前回の【本当にたたかったお嫁さま】その51.「結婚式前夜まで準備に追われてボロボロな2人」では、
2000年12月上旬、私たちは日々の仕事に追われつつ、結婚式前日も深夜まで結婚式と披露宴代わりのレストランでのパーティーの準備に追われまくり、結局は3~4時間ほどの仮眠しかとれなくて、カレも私も完全に寝不足と疲労困憊で目の下にクマができた状態で結婚式当日になりました(^^;
カレと出会ってこの日をむかえるまで約1年半、毒親である母という壁に何度も何度もぶち当たり、実の親とは思えないような妨害も何度もされて、それでも負けずに1つ1つ2人で乗り越えてきて、やっとむかえた私たちのハレの日でした。
結局、私の両親が結婚式に来るか来ないかは分からないままだったのですが、ここまできたらそれはもう私たちの問題なのではなく両親が決めることですから、カレと私は粛々と結婚式当日の予定をこなすだけとなりました。
今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)
2000年12月上旬、この世の中にこんなにも寝不足の疲労困憊で目の下がクマで真っ青な新郎新婦はいるだろうか?(^^;と、朝起きて自分の顔を鏡で見た瞬間に思わず半笑いしてしまったほどボロボロな状態で結婚式当日をむかえた私たちでしたが。
意外にも?緊張で気持ちが張りつめているし、やることがいっぱいありすぎて頭の中がフル回転過ぎて何も考える余裕が無いし、寝不足だの疲れているだの言っている余裕が無かったのが逆に幸いして、とりあえず朝は予定通りの時間にシャッキリと目を覚ますことが出来ました。
そして、軽くパンをかじって朝食を済ませ、シャワーを浴びて身支度を整え、普段着のジーンズとセーターを着て。
ちまちまと最後の準備をしたりしているうちに9時を少しまわったので、ダウンジャケットをはおり、紙切れ1枚を鞄に入れて、2人で自転車に乗ってふらりと家を出ました。
「いい天気やね~」「う~ん、晴れて良かったね~」「今日はそんな寒くないなぁ~」「うん、ちょっと温かいくらいだね~」と他愛もない話をしながら、の~んびりと自転車を走らせること10分。
結婚式当日の最初の予定を済ますための目的地に到着しました。
その場所はズバリ、市役所です。
結婚式の前に、市役所に結婚届を出しに行ったのでした。
この日は土曜日だったので普段の窓口が空いていなかったので、土日祝日用の臨時の窓口に提出となりまして、矢印の案内に従って臨時窓口がある地下へ階段を下りて行くと、そこは薄暗い地下通路があって、通路の途中の壁に埋め込まれた感じの昔の個人病院の受付みたいな小さなガラス窓が1ケ所ありました。
土日祝日用の臨時の窓口とは言えですよ、人生でおそらく1度きりのめでたい書類を提出する場所だというのにあまりにも辛気臭く簡素な窓口で、「え?ここかな?本当にここなのかな?」と少々不安になるほどでしたが、とりあえずガラス窓をコンコンとノックしてみたところ、奥から年配の男性が1人やってきてガラス窓を開けてくれました。
そして、「あの、婚姻届の提出窓口はこちらですか?」と聞くと、ポツリと「はい、そうです~…」と何ともテンション低めのお返事が。
形式的でも「あ、婚姻届の提出ですか?おめでとうございます!」くらいは言ってくれるのかなと思っていましたが、そんな言葉は一切なくて、鞄から婚姻届を取り出して「お願いします~」と提出すると、その年配の男性は黙ったまま書類に目を通して不備がないことを確認してから「はい、確認終わりました~」とだけ言って婚姻届を持って奥に戻って行かれました。
なんとも、呆気ない?素っ気ない?婚姻届の提出でした(^^;
それでも、私たちはやっとこさっとここの日をむかえて家族になれたのです。
ホッとしましたし、心晴れ晴れと言った感じで市役所を後にしまして、再びあーだこーだとおしゃべりをしながら自転車を走らせて自宅に戻りました。
そしていよいよ、結婚式場に向かうための少しフォーマルな服に着替えてから、準備していた荷物などを持って、結婚式場へ向かって出発したのでした。 ~ つづく ~
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