皆さんは、一番古い記憶を覚えていたりしますか?
自分が覚えている記憶の中で一番古い記憶って何ですか?
私には、「これって本当に私の古い記憶なのかなぁ?」「こんなに古い記憶があるなんてことが本当にある?」「もしかして私の勘違いなのかなぁ?」「にしては、けっこう鮮明な景色の記憶なんだよなぁ?」と、我ながら不思議に思ってしまうほど古い記憶があるんです。
一方、夫の両親や親戚から聞いた話によると、どうやら夫はけっこうお勉強が出来た子供だったらしいのですが、夫は小学校の低学年くらいまでの記憶がほとんど無いと言うのです。
それがまあ、幼稚園や保育園に入る前の幼少期のことならばさもありなんって感じですけど、小学生くらいになればですよ、しかも私なんかよりもはるかに賢かったであろう子供が、入学式のこととか、初めての運動会のこととか、給食のこととか、なにがしかの記憶とか思い出の1つや2つはあるんでないかい?って思うんですけど、夫は大真面目な顔をして「全っ然覚えてないねん。」と言い切るのです。
なので、たまに話の流れかなんかで自分が通った小学校の話になって、例えば「うちの小学校ってさぁ、入学して最初の頃だけ、給食の時間になると高学年の生徒が1年生の教室に2~3人でやって来て、学校の事を教えてくれたりしてさぁ~、君の小学校でもそーゆーのあった?」なんて聞いても、答えはもちろん「え~?そんなんあったかなぁ?全っ然覚えてないわぁ。」で話は終了となります。
小学校低学年と言えば6歳とか7歳なわけで、それくらいの年齢にもなって記憶が残っていないのって、ある意味稀有よね?
ただまぁ、いいんですよ、小学校低学年の頃までの記憶が全く無くても、それはそれで生きていく上で困ることもないですからモウマンタイです。
それでは何で私がそんな夫の記憶の無さに驚いているかと言いますと、私が逆に、あまりにも幼少期の記憶が残っているからなのです。
幼少期って言うか、限りなく赤ん坊に近い頃だと思われます。
その記憶は、私が柵のあるベッドで仰向けになっているビジョンから始まります。
いわゆるベビーベッドだと思われます。
昼間、目の前と言うか頭上には、洗濯物干しの丸ハンガーみたいな物に飾りがぶら下がっていて、それが干物回転装置のようにクルクルと回って、遠心力で飾りがパァァーッと開く感じで回り続けています。
いわゆるベッドメリーだと思われます。
私は目の前でくるくると回る物を見ながら「べつに面白くないなぁ~…」と思っていて、首を横に向けると部屋には誰もいなくて、棚みたいなものの上に、今になって思うにたぶんなんですけど養命酒の瓶が置いてあって。
まだ大して自由に動き回れなくて、相手をしてくれる人が誰もいなくて、ただ目の前で鬱陶しいほどクルクルを回っているオモチャを眺めながら「自分ではどうにも出来ないし…」と諦めに近い感情があった記憶が残っているんです。
ほらね?「これって本当に私の古い記憶なのかなぁ?」「こんなに古い記憶があるなんてことが本当にある?」って思いましたでしょ?笑
私も半信半疑なんですわ。
でも、わざわざ自分で、頭の中で、こんなビジョンを作り上げる必要もないし、作り上げたとも考えられず、それじゃあいったいこの記憶は何なんだ?ってことになると、それはもう、「たぶん私の一番古い記憶」としか言いようがないです。
これが、真偽のほどは定かでない一番古い記憶のお話です。
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