母はいつから毒親だったのか?を考えてみた

毒親について

結婚して実家から離れて数年たった30代半ば頃、自分の母親がいわゆる毒親なのだと言うことにやっと気づいた私でしたが。

では、母は私に対して「いつ頃から?」「どんな形で?」「毒親の顔を見せ始めたんだろう?」と、今日は改めて私の母の毒親の原点みたいなものを考えてみました

温かいお茶を飲みながら、ゆっくり記憶の細い糸を手繰り寄せ、

「あの時のあれかな…。いや、それよりももっと前にあんなこともあったな…。でも、もっと前に…。」

私の記憶を少しずつ少しずつ過去にさかのぼらせていくうちに、実は私、子供の頃から既にちょいちょい母に対して違和感を感じていたんじゃないか、と言うことに気付きました。

幼い子供にとって、親と言うものは絶対的な存在ですし、幼かった頃の私に親の言動の意味も理由もよく分かりませんでしたけど、それでも、小さい子供ながらに私も何か感じていたんだなって、大人になった今になって冷静に考えると思い当たることが幾つもありました。

母に何度となく言われた言葉

幼稚園に入園する前のことだと思うから、まだ3歳とか4歳とか、たぶんそのくらいだったと思いますが、幾度となく母が私に言っていた言葉を思い出しました。

私は両親と小学2年生くらいまで一緒にお風呂に入っていましたが、母と一緒にお風呂に入ると、母はよく

ほら、見て。お母さん、アンタを産んでから痩せちゃって。ココ(鎖骨のくぼみ)にお湯が溜まっちゃうんだから。ほら、大変で痩せちゃって。

と言っては、自分の鎖骨のくぼみに溜まったお湯を私に見せてきました。

そしてもう1つ。

アンタを産んで、歯が悪くなっちゃったよ。

私はまだ幼かったけど、どちらの言葉も言われる度に「私のせいだと言われている」と言うことはちゃんと感じていました。

頭で理解したと言うより、母の感情を感じ取ったのだと思います。

でもだからと言って、私が産まれて来たことは自分ではどうしようもありませんし、どうしていいか分からないし、どうすることも出来ないし、ただただ黙って母の言葉を聞いて、じんわりと心が沈んだものです。

「アンタを産んでから」たぶんこれが原点

私には出産経験はないので、出産により母体にどんなダメージが出てしまうものなのかは正直よく分からないんですけど、もしも本当に私を出産したことにより母の歯がとても悪くなってしまったのなら、それは申し訳ないなと思います。

それに、母は私と違って小柄で細身な人だし、毎日の家事に几帳面すぎる専業主婦なうえに、さらに子育ても加わって、日々の負担が増えてとても大変だったのかもしれません。

私を産んでもらったことも、夫と共に幸せに過ごせている今ならば、感謝も出来ます。

だとしても、母の言葉たちは幼かった私に本来なら感じる必要はなかったであろう罪悪感を感じさせていたのも事実です。

『アンタを産んでから』

そしてこれこそが、母が私に対する毒親の始まりだったような気がしています。

【毒親の特徴】罪悪感を植え付けてコントロールする

でも大人になった今なら、私が罪悪感を感じる必要はなかったよねと思えます。

なぜなら、私のことを産もうと決めて産んだのは、両親自身なのですから。

たとえ子供を産み育てる大変さ(痩せてしまった)とか、出産による母体への影響(歯が悪くなる)とかがあったとしても、そのうえで我が子に「アンタを産んでから」と事あるごとに言っていたということは、大人になった今の私が当時の母を客観的に考察してみると、育児が思っていた以上に大変で育児や家事などのストレスを子供に向けていたとか、我が子に対してマウントを取るために罪悪感を与えていたとか、そんな感じだのだろうと思います。

これまで色々と毒親についての書籍を読んだり調べたりしましたが、毒親には毒親たる特徴が多々あって、その中の1つに『子供に罪悪感を植え付けて自分の言うことをきかせようとする』というものがあると知りました。

私も「アンタを産んでから」というこの言葉で、「私のせいなんだ」と幼いながらに後ろめたさや罪悪感みたいな違和感を無意識レベルで母に「感じさせられていた」んですね。

そして、罪悪感があるからこそ、母に産まれてきて良かったと思ってもらいたいたい根底が出来て、母の言うことをちゃんと聞かなきゃと頑張ったり、良い子でいなければと自分を押し殺したりと、コントロールされていたのだと思います。

もしも今現在、親から自分が産まれてきたことについて大なり小なりつらい言葉を投げかけられている人がいたら、自分が悪いと思わなくていいと思うのです。

実の親の言葉だからこそ、誰に言われるよりも余計に悲しくなりますし、心底つらいですけどね。

でも毒親は、子供がつらそうにしている様子を見てマウントを取れたと思い安心し、満足するものなのだとか。

なので、心無い毒親の言葉はなるべく正面から受け止めないようにすることが、毒親から自分を守る手段なのだと言うことを知ってもらいたいです。

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