決められない母

現在の両親のこと

今日は、来月に控えた母の白内障の手術の事前打ち合わせみたいな感じで、家族同伴で大学病院へ行きました。

父に頼りっきり

今朝は5時起で身支度を整えて、6時半には家を出て電車に乗り込み、8時半ちょっと前には実家の近くの大学病院に到着して、タクシーで来る両親を待ちました。

母の白内障は、症状を5段階として1の方が軽度だとしたら、既に3~4とかなり白内障が進行している状態なので、家の中での生活は普通に出来たり、外も歩いたりは出来るのですが、ちょっとの段差が見えにいらしくかなり危なっかしい状況のため、通院はもうタクシーを利用することにしたそうです。

母は、今年の春くらいからもう新聞すら読めなくなっていたそうで、責めると絶対にへそを曲げるので、あくまで質問っぽく

「なんでもっと早く診てもらわなかったの?」

と聞いてみたところ、ばつが悪いと母は黙ると言う特技を持っているので、返事は適当に「う~ん…」で誤魔化され、理由は分からずじまいです。

そんなわけで、母はあまり目が見えていないため1人では通院も出来ませんし、病院の受付や、病院から渡された説明書や予定表を読んだり、会計をしたり、父が必ず病院に付き添わないとならない状況になっています。

なので今現在、通院は父に頼りっきりな母なのです。

そして、そんな父はと言うと、両親はこれまでほとんど病院にお世話になったことが無いため、大学病院のシステマチックな受付やタッチパネルでの会計方法や、調剤薬局での薬の受け取り方などなど、ただ単に慣れていないのでアタフタしてしまいます。

でも、私が一緒に病院へ行って手続きなどを教えてあげると、ちゃんと理解してくれます。

ですが母は、父が私のようにスムーズに出来ない事に苛立って「っとにもう、お父さんはもたもたしてぇ!」とか言うのです。

自分一人では今は何も出来ないと言うことを棚に上げて。

母、あいかわらずだなと思いつつ。

父が母から少しでもギャーギャー言われないようにするためにも、今日のように私が病院へ行った時は、出来るだけ色々な手続きや確認の仕方を父と一緒にやってきました。

自分で決められない母

ちなみに、なんで今日は家族同伴で大学病院へ行ったかと言いますと、手術の前に先生から手術の仕方やリスクや、目に入れるレンズの種類などについての説明があって、それらを聞いたうえで「手術の同意書」にサインをしなければならなかったので、家族同伴だったのです。

なのですが、先生からレンズの種類について聞かせてもらって

  • 遠くが見やすいレンズにするか
  • 近くが見やすいレンズにするか

のほぼ2択だと言うのに、レンズを選ぶ段階になって「どうしたらいいかわらかない…」「決められない…」と言い出しまして。

大学病院の先生も、先生が患者に「こうしなさい。」とは言えないようで、母から何とか回答を引き出そうと色々と説明や質問をしてくれたのですが、結局、母は最後まで「困った…分からない…」と言ったっきり黙ってしまい、今日は手術の同意書にサインをすることが出来なくて、先生の提案で後日また家族同伴で病院へ行って、その時に同意書にサインをすることになってしまいました。

母、自分の事なのに、自分で決められなくて、小さい子供のようでした。

人には「ああしろ!こうしろ!」と言いたい放題なのに、自分の事が決められないの、どうしてなんだろう?

心配になったこと

母がまさか黙り込んでしまって先生を困らせるとは思ってもいなかったので、ちょっと予想外の出来事でした。

それに、白内障の手術は症状が軽ければリスクも少なく手術が出来たのに、ちょっとこじらせた状態になるまで病院に行かなかったこととか、今回は幸いにも命に係わる病気ではないにも関わらず、母は自分の事を自分で決められなかったりして、私はちょっと心配になりました。

なぜなら、この先、もしも母が命に係わるような病気になった時に、今回の白内障のようになかなか病院へ行かずに気づいた時には…みたいな事になってしまうのではないかとか。

命を守るために入院や手術で病気に立ち向かわなければならなくなった時に、母は現実を見るのが怖くて、今回のように自分で決断をすることを放棄してしまうのではないかとか。

帰りの電車の中で色々と考えてしまいましたが、でもまあ、まだ起こってもいない事をあれこれ考えても仕方ないのでね、まずは、母の白内障の手術が無事に終わるまでサポートを続けたいと思います。

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