【本当にたたかったお嫁さま】その30.カレのご両親に初めてご挨拶した日

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その29.「同じ親でありながら」では、

両家の顔合わせの日程をこちら(私の両親)で決めてしまったこととか、顔合わせのためにカレのご両親に東京に来ていただくこととか、カレのご両親には不愉快な思いをさせてしまってるんじゃないかと、会う前から戦々恐々としていた私でしたが(^^;カレのご両親が結婚を手放しで喜んでくれて、何も言わずに色々と了承してくれたことで、たぶん当時のカレ以上に私の方が心の支えになっていました。

そして、カレのご両親の息子への優しさを目の当たりにした私は、普通の親はこんなにも愛情深いものなんだなと知り、娘の幸せを祝ってもくれず邪魔までしてきた自分の母の存在が悲しくなりました。

とにもかくにも、カレのご両親の心の広さに助けられて無事に両家の顔合わせが実現することとなり、私は初めてカレのご両親とお会いすることになりました。

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

両家の顔合わせの日程は父に決めてもらった(決めさせた)ので、2000年の9月の中旬頃に、その日程でカレのご両親が了承してくれたことと、こちらも飛行機とホテルを手配したことを父に話しておきました。

そして、この頃も母は相変わらずで、娘の結婚を認めてくれたり祝ってくれたりする素振りも無く、会話すら出来るような状態にもならなかったので、無理に母と話をしようとして何か言いがかりをつけられたり問題を起こされたりしても嫌だったので、私は両親に伝えておかなければならない事があると父だけに話をして、父を介して母にも話を伝えてもうらうようにしていました。

なので、両家の顔合わせの日程についても、

  • 両家の顔合わせの前日の土曜日に、カレのご両親が飛行機で東京まで来てくれること
  • 食事会の予約を入れているお店は、カレのご両親が宿泊する渋谷駅のホテル内にあるので、当日の集合場所は、11時に渋谷駅であること

も、合わせて父に話しておきました。

 

こうして、私と両親の関係性に何の変化も無いまま日にちだけが刻々と過ぎて行き、9月下旬の土曜日、いよいよカレのご両親が東京まで来てくれる日になりまして。

当日は、浜松町の駅でカレと集合してから、モノレールに乗って羽田空港におむかえに行きました。

飛行機は予定通りに到着し、ロビーで私は心臓のドキドキがうるさいほど緊張していましたが、そんな私にカレは「うちの親は全然大丈夫やから(^^)」と、なんてことなさそうな顔で言うので、「そう言われても!やっぱり緊張するって!」と心の中で思いつつ、その時を待ちました。

そしてカレの「あ、来た来た!」の声で、私の緊張は頂点に達して、頭の中は真っ白。

誰がカレのご両親かも私には分からないのでただただ立ちつくしていると、めっちゃ笑顔で白いシャツの襟元にスカーフをしたダンディーな年配の男性と、これまためっちゃ笑顔でどことなくカレと笑顔が似ているスラっとしたパンツスーツ姿の年配の女性が、ドドドドッと、近づいて来ると言うより、まるで突進して来たのです!?!

そして「あ、この方たちが…?」と思っている私に一切迷いない感じで「いやぁ!どうも!どうも!」と真っ先に手を差し出してくれたのは、カレのお義父さんでした。

その勢いに押される感じで、私は挨拶も何も出来ないまま慌てて「あっ!どうも…初めまして…(◎▽◎;」と言いながら、気付いた時にはグワシッとお義父さんの手を握り返していて、カレのご両親とブンブンと握手をしていたのでした。笑

「…ああ、カレのご両親、本当に大丈夫なんだなぁ(^^;」と、心の中でホッとした瞬間でした。

 

こうして、後はカレとカレのご両親の弾丸トークに耳を傾けつつ、宿泊していただくホテルへご案内して、チェックインを済ませていただいて。

夜は結婚のご挨拶を兼ねて、一緒に食事をしました。

カレのご両親が気さくな方で本当にホッとした私でしたが、とは言え、初対面だしカレのご両親だしで緊張感はハンパなくて、この時にどんなお店で食事をしたかとか、どんな話をしたかとは、ほとんど覚えていません。

ただ、カレのご両親は私に対して、私の学歴についてとか、私の仕事についてとか、私の両親についてとか、私の方が少し年上であることとか、結婚式を2人だけですることとか、あれこれ聞いてきたり何かご意見を言われるような事は一切ありませんでした。

言っていただいた言葉と言えば「この度は、おめでとう!息子をよろしくね!(*^_^*)」の一言だけ。

後は他愛もない会話で楽しい時間を過ごしてくれたのでした。

手放しで子供の幸せを祝福し、手放しで子供が選んだ相手を受け入れてくれたカレのご両親の優しさに、心から感謝した結婚のご挨拶の日でした。   ~ つづく ~

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