懐かしの喫茶店の和風スパゲティ

エッセイ

ここ数年、我が家が暮らす町に「あ!新しいお店が出来た!」っと思うと、たいていの場合はカフェか美容院で、カフェと美容院率がぐんぐん上昇して飽和状態になってきているような気がするんですよね。

しかも、最近の美容院の流行りなのかもれないけれど、お店の外観が「カフェかな?」と思わせるようなところが本当に多くて、「どんなカフェかな?」と思いながら窓からお店の中をのぞいてみると美容院だったりして、パッと見た感じではもう町中がカフェだらけのように見えてしまいます。笑

 

それにしても最近のカフェって、お店の雰囲気も内装もお洒落だし、メニューも小洒落た可愛いものが多いですね。

たま~に友人とカフェに行ったりすれば、私のようなおばさんですら「こんなお洒落なお店にいる私ちょっとお洒落じゃ~ん♪」みたいな気分になるし(笑)、可愛いスイーツを食べれば乙女な気分になったりするわけですよ。

若い人たちがカフェに入り浸る気持ちも、納得です。

でも、私はやっぱり昭和生まれ。

カフェじゃなくて喫茶店、パスタじゃなくてスパゲティな世代です。

そして、スパゲティと言えば、まだまだミートソースかナポリタンが王道だった時代に幼少期を過ごした私には、当時地元にあった洋麺屋五右衛門が、家では味わえない美味しくてお洒落なスパゲティの最高峰でした。

 

そんな私ですが、今でも懐かしく思うスパゲティがあります。

もうお店の名前も憶えていないのですが、学生の時に帰りにたまに寄っていた喫茶店があって、その喫茶店の私のお目当ては、珈琲でも紅茶でもケーキでもパフェでもなくて、和風スパゲティ。

甘い物を味わうよりもスパゲッティが食べたいと思うガッツリ食欲が勝っていた10代女子でした。

そして、昨年の11月に超久しぶりに学園祭を見に行った時に、この喫茶店があった通りも歩いてみましたが、何と、喫茶店が入っていた建物はまだ健在でした!

でも、想い出の喫茶店は既に無く違うお店に変わっていて、再びあの味を味わうことは叶いませんでしたが、あの美味しい和風スパゲティの見た目と味は私の記憶から消えずに残っています。

 

久しぶりに、あの味が食べたい・・・

ふと思い立った今日のお昼前。

今日は夫がテレワークで家で仕事をしているので、はるか昔の若かりし頃の味の記憶を頼りに、たぶんこんな感じじゃね?みたいなノリでお昼ご飯でテキトーに和風スパゲティを再現してみました。

万が一、失敗して美味しくないスパゲティが出来てしまっても、被害に合うのは私だけじゃなく夫も道連れです。

パッと見た目、全体的に茶色いスパゲティで。

具は、きのこ…しめじが入っていて、真ん中に刻んだ大葉が乗っていたっけ。

味は、バター醤油みたいな感じだったような。

でも、洋風じゃなくて完全に和風と感じる味だったと言うことは、ベースはコンソメやブイヨンではなくて和風だしだったのでは?

記憶を辿りつつ、白だしベースに自家製ニンニク醤油と発酵バター多めで作ってみた和風スパゲティは、意外にも?懐かしの味から遠からずで美味しかったのです。(スパゲティとサラダに、ぬか漬けて…)

でも、あの喫茶店の和風スパゲティの味を完コピと言うには、まだまだって感じでしたね。

なんだろうな?ベースを今度は昆布だしに変えてみようかな。

懐かしの和風スパゲティへの道はまだまだ続きそうです。

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