消えた記憶の中の景色

・不思議な話

両親からきちんと時系列を追って話を聞いたことはないのですが、両親が時々話していた昔の話を繋ぎ合わせてみると、両親が結婚して最初に住んだ町は横浜市の鶴見区で、その後に一旦、京浜東北線の大船駅(横浜市側)に引っ越しをして、私は赤ん坊時代をここで過ごし、大船駅の前には大きな観音さん(大船観音)がおるなぁ~くらいのことが分かるようになった頃に、父の勤めていた会社の社宅があった横浜市の港南区に引っ越しをしました。

そして、幼稚園と小学校入学まではこの港南区の社宅で暮らして、小学校1年生もあと数週間で終わる頃、3学期の終業式を待たずに今の実家がある横浜市の青葉区に引っ越しをしました。

なので私の記憶は、赤ん坊の頃に暮らしていたらしき鶴見区や大船の記憶はありませんで、物心ついて記憶が残っているのは港南区の社宅の頃からとなります。

 

それでですね、今の実家に引っ越してきた以降のことは、私も色々なことをはっきり覚えているんです。

でも、幼稚園時代と小学校1年生まで過ごした港南区での記憶は残ってはいるけどけっこうまばらで、ハッキリ覚えていることもあれば、ぼんやりとしか覚えていなかったり、全く覚えていないこともあるので、この頃の記憶のことを語るにはあまりにも曖昧すぎると私も分かってはいるのですが、それでも私には、狐につままれたような出来事があったことを今でも覚えているのです。

 

当時暮らしていた社宅は坂道の途中にあって、さらにもう少し坂を上がってから左折して真っすぐ行った突き当りに公園がありました。

幼稚園児だった私で徒歩3分程度だったと思います。

丘やちょっとした谷を切り開いて道を作り宅地にしようとしていた新興住宅地だったので、いたる所に坂道や階段がある町だったので、この公園もまた坂道の途中にあって、ちょっとした遊具と砂場しかないような小さな公園でした。

なので、坂道の途中の左側にあるこの公園に入ると、公園内はもちろん平らな地面になっていましたが、公園の奥の突き当りまで行くと、そこはまだ整備されていない手つかずな感じの草が生い茂っている丘と言うか小山になっていました。

そして、そこからは公園の敷地ではないことは分かりましたが、その小山の中に続く謎の細い階段があるのを発見して、好奇心旺盛な幼稚園児の私は、もちろん階段を上がってみました。笑

 

すると、階段を上がり切った小山の上は、いわゆる台地になっていて、竹藪が広がっていました。

後々聞いた話では、その小山の上の竹藪を含め昔から住んでいる地主さんの土地だったみたいです。

そして、その竹藪の中の小道を20~30mほど進むと、舗装されていない昔ながらの砂利の小道に突き当り、その小道は左右に伸びていて、さほど手入れされていない草木が残っているような景色が広がっていました。

そして、小道から見える草木の間にポツポツと何軒かの一軒家が建っていて、子供ながらに、ここはまだ道路とかが作られていない昔のままの場所なんだなと思いました。

公園の奥の謎の細い階段を上がると日本昔話に出てくる村のような景色が広がっているなんて、子供の私はまるで知る人ぞ知る秘密の場所を見つけたような気分になり、なんだか嬉しかったです。

 

でも、幼稚園や小学校で友達が出来て、友達の家に遊びに行かせてもらうようになってからは、あまりこの小さな公園へは行かなくなってしまい、階段を上がった場所がどんな所なのかを知ってそれで満足して興味も薄れて、月日が流れまして。

いよいよ今の実家がある青葉区の方へ引っ越す日が近づいた時に、そこでふと、「最後にあの公園の階段の上に行っておこう!」と思い立って、小学1年生になった私は久しぶりに行ってみたんですね。

変わらぬ公園の景色、変わらぬ公園の奥にある細い階段を上って、あの秘密基地のような昔のままの景色が広がっている・・・と思いきや。

 

え、こんなに木がいっぱいあったっけ(・・;

草木が鬱蒼としていて、なんかちょっと怖い感じになってるし(・・;

道もこんなけもの道みたいじゃなかったはずなんだけど(・・;

それに、あの辺と、あの辺と、あの辺に家があったはずなのに、全部無いし(・・;

昔から何もなかったみたいな、ただの雑木林・・・こんな所だった?(・・;

 

幼稚園の時に見た、あの日本昔話に出てくる村のような景色が消えていました。

なぜ?どうして?

と言うか、そもそも本当にあの景色は実在したのかなぁ。

幼稚園児の私には分からなかったけど、大人になった今改めて考えてみれば、家からほんの数分の新興住宅地の中に日本昔話に出てくる村のような景色が広がっているなんて、ちょっとした違和感を感じたりもします。

古き良き景色が、時代の流れでほんの1年程で消されてしまったのか。

それとも、もう消えてしまっていた古き良き時代の景色を何かの手違いで見てしまったのか。

記憶の中の景色が消えていて、狐につままれたような気持ちになったのを今でも覚えています。

・不思議な話

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