シュールな夜

エッセイ

旦那さんの海外転勤でアメリカで暮らしていた幼馴染が、先日3年ぶりに日本に帰国したので、今日は久しぶりに会って一緒に食事をしてきました。

幼馴染はこれまでにも何度か旦那さんの転勤に同行して海外生活をしてきたんですけど、いつも3年の予定で行っても結局は5年くらい帰ってこれなかったので、今回もまたいつ帰国できるか分からないのかな?と思っていたのですが、今回はきっかり3年で帰国できて、幼馴染も私もなんとな~くホッとしてしまいました。

若い頃は「海外転勤が決まってね~」とか「また海外転勤することになって~」と聞いても、「そうかそうか!今度はどこの国?とりあえず体調にはくれぐれも気をつけて、元気に行ってくるんだよ!」と軽く笑顔で送り出していたし、幼馴染も「それじゃ、行って来る!」と元気に出発していたんです。

でも、小学校2年生の時にクラスメイトになってからもう少しで半世紀ちかくになり2人そろって50代ど真ん中ですからね、お互い言葉には出しませんけど、そろそろこの人生であと何回会えるかしら?なんてことが頭によぎるお年頃になったのです。

そうなると、こうやって無事に帰国して、お互い元気に再会できるありがたさみたいなものは、歳を追うごとに身に染みて感じるようになってくるわけで。

笑顔で再会できた今日はとても嬉しかったですし、半世紀も続いているご縁に感謝してしまいます。

 

そんなわけで、今日は私も帰宅が夜になったので、帰る時に一応夫に「今から帰りま~す」と連絡を入れたところ、夫もちょうど帰宅途中とのことだったので、途中の乗り換え駅で合流してから一緒に帰ってきました。

こうして最寄り駅に着きまして、一緒に家に向かって歩いていたところ、家の近くのスーパーの駐輪場から1組の若いカップルの会話が聞こえてきました。

「なぁ〜にぃ〜(^^)見せてよぉ~(^^)」と、女性が可愛らしく言って。

「なんでもないよぉ〜(^^)」と、男性がヘラヘラしてて。

最初はまあ、若いカップルがイチャコラしてるのかな?くらいに思ったんです。

でも、私たちが歩いてカップルの横を通り過ぎる頃には、何やら様子がおかしくなっていて・・・

「何で見せられないのっ!!!」と女性が声を荒げていて。

「本当になんでもないのにっ!!!」と男性も抵抗していて。

その場で女性が男性のスマホにパッと手を伸ばすと、男性がその手を振り払おうとして、2人で男性のスマホを取り合いになって、体制を崩した女性が肩にかけていた荷物まで落としている音がしました。

このへんまでくると、私も夫も「これはいかん・・・見ちゃいけない・・・」と察知して、ただひたすら前だけを見て黙ったまま、テクテク・・・テクテク・・・テクテク・・・

半世紀も続いているご縁もあれば、呆気なく消えるご縁もあるわよね、なんて思ったシュールな夜でございました。

エッセイ

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