母が毒親だと気づいたきっかけ

毒親について

今日は、私と両親(主に母)の関係性について書きたいと思います。

まず端的に言いますと、私の母は毒親です

最近は「毒親」とか「モラハラ」とか「モラ母」と言う言葉もかなり一般的になってきて、そのことに関する書籍もたくさん出版されているし、テレビやドラマなんかでもやっていて、その言葉の意味とかその存在が広く知られるようになったなと思います。

ただ、私が子供の頃はそんな言葉は無かったですし、自分の母がそういったカテゴリーに属していることも知らなかったと言うか、分かりませんでした。

なので、自分の母が毒親と言う存在なのだと自分でハッキリ認識できるまでは、「どうして私の母はこんな人なんだろう?」と考えても考えても、考えても考えても、どうしても答えの分からない問題をずっと抱えながら生きてきた感じでした。

毒親と言う言葉を知ったきっかけ

そんな私がその事実にハッキリ気づいたのは、結婚して家を出て数年も経った30代半ば近くなってからでした。

NHKの朝のテレビ番組で「モラ母」について特集されているのを偶然見かけて、その内容がまさに私の母であると言うことに気付いたと同時に、私と同じように母娘関係で苦しんできた娘が同じ世代には多いのだと言うことを知りました。

そして、その番組内で紹介されていた幾つかの書籍の中から「母を棄ててもいいですか」と言う本を購入して読んでみたところ、色んな人の色んな毒親との記録が紹介されていて、そこに書かれていたのはまるで私と母が過ごして来た時間そのもので、本当に驚きました。

それまでずっと理解できなかった母の言動の答えが、「私が悪いから」なのではなくて「母が一種の病気なのだ」とやっと知ることが出来て、長年のモヤモヤがこの時スッと腑に落ちた感じが今でも忘れられません。

この後、私は毒親と言うものをもっと知るために他の本も何冊か読んでみて、知ることによって「分からないものへの不安」みたいな感覚を少しずつ解消していったのでした。

母親が娘に当然のように押し付けている人生の手かせ足かせがあること。
その残酷さに母親は全く気づいていないし、それを押し付けることが正当だとすら思っていること。
なにがどう娘を苦しめているのかと言うことを、毒親について知らない人でも分かってもらえる本だと思いました。

中野信子さんの、辛さを抱えている人の側の率直な思いを的確に言葉に表してくれているところに、胸がスッとするような、救われるような、そんな気持ちになった1冊です。

著者のつつみさんと毒親である母親の状況や生活環境は私とは全く違うパターンでしたが、それでも、母親に追い詰められていくその状況や、その時のつつみさんの動揺する心模様と言うものは、私と同じだったんだなと共感できるシリーズでした。

夫と私の暮らし守るための手段

結婚すると決めて家を出る時は、もう二度と実家に行くことも親の顔を見ることも無いかもしれないと本気で覚悟を決めて、母の呪縛を振り払うように出てきた感じでした。

そして実家を出て結婚してからは、私はともかく夫のことを攻撃されないために、父の日母の日や両親の誕生日のプレゼント、お中元お歳暮も贈り、顔出しは日帰りで新年の挨拶へ年に1回だけど礼儀を欠くことのないよう続けて、あとはなるべく関わらないように電話もこちらからは極力せず距離をおくようにしていました。

すぐに行き来が出来てしまわない実際の距離(実家は神奈川県、我が家は埼玉県)と、なるべく関わらないようにして心の距離をおく、これは、私にとって夫と私の暮らしを守るための自己防衛ってヤツです。

それでも、上記のように母の言動の答えが30代半ばで分かるまでは、私は実家を出てからも母から怒鳴られる夢や私が両親に懸命に何かを訴えて分かってもらえなくて泣いている夢など毎晩のように悪夢を見て、時には本当に夢で泣いて目が覚める事もありました。

ほんと、毎晩でしたね。

悪夢の回数が徐々に減りだしたのは、実家を出て5年くらい経って、やっとでした。

私だって心から親に感謝したかったのです

そんなこんなで実家を離れて10年以上経ったころのことです。

お中元が届いたと母ら電話があった時に、母が初めて「あんたも体気を付けなさいよ。」なんて親みたいな事を言ってきまして、その時私は「あっ・・・うん・・・」呆けるほど驚いてしまったのです。笑

距離を置いて、時間をかけて、やっと母が私の事を気にかけてくれるようになったのかな?なんてその時はちょっと思ったのですが、人生これまでの母の言動や経験から、直感とでも言うんでしょうかね、素直に受け取っては怖いような感覚になりました。

なにせ、それまでここには書ききれないほど色んな事を言われ、されてきたのでね・・・ほんと、色々ね・・・

それ以降、私が実家を離れて年数が経てば経つほど、母は少しずつ母親らしいことを言ったりするようになってきたし、お正月に新年の挨拶に行っても、普通の家庭ではあり得ないほどの緊迫感だったのがだいぶ和らいできています。

それは、素直に喜んだ方がいいのかなと思うけど。

でも時々、やっぱり私の直感は間違っていないんだなと思わされることもちょいちょいあるのも事実です。

心の片隅に、ここで気を許したらその隙に踏み込まれるかもしれないから気を付けておかないと、って気持ちは消せないでいます。

そしてそんな警戒する気持ちを隠し持ちつつ、何となく親子っぽく過ごしている今は偽善かな?と少し後ろめたさはあるけれど、とりあえず、この歳になってやっと親子らしさをなんとなく味わえているので、わざわざ自分からこの状況をぶっ壊すこともないなと、警戒しつつ親子っぽく過ごしています。

私だって、心から親に感謝したかったと思う一人娘なのです

だけど、それを上回る辛かった日々が、感謝したい気持ちを超えてしまうので、それはもう、私は私を許してあげることにしています。

そして、今まさに親との関係に苦しんでいるどこかの誰かのために、これから少しずつ私の毒親との暮らしの体験談を紹介しつつ、毒親の特徴や対策などを紹介していきたいと思います。

親子関係で苦しむ人が少しでも減ってくれますように。

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