバイトでちょっとシンドイなぁと思うことがありました。
それは、頭痛です。
サクラのバイトがある日の朝は何の問題も無い普通の体調でテレビ局に向かうのですが、いつも、午後の収録が始まって夕方くらいの時間になると、なぜだか徐々に頭が痛くなり始めて、ラスト1本の収録の時には頭痛がどんどん酷くなってしまうのです。
楽しんで収録なんて見ていられないくらいでした。
そして、帰りのテレビ局から最寄り駅までの送迎バスの中では、ちょっとの揺れですら頭に響いて痛くて痛くて冗談抜きでグッタリしてしまうのですが、送迎バスを降りて駅から電車に乗って帰路に着き、家に着く頃にはほぼほぼ頭痛が治まっているのです。
それでね、これが1回や2回だったら、たまたまその日の体調によるものだよね~とか、偶然でしょ~とか思うのですが、5~6回行ったサクラのバイトの全部の日、必ず頭が痛くなったのです。
本当はもっと色んな芸能人が見てみたくて、もう少しこのサクラのアルバイトを続けてもいいかなと思っていたのですが、毎度毎度酷い頭痛になってツラ過ぎたので、諦めて辞めました。
テレビ局のスタジオと言う環境では色んな大道具やセットもあったし、ペンキや接着剤など色んな薬剤が使われていた空間ではあっただろうから、もしかしたらそーゆーのに反応していた・・・のかもしれない。
もしくは、華やかな芸能界をちょっとばかり垣間見ながら1日中緊張状態で過ごしていたことが、もしかしたら体調に影響していた・・・のかもしれない。
それとも、テレビ局があるあの場所、もしくは、スタジオと言う空間に、もしかしたら自分に合わない目に見えない何かがいた・・・のかもしれない。
さて、なんだったんでしょうねぇ。
答えは分かりません。
ただ、あのテレビ局に行くと必ずなってしまった頭痛は、今でも記憶に残っているくらい相当痛かったです。
もしも今の私があのテレビ局へいったら、また頭痛とかするのかなぁ?
ちょっと試してみたいような気がします。
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