アリとキリギリスを地で行く私の夏のとある日

・散策

話はさかのぼりまして、お盆休み初日のことです。

我が家はこの日、所用で中野坂上と広尾へ行くことになっていたので、まずは、四谷駅から丸の内線に乗り中野坂上駅へ行きました。

実は私、これまで東京都の山手線の北西側の地域になる総武線とか西武新宿線とか丸の内線とかの、中野区とか杉並区辺りにあまりご縁がありませんで、中野坂上で下車したのもこの時が初めてでした。

通勤や通学などで通らなかったので、未だに馴染みの無い地域だったのです。

なので、中野坂上の用事を済ませた後に、さっさとそのまま広尾へ行ってもう1つの用事を済ませば良かったものを、

「せっかくあま知らない所に来たんだから♪」

なーんて私の中のキリギリスが顔を出して、ネットで美味しそうなお店を検索してみたところ、美味しい物を見つける嗅覚だけはピカイチの私は、見つけちゃったんですよね、めちゃめちゃ美しくて美味しそうなかき氷が食べられる甘味処が阿佐ヶ谷にあることを。

 

そのお店は、「ちもと総本店」の唯一の直営店 ちもと総本店 阿佐ヶ谷店

自分でもビックリするくらいフットワーク軽く、広尾とは逆方向の丸の内線に乗って南阿佐ヶ谷駅へ向かいましたね。笑

そして、ビックリするくらいスムーズにお店に到着です。笑

ちょうどタイミングが良く並んでいる人が途切れた瞬間だったらしく、私たちはすぐに店内に案内してもらうことが出来まして、お目当ての軽井沢の天然氷のかき氷を注文です。

私は「生いちご」を注文。

見えますか?かき氷の表面に苺の粒粒がいっぱいです!

このかき氷は、苺みるくでも苺風味でもなく、本物の甘酸っぱい苺そのものの味が口の中に広がる、サッパリして美味しいかき氷でした!

夫は「宇治金時上」を注文。

特製の宇治抹茶蜜は、よくあるお抹茶風味なスイーツとは別格なほどかなりめに濃いお抹茶の味わいで、器の底に入っていた自家製あんこ・栗・白玉との相性が最高がでした!

 

そんな美味しいかき氷を味わえて上機嫌になっていた私に、さらに偶然の出来事が重なりました。

この日、初めて南阿佐ヶ谷駅で初めて下車してみれば、なんと、既に8月だと言うのに阿佐ヶ谷は七夕まつり真っ最中でした。

もうこの時点で、この後にまだ広尾で用事があることなんてキリギリスな私の頭の中からスッポリ消し飛んでしまいまして。

「阿佐ヶ谷の七夕まつりだから、やっぱり阿佐ヶ谷姉妹の飾りもあるよねー!だよねー!」

と、ちょっと感激してみたり。

長い長い七夕まつり会場のアーケードを、じっくりゆっくり、往復して堪能したのでした。

こうして、美味しいかき氷と賑やかな七夕まつりを楽しみまして、キリギリスがハッと我に返ってみれば、時刻はもう夕方の6時に。

しまった!?!

現実に引き戻されていそいそと南阿佐ヶ谷駅から電車に乗り込み、地下鉄を乗り換えて広尾駅に到着した頃には6時半を過ぎていて、日も暮れかけていました。

 

そこから、とっぷりと日も暮れた広尾の住宅街の坂道をえっちらおっちらと歩いておりますと、周りはマンションなんだか一軒家なんだか分からないほど桁違いの豪邸だらけになっていて、そんな高級住宅街で時々すれ違う犬のお散歩をされている方たちは、シンプルなシャツをサラリと着ているだけでも、すれ違う時にふわっと漂ってくる香水の香りだけでも、もうお洒落。

犬のお散歩だけでにじみ出ている、セレブ感。

そして、お散歩しているワンコさんたちも可愛いのなんのって。

リュックを背負い汗だくで歩いている私たちはなんだか場違いに感じたし、晩ご飯も食べれていなかったので、空腹が侘しい気分に拍車をかけました。

仕方ないので、阿佐ヶ谷のアーケードで買っていたサンジェルマンのコーンパンを袋から2個むんずと取り出して、空腹しのぎで高級住宅街の暗闇に紛れながらコッソリ頬張りながら歩いていたのですが、そんなヨレヨレな私たちの目の前の坂の向こうに、キラキラと見える神宮球場の打ち上げ花火。

何で私は、こんな場違いな高級住宅街をこんな時間にパンをかじりながら歩いているんだろう・・・って思いましたけどね。

それは全て、自・業・自・得。

アリのようにさっさと用事を済ましていれば、もしかしたら今頃どこか美味しいお店で晩ご飯を食べれていたかもしれないし、もしかしたら帰宅してシャワーを浴びてさっぱりしてから涼しい部屋で家飲みしていたかかもしれないし。

でも、美味しいかき氷を食べて七夕祭りを満喫したキリギリスは、蒸し暑さMAXなお盆休みの夜に汗だくでひもじい思いをしながら広尾の高級住宅街を歩いたんだとさ。

良い子のみんな、キリギリスになるなよっ♪!( ー`дー´)キリッ

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