食堂かたつむり の ジュテームスープ は体調が悪い時に最適なスープ

ごはん

夫は喉が弱くて、風邪をひくといつも喉の痛みから始まる人なので、我が家の常備薬は風邪薬と言うよりも喉の痛みを抑えたりする薬を切らさない方が重要です。

そんな夫は以前、本当に酷い喉の痛みと発熱で苦しんだことがありました。

原因不明の発熱と喉の痛み

最初、夫はいつものように喉が痛くなり始めて、そのうちに熱が出て、仕事を休んで家で静養していたにもかかわらず熱が下がるどころかどんどん高熱になってしまったので、家の前のクリニックへ行って診てもらいました。

結果、特にインフルエンザとかではなく風邪で喉も腫れていますねと言うことで、抗生物質と解熱剤を出され、夫は毎食後にきちんと薬を飲んでいたんですけど、喉の痛みは一向に治まらず、熱は解熱剤を飲んだ直後だけ少し下がるものの、時間が経つと見る見る熱が上がってを繰り返し、結局そんな状態が1週間近く続いてしまい、夫の体力も限界に近づいてきてしまいました。

病院で診てもらったのに、もらったくすりも効かないし、いつまでたっても高熱のままだし、どうしたらいいの…と、布団で横になったまま弱りきっている夫の姿に私も困り果ててしまいましたが、さらに追い打ちをかけるように、病院で出された抗生物質が強かったからか?それもと、長引く体調の悪さが原因か?夫の口の中が口内炎だらけになってしまったのです。

こんな時だからこそ、何か少しでも食べたり、しっかり水分を取った方がいいのに、食べることも飲むことも本当に辛かったみたいで、思う様に飲食出来なくなってしまいました。

ドラッグストアの薬剤師さんに助けられました

こうして、病院でもらった薬は効いていないみたいだけど、高熱が出続けてぐったりしている夫を他の病院まで連れて行くのは厳しいので、私は藁をも掴む気持ちで家の近くのドラッグストアへ口内炎用の薬を探しに行きました。

そして、ドラッグストアにいる薬剤師さんに「何かお薬お探しですか?」と声をかけてもらったので、夫の扁桃腺による一連の症状についてと、病院で抗生物質をもらったけど全く効いていないことを伝えて、併用して大丈夫な口内炎の塗り薬を選んでもらおうとしました。

するとその薬剤師さんが「私、以前病院に勤めていたんですけど…症状からして、おそらく『急性扁桃炎』でしょう。」と、病院では診断されなかった「急性扁桃炎」について色々と教えてくれました。

急性扁桃炎とは

疲労や風邪などで体が弱って免疫力が落ちていると、菌やウイルスによって扁桃腺の炎症を起こし、リンパが腫れたり高熱が出てしまうのが急性扁桃炎。

病院で出された抗生物質を飲んだからといって、スグに熱が下がるような病気ではなく、発熱から最初の3〜4日間は40度近い高熱が続き、次第にピークは越えて熱は下がってきますが、完全に平熱まで戻るのには1週間〜10日はかかってしまうのが通常らしいです。

治療方法は薬物治療がメイン。

診察を受けるのは内科でも耳鼻咽喉科でも良いそうですが(急性扁桃炎が原因で、咽や耳に他の病気が合併してしまうことがあるので、その場合は耳鼻咽喉科がイイそうです)、どんな病院でも、抗生物質の種類はたくさんあるそうで、その患者にピッタリ合う抗生物質を1発で見極める事はできないため、「まずはこの抗生物質を3日間飲んでみて~、効かなかったら次はこの抗生物質を試してみて~」みたいな感じらしいです。(←だから、薬効かなかったんだなぁ~)

高熱の間は、とにかく頭やわきの下を保冷剤などで冷やし続けること、水分をしっかりとって脱水症状にならないこと、辛くてもなるべく食べて体力を落とさないようにすること、うがいを小まめにして咽を清潔に保つこと、これがとても大切だそうです。

病院ではただ「扁桃腺が炎症を起こしてるので、抗生物質を出しておきますね。」程度の説明だけだったようなので、思いがけずドラッグストアの薬剤師さんから正確な病名や詳しい情報を教えてもらえて、本当に助かりましたし、何で熱がこんなにも下がりきらないのか原因が分かっただけで、やみくもに熱が下がらないと焦らずに済むようになって、夫も私もとても安心しました。

食堂かたつむりの「ジュテームスープ」

こうして、ドラッグストアの薬剤師さんの説明のおかげで、ひとまず病院でいただいた抗生物質をシッカリ飲みきり、ドラッグストアで買った口内炎の塗り薬も使って様子を見つつ、私に出来ることと言えば、ドラッグストアの薬剤師さんから教えていただいた「辛くてもなるべく食べて体力を落とさないようにすること」を手助けすることくらいだったので、毎日の食事は食べやすそうなものを試行錯誤していました。

幸い、夫は口の中が口内炎だらけで思う様に食べられないことがストレスな様子でしたが、食欲自体は落ちないでくれていたので助かりました。

スープがいいかな?ポトフにしようか?でも、固形物は辛そうだし、それじゃあ、ポタージュスープとかパンプキンスープにしようか?でも、それだけじゃ栄養バランス悪いし、いっそ、介護食のミキサー食にでもしてみっか?などとアレコレ考えていたら、ふと、映画「食堂かたつむり」に登場した「ジュテームスープ」を思い出しました。

玉ねぎ・セロリ・長ねぎ・かぼちゃ・さつまいも・クレソン・大根・蕪・キャベツ・ごぼう・りんご・・・そうだ、あれなら栄養もシッカリ取れて、口の中も痛くならずに食べられるはず!

そう思ったのです。

ジュテームスープのレシピは、小説『食堂かたつむり』に出てくる主人公の倫子の料理を、映画「食堂かたつむり」で料理を手がけた料理ユニット・オカズデザインが再現したレシピブック「食堂かたつむりの料理」で知ることが出来たのです。

まずは、食材を揃えました。

これだけ色々な野菜や果物が入ったスープなら、栄養もしっかり取れるはず。

全ての野菜を細かく切って、調味料も入れて、コトコト煮込んで。

煮えたらミキサーでポタージュにして、再び鍋に戻して煮込み、完成です。

ジュテームスープと柔らかいパン。

パンをスープにひたして食べれば、なお食べやすく、口の中が口内炎だらけの夫もかなり楽に食べれて良かったですし、味も濃厚な野菜の旨みタップリで美味しくて、ジュテームスープに助けられました。

体調が悪い時にこそジュテームスープは最適だと思いましたね。

こうして10日ほど経って、やっと、本当にやっと、夫の熱が下がりました。

ドラッグストアの薬剤師さん、そして、食堂かたつむりのジュテームスープ、今でも感謝しています。

スポンサーリンク

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました