【本当にたたかったお嫁さま】その7.両親に結婚の意思を伝えた日

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その6.「毒親の母のことを打ち明ける」では、

結婚の話がだめになることも覚悟の上で両親や母のことをカレに正直に打ち明けましたが、そんな心配はご無用とばかりにサラリと話を終わらせてくれました。(感謝!)

そして2000年初春、私は意を決して両親に結婚の意思を伝えたのです。

が、しかーし!

やっぱりと言いますか、想像していた通りと言いますか、当然と言いますか、毒親である母は大爆発しました。

そして父からは、意外な言葉が・・・

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

両親に話をするタイミングは、両親と私の3人がそろって晩ご飯を食べる日と決めました。

そして、食事中に話をしたら十中八九スタンハンセンの曲が流れちゃうくらい食卓が修羅場になるだろうから、食事が終わってから話すことにしました。

そしていよいよ、3人そろって食事をするタイミングが来ました。

その頃の母は、何があっても何がなくても、365日24時間1分1秒、ずーっと怒りを顔にみなぎらせていて、何が理由でいつ爆発するかも分からないような精神状態だったので、その日の食卓の雰囲気も緊張の糸が鋭くピーンと張りつめていて、いわゆる普通の家庭のほのぼのとした食事風景とはかけ離れたものでしたね。

誰も会話をすることもないですし、点けているテレビから聞こえてくる楽しそうな声だけが別世界の音のように部屋の中に響いていて、父も私も、母の怒りのオーラを痛いほど感じながらただただ黙々と食事をしていました。

まあ、これがいつもの実家の食卓の光景ではありましたけど。

でもその日は、一応黙々と食事はしましたけど「この後、親に話をしないと。」と緊張が頂点に達していた私は、全く料理の味がしませんでしたね。

咀嚼して飲み込む、それが精いっぱいで。

それに、母の怒りのオーラを感じていないような素振りでテレビの画面を見ていましたけど、実際は恐怖で頭の中はもう~真っ白白で、テレビ番組の内容なんて全く頭に入ってこなくて、ただただテレビの画面を見ているだけでした。

 

こうして、緊張と恐怖に押しつぶされそうになりながらも、たとえ両親が何を言ってきても、暴力をふるってきても、何をされても、私はもう負けないと心に誓って、食事を終えたタイミングで意を決して

「あの、ちょっと話があるんだけど。」

と声をかけました。

すると、父は意外にもスッと身構えて、たぶん私がこれから伝えようとしていることをすぐに気づいたような感じでした。

そして母は、相変わらず怒りをみなぎらせたいつもの顔で私のことを睨みつけましたが、私はここで負けるわけにはいきません。

フッと一呼吸置いて

「私、結婚することにしました。」

「結婚しようと思うんだけど…」と両親にお伺いを立てるのではなくて、「結婚することにしました。」と、これはあなたたちに決定権は無く、私の決定事項です、と言う意味を込めた決意の言葉でした。

その言葉を聞いた両親は、3秒か、もしくは5秒か、少し沈黙があってから、母が口を開いて

「何言ってるんだっ!!!」

「お前みたいなやつが結婚できるわけないじゃないか!!!」

「馬鹿じゃないか、お前はっ!」

「お前が結婚したって、上手くやっていけるわけないだろっっっ!」

「いい加減にしろよっ!!!」

「どうせ結婚したって、すぐに捨てられるに決まってるんだ!」

「何考えてるんだか、この馬鹿はっ!」etc…

 

っとまあこんな感じで、幸いにも暴力は受けませんでしたけど1~2分くらい母の暴言が止められない止まらない状態になって、それはもう、フルボッコ(TT)

きっと「おめでとう!」なんて言ってもらえないことは想像していたし、覚悟もしていたつもり。

けど、ここまで酷い言葉を浴びせかけられて「私、何でこんなに酷いこと言われなきゃならないんだろ…?」って思いながら黙って下を向いて母の言葉を聞いていたら、もう、堪え切れませんでしたね。

涙がポタポタ溢れ出してきて、どんなに辛くても両親の前で泣きじゃくったことなんてなかったのに、初めて大泣きしました。

嗚咽でなかなか言葉が出て来なくなって、息をするのが精いっぱいで、それでも私にはどうしても両親に聞きたいことがあったのです。

苦しいけど、涙が止まらないけど、頑張って呼吸を整えて、やっと一言

「結婚って・・・そんなに悪いことなの?」

そう両親に問いました。

すると母は間髪入れず

「は?何言ってんだか!馬鹿じゃない!!!」

ときたのですが、そこで父が

「いやぁ・・・めでたいことじゃないか。」

とポツリと一言。

これまで、母からの怒りと攻撃の火の粉が自分にかからないように娘を盾にし、娘がどんなに理不尽なことをされても見て見ぬふりをしてきた父だったけど、この時、父は父として言ってくれたのです。

そしてその父の言葉を聞いた母は更に逆上してずっと何かわめき散らしていましけど、私はこの父の一言のおかげで、無事に両親へ結婚の意思を伝え終えたと感じました。

父に泣きじゃくりながら「…うん。ありがとう。」とお礼を伝えて、わめき散らす母のことはもう無視と言うか、不思議ともうこの人の言うことは関係ないなと思えて、黙って2階の自分の部屋へ戻ったのでした。

たぶん、父からこの言葉をもらった瞬間に、私は本当の意味で心の中で母に引導を突き付けることが出来たんだろうなって思います。

そしてあの時の私の涙は、悲しかったのか、つらかったのか、悔しかったのか、それとも全部だったのか。

どちらにせよ、私は母に負けませんでした。

娘としてちゃんと両親に結婚の意思があることをしっかり伝えました。

こうして私は、結婚への1歩を踏み出しました。

そしてここから、毒親である母からの嫌がらせや妨害行為、頭脳戦のような闘いと根競べが激化して行ったのでした(^^;   ~ つづく ~

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