運命の出会い「アトリエCATS」のパスケース

買ったもの

私はわりと物持ちが良い方で、友人からいただいたランチョンマット、20代の時に買ったショルダーバック、お皿や器などなど、ふと気づいたら使い始めて10年20年、何だったら20年以上使っているなんて物も身の回りにけっこうたくさんあります。

ごめんよ緑のパスケース

そんな長きにわたって私のもとで活躍してくれている物の中に、パスケースがあります。

確か27~28歳の頃に「皮製品がいい」「色は心が落ち着きそうだから緑がいい」と言う2つの条件で選んで買いました

これがけっこうシンプルでしっかりした作りだったのもあって、壊れることもなかったですし、シンプルだからこそ年齢を重ねてもずっと使い続けられていたし、使いこんだ皮の光沢なんかもいい感じになっていました。

ところが今年の夏、サッカー観戦へ行った時に、帰りの駅でSuicaが入っているパスケースをズボンのお尻のポケットにパッと入れて帰ってきまして。

夏のサッカー観戦は暑さとの戦いでもあって滝のように汗をかくものですから、帰宅と同時にシャワーを浴びて汗を流し、サポユニやタオマフや着ていた物を洗濯機に放り込んですぐに洗濯をしました。

そして洗濯が終わった時に、皮全体で水分を吸って膨らんでしまった無残なパスケースを発見したのです(--;

中に入れていたSuicaと免許証と献血カードはプラスチック製なので幸いにも無事でしたけど、洗ってしまったパスケースは、一応天日に2日間ほど干して乾かしましたが、長年育ててきた皮ならではの光沢も無くなり、皮がちょっと歪んで波打っている感じになり、深緑だった色はかなり薄れ、いかにも古そうだなぁ~感じになってしまいました。

四半世紀も連れ添って来たパスケースだったのに、私のうっかりミスでお別れすることになってしまって「ごめんよ…」と、パスケースに申し訳ない気持ちでした。

気に入るものが見つからない

そんなこんなで私は新しパスケースを買うことにしたのですが、ショッピングモールやデパートなどでパスケースを見かける度に「良さそうなのはないかなぁ?」と探してみましたが、「あ!コレいい!これ好き!」と即決で買いたいと思えるものになかなか出会えませんでした

かと言って、きっとこれからまた長年使うことになる物を「じゃあコレでもいいかな。」と適当に買うのも気乗りしなかったので、結局、私は洗って色落ちして皮がふにゃふにゃと波打ってしまっているパスケースを使い続けておりました。笑

なんか、もしかしたらこれは私だけなのかもしれませんが、思うに買い物って「これを買おう!」「これを買わなきゃ!」と思ってその物を探しながら買い物へ行っても、なかなか気に入った物に出会えないのです。

それなのに、特に何の目的なくブラブラしている時に限って、「あ!コレいい!これ好き!」なんて物に出会って、まるで衝動買いのような感じで買ってしまうことが多かったりするのです。

探すと見つからず、探してない時に出会って衝動買い、これがよくある私の買い物パターンなのです。

新しいパスケースとの運命の出会い

こうして、気に入った物が見つからずボロボロになってしまったパスケースを使い続けていた私でしたが、私はまたしても不意打ちのような運命の出会いを果たしました。

それは先日、小網神社へ行った時のことでした。

小網神社でお参りして新しいお守りを頂いた後、私たちは甘酒横丁へ行くことにしました。

小網神社から甘酒横丁へは、小網神社を正面に見て右手の方へ歩いて行けば、最短で到着することができます。

それなのに、この日はなぜだか?うっかり?小網神社を正面に見て左手の方へ歩き出してしまい、ぐるりとコの字を描くように遠回りして甘酒横丁へ向かうことになったのですが、この遠回りのおかげで、人形町通りを歩くことになりまして。

そしてその日、人形町通りでは毎年人形町の風物詩として開催されるお祭りの「人形市」が開催されていて、出店テントがズラリと並び、人形や人形に関する小物等の販売が行われていたのです

全国各地から人形や関連商品の業者が集い販売を行っていて、小網神社からの道を間違えたおかげで、この人形市を見ることが出来たのです。

そして色んな出店テントの人形やグッズを見ながら歩いていたら、猫のデザインの皮製品がズラリとならんだテントを発見して、私は引き寄せられるようにテントの前で立ち止まり、数々の猫グッズに魅入られてしまったのです。

お店の方の了承を得て出店テントの写真を撮らせていただきました。

個性豊かな猫たちのデザインの、バック・ノートカバー・キーホルダー・めがねケースなどなど、猫好きにはたまらない光景でした。

しかも、1点1点手書きで作られた1点物の猫ちゃんたちとのことで、みんな表情も毛色も違って個性豊か!

名刺をいただいたところ、「アトリエCATS」と言うお店でした。

そして私は、出会ってしまったのです。

みんな目がぱっちりな猫ちゃんばかりの中で、1匹だけ「むむむぅ~」って顔をしている仔のパスケースを。

なんか、我が家の猫くんが私にブチューッ(*´з`)とされた時のむむむぅ~顔と重なりました。笑

毛色も模様も猫くんとは違いますけどね、どうしてもこの表情が可愛くて、即決でした。

表側にはむむむぅ~顔の猫ちゃん

そして、裏側はSuicaを入れられて。

半分に折るタイプのパスケースなので、中にはこれまでのパスケースと同じように、免許証と献血カードも入れることができました。

そして、折り返してある中の皮に、私の名前をその場で焼いて書いていただけて、これぞまさに「私のパスケース」って感じです。

 

大事にしていた小網神社のお守りを失くしてしまったこと。

長年使ってきたパスケースを洗ってしまったこと。

新しいお守りをいただきに来たこと。

甘酒横丁へ行く道を間違えたこと。

偶然人形町通りを歩いたこと。

その日たまたま人形市をやっていたこと。

そして、アトリエCATSさんが出店していたこと。

色んな偶然が重なってこのパスケースに出会えたことは、ちょっと大袈裟だけど「運命でしょ!」って思っちゃう。笑

これからこのむむむぅ~顔の仔のパスケースと長い付き合いになることになりました(^^)

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