親の書類に娘の私が同意のサインをして思ったこと

現在の両親のこと

つい先日、実家の母から電話がかかってきまして、私が電話に出るや否や

「あのね、ウチってケーブルテレビじゃない?でも古くなったから、光回線に変えなきゃいけないんだけど、私たちももう高齢だから、アンタのサインも必要なんだって。それで、ちょっと今から電話代わるから・・・」

と一方的に話すだけ話して急に誰かに電話を代わり、そして電話口に出たのはケーブルテレビの会社の方で、母の説明があまりにもざっくりし過ぎて話が見えなかった私は、とりあえず会社の人の話を聞きました。

 

すると、うちの実家のテレビと言うよりも、実家周辺の町内会がまとめてケーブルテレビに契約しているので必然的に実家もケーブルテレビを利用している形になっているらしいのですが、会社の方針で全ての契約者を光回線に交換することになったとのことでした。

そして、会社の方針での交換となるので、もちろん工事費も無料だし、月額利用料も今のまま全く変わらないそうです。

でも、両親が高齢のため、契約書に契約同意者のサインが必要なのだそうです。

要するに、離れて暮らす娘や息子などが、いつの間にか両親の契約が変わっていて高額な契約(悪徳な契約)になっていて驚いた、なんてことにならないための布石でもあって、こちらの会社では70歳以上の人が契約者の時には必ずその契約に同意してくれる人のサインも必要なのだそうです。

丁寧に説明してくれて、私も念押しで「契約後にプランの変更などが必要になったり、追加料金が必要になったりしませんか?」と確認しましたが、そのようなものは一切ないとのことで、了解しました。

 

それで、さっそく両親の光回線の契約の書類が私の所に届きました。

書類には、契約内容と、父の直筆のサインが記入済み、そして私がサインをする欄があって、同封されていた返信用の封筒に入れてポストに入れるだけでした。

なのて、とりたてて小難しいこともありませんでしたし、大した話ではありませんでした。

けど・・・娘として、ほんのちょっぴり複雑な心境になってしまったのでした。

 

まず一番複雑な心境になったのは、記入済みの父の直筆のサイン。

これが「えっ?これ本当に父の字なの?」と思ってしまったほど、私が知っている父の字ではなくなっていたのです。

なんと言うか、まるで幼稚園児がお手本の漢字を見よう見まねで初めて漢字を書いてみた、みたいなガタガタな字で、少しショックでした。

 

それに加え、私のこれまでの人生で、例えば就職の時とかに私の書類に父の名前を保証人として記入して、続柄は「父」と書く事はありましたが、両親の何かの書類に私が保証人のような形でサインすることになったのも始めてでしたし。

私は私の続柄を「子供?」「子?」「娘?」「長女?」何て書くのが正解なのか分かりませんでした。(結果、「子(長女)」と書きました)

 

両親がほんまもんの高齢者になったんだなぁと思い知らされたような気がしましたし、ついに私が両親のバックアップをする時が来たのだと、実感しました。

これは、寂しさなのか、それとも、ショックなのか、それとも、覚悟なのか。

こうやって、両親も私も少しずつ歳を重ねていくのですね。

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