【本当にたたかったお嫁さま】その50.両親が結婚式に来るか分からなくても

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その49.「引っ越し当日に警察署へ・・・」では、

2000年11月下旬の引っ越し当日、電車で新居に移動中に引っ越し業者のトラックが既に到着していて荷物の搬入が始まっていると知った私は、駅から慌ててタクシーに飛び乗り家に向かいましたが、タクシーを降りたところでケータイが無いことに気付きました。

これにはかなり焦って、慌てふためきまくりました。

でも、慌てたところでどうすることも出来ず、とりあえず新居であるカレの家にまで行き、荷物の搬入を終えて引っ越し業者が帰ってから、すぐにケータイ探しに取り掛かりました。

そして、カレのケータイを借りて私のケータイに電話をかけてみたところ、落としたケータイは既にタクシーの運転手さんによって最寄りの警察署に届けられていることが判明し、私は引っ越して新居に到着するや否や警察署までケータイを受け取りに行くことになったのでした。

こうして、怒涛の引っ越しを何とか無事に終えましたが、私たちにはまだまだやることも考えることもたくさん残っていました。

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

土日でなんとかかんとか引っ越しと荷物の片付けを終えて、月曜日からはカレも私も通常通り会社へ行き、会社へ行けばいつもと変わらない日常が待っていて、もう少しで自分たちの結婚式だなんて実感はほとんどありませんでしたね。

でも私としては、毎日仕事を終えて実家に帰宅する時のあのズッシリと気持ちが重くなるような苦しい日々からは解放されました。

ちょっと帰りが遅くなっても理不尽に怒鳴り散らされることもないし、怒りをみなぎらせながら家の中を支配している母もいないし、普通に帰りたいと思える家があって、一緒にいて心から安心できる家族が私にも出来て、そんな穏やかな1日を過ごせることがちょっと信じがたいようなくらい本当に夢のようでした。

そんな感じで新生活が始まりましたが、結婚式まで3週間を切ってもなお、私たちには結婚式に向けてやらなければならないことがまだまだありましたし、私の両親(と言うか毒親である母)のことも考えなければならないこともありました。

 

まずは、結婚式の後にカレのご両親に食事をしてもらうお店の手配です。

私たちの結婚式は結婚式場で披露宴を行わないので、式場の近くのレストランで2次会を行うことにしましたが、披露宴ではないので2次会に来ていただくのは友人知人たちだけにしました。

なので、結婚式が終わった後、カレのご両親は2次会とは別で、お2人でゆっくり食事をしていただくためのお店の手配をすることにしまして(結婚式に来ていただくための飛行機とホテルは引っ越し前に手配済み)、式場から比較的近くにあって、せっかくの結婚式の後の食事なので、記念になりそうなお店がいいよねとカレと話し合って、当時、外苑前駅の近くにあった周富徳さんのお店に決めて、コース料理で予約を入れておきました。

これで、カレのご両親の結婚式の日の準備は完了です。

 

となると、続いては私の両親のお店の手配も・・・と言いたいところでしたが、私は両親のお店は予約しませんでした。

なぜなら、結婚式まで3週間を切ったこの時点で、私の両親が結婚式に出席するか欠席するかが不明だったからです。

念のために私は手渡しで結婚式の招待状を私の両親に渡しまして ⇩ 父が受け取ってくれたものの、その後、招待状に入れておいた出欠席の返信用はがきが私の両親から送られて来ていなかったからです。

でも、私は両親に結婚式の招待状を渡した時に

「結婚式に来てくれたら嬉しいけど、もしもまた『来れない』ようだったら、無理に来てくれなくても大丈夫だから。お父さんとお母さんの都合が良ければ、来て下さい。」

と伝えましたし、返事が来ないことも実は私にとっては想定内ではあったので、私の両親が結婚式に来るか来ないかは結婚式当日になってみないと分からないことだと思っていたので、ヤキモキしたりはしていませんでした。

ただ、来るか来ないか分からない人のお店を予約してしまえば、もしも来なかった場合お店に迷惑がかかるので、食事の予約は取らなかったと言うわけです。

 

あと、チャペルで式をするにあたって、前もって結婚式を執り行ってくれる神父さんと「顔合わせ」兼「軽い打ち合わせ」をする日があって、その日はカレも私も仕事を半休して式場に向かいました。

チャペルの入り口の手前のブースで初めて担当してくれる神父さんと対面したところ、ドラマで見るような「アナタはぁ~ 病めるぅ時もぉ~ぅ 健やかなるぅ~時もぉ~ぅ…」みたいな日本語がカタコトの外国人の神父さんではなくて、日本人の少し高齢のシュッとしてて優しそうな神父さんで、とても話しやすくてホッとしました。

そのまま、新郎新婦入場の打ち合わせが始まりました。

本来であれば、神父さんと新郎が先にチャペルの中で待っていて、新婦は父や母と一緒に後から入場するのが通常なのだそうですが、私は両親が結婚式に来るか分からなかったためちょっと気まずく思いながらも神父さんに「私の両親は結婚式に来れるかどうか当日まで分からなくて・・・」とあまり詳しい説明はせず伝えたところ、神父さんも「何か事情があるのね」と察してくれたみたいで

「それでは、私を先頭に、その後ろから新郎と新婦お2人で並んで入場しましょう。」

とすぐに提案してくれて、事なきを得ました。

あと、結婚式当日は式が始まる直前に先に「写真撮影」をすることになっていたのですが、こちらも私の両親が来るか分からなかったので、親族は一緒に撮影はせず、新郎新婦の2人だけの写真を数パターン撮影することになりました。

 

私の両親が結婚式に出席するか欠席するか分からない中での様々な準備は、やっぱり私としても気まずく感じる場面がちょいちょいありましたし、手放しに喜んで結婚式の準備が出来ないことは心の奥で寂しくも感じていましたけれど、こればっかりは私にはどうにもできないことと割り切って、とにかくこれ以上母に邪魔させることなく私たちの結婚式を何としても無事に終わらせることだけを考えて、出来ることを出来る範囲で粛々と準備を進めるよう心がけたのでした。   ~ つづく ~

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