昨日、久しぶりに「くるみ蕎麦」を作りました。
冷たいお蕎麦だけど、あえてこの時期ならではと言った感じで、こっくりとしたくるみたっぷりのつゆでいただく蕎麦が私は大好きなのです。
くるみそばとの出会いは「そば処 仙波」
その昔、表参道の駅から徒歩1分くらいの所に「そば処 仙波」と言う蕎麦屋さんがありました。
あんなに賑やかな駅から近いわりにお店はちょっと奥まった場所にあって、入り口の隠れ家的な雰囲気もあってとても落ち着いた感じのお店で、知る人ぞ知る名店だったと思います。
私はこのそば処 仙波で、人生で初めて「くるみ蕎麦」を食べました。
お店の「名物くるみそば」を注文した時は、蕎麦にくるみが練り込んであるのかな?と思っていたのですが、そうではなくて、そばつゆがいわゆる普通のそばつゆではなくて、まるで胡麻ドレッシングとか鍋の胡麻だれのような色のつゆだったので、ちょっと驚きました。
でも蕎麦をつけていただくと、くるみの香りと香ばしさがいい感じに蕎麦にからんで、美味しかったのなんのって。
なので「また食べに行こう!」と思っていたのですが、それから程なくして2017年に閉店(移転かも?)してしまい、あの美味しい名物くるみそばは残念なことにもう食べられなくなってしまったのです。
せめてもう1度だけでも食べておきたかった・・・とちょっと後悔したのでした。
「男子ごはん」栗原心平さんレシピを拝借
それから数年後のこと。
毎週自動録画して観ているテレビ東京の「男子ごはん」の、『男のロマンシリーズ13「そば」』の放送回で、栗原心平さんが「冷やしくるみそば(2人分)」のレシピを紹介してくれたのです!
こちらのレシピでは、くるみだれを作って、茹でて冷水でしめた蕎麦にくるみだをかけ、最後に薬味やラー油などをまわしかける感じのレシピだったと記憶していますが、私はそば処仙波でいただいたくるみそばのようにして食べたかったため、くるみだれのレシピだけ拝借しました。
そして、かけそばのようにくるみだれに蕎麦をつけながら食べるスタイルにしています。
= くるみ蕎麦(2人分) 材料 =
- くるみ 60g
- 白ごま(すりごまOK) 50g
- めんつゆ(つけつゆの濃さ) 165㏄
- 蕎麦 2人分
- お好みで、長ネギや海苔
= 作り方 =
- くるみと白ごまを加えてすり鉢で潰しながらすり
- さらにペースト状になるまでする
- めんつゆを少しずつ加えて溶き混ぜる
- 蕎麦は袋の表示通りに茹でてザルにあげ、冷水でしめて水気をきる
- お好みの薬味や刻み海苔を準備する
くるみ蕎麦
昨日の夕方、いつもより少し早めに晩ご飯の支度にとりかかりました。
なぜながら、すり鉢でくるみと白ごまをねっとりするまでする潰すためです。
くるみと白ごまをすり鉢に入れて、いざ、ゴリゴリ・・・ゴリゴリ・・・
30分くらい無心でゴリゴリしていたら、やっと粉状になってきました。
この作業をしてると、私は何だか精進料理を作っているような気分になって、すり鉢を前に背筋を伸ばして正座して思わず姿勢までシャンとしてしまうのです。笑
1時間くらい経って少しペースト感が出るくらい滑らかになってくれたので、そこにそばつゆを加えてさらに少しすり棒で混ぜ合わせて馴染ませて、くるみ蕎麦のつゆが出来上がりました
今年お初のくるみ蕎麦。
くるみと胡麻の風味たっぷりの蕎麦をいただけば、その素朴な風味が口いっぱいに広がって、贅沢な美味しさでです。
料理の手間ひまが報われるとは、まさにくるみ蕎麦のこと。ふっふっふ。
蕎麦は「信州田舎そば小諸七兵衛 」
ちなみに、蕎麦は星野物産株式会社の「信州田舎そば小諸七兵衛 」です。
以前、自分の蕎麦畑を所有するほど蕎麦好きと言うDEENのヴォーカル池森さんが、テレビ番組内で信州田舎そば小諸七兵衛が美味しいと言っていて、スーパーでも販売しているので買って食べてみました。
見た感じはよくある乾麺の蕎麦ですが、暖かいそばつゆで食べた時もブツブツ切れてしまうようなこともなくしっかりとしたコシがあって、何割蕎麦かは分からないけど原材料名の一番最初に蕎麦粉と書かれているので、小麦粉よりもちゃんと蕎麦粉の方が多い蕎麦のようで、蕎麦の香りもして美味しかったので、そからよく食べるようになりました。
この値段でこのクオリティーは、家で食べる蕎麦としてはありがたいと思います。
くるみは「無塩」のもので
そして、くるみの産地についてはどこの物でも大差ないと思っていますが、私は
- 生くるみ
- 無塩
- 無添加
- 植物油不使用
のものを選ぶようにしています。
料理に使うので塩味は不要ですし、やはり体の事をちょっと考えると無添加が安心ですし、油を使っていない物の方が本来のくるみの味を味わえるような気がします。
くるみ蕎麦、美味しくてお勧めでーす。
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