前回の【本当にたたかったお嫁さま】その21.「丸投げしたウェディングドレス選び」では、
2000年6月下旬、いよいよ結婚式に向けての準備が始まりまして、まずは1回目のウェディングドレス選びからスタートしたのですが、自分で似合うドレスを見つけることが出来なくて途方にくれた私は衣装室のスタッフの方にドレス選びを丸投げしてお願いし、プロのおかげで3着まで候補のドレスを絞り込むことが出来ました。
そして後日、いよいよ2回目の衣装選びの日となり、カレの燕尾服選びと、私の3着に絞り込んだ候補のウェディングドレスの中から1着を選んで決めることになりました。
今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)
2000年6月下旬、結婚式の打ち合わせや準備が始まっていく中で、間の悪いことにカレの仕事は激務に突入していました。
そして式場の方からは、式場を決めてから結婚式の日まで半年しかなかったので「お式までにあまりお時間がございませんので、早めに打ち合わせや準備をしていきましょう!!(^-^;」とも言われていました。
式場的には、「沢山のカップルの挙式の予定が詰まっている休日ではなく、平日に打ち合わせなどの予定を早めに入れて、早めにアレコレ決めていきたい!」と言った感じだったのでしょうし、それはもうごもっともでした。
でも、私はともかくカレは平日に仕事を休むのはなかなか難しいばかりか、終電で帰宅とか、なんだったら泊まり込み徹夜で仕事に追われることもしばしばで
「結婚式、どんな感じにするぅ?どうしようかねぇ?あははぁ~♪うふふぅ~♪」
なんて幸せを噛みしめながらのんびり決めていく余裕もなかったので、2人で話し合った結果、
- 私だけで出来ることは私が1人でやって
- 2人でないと出来ないことはなるべく週末にやる
- どうしても平日しか出来ないのであれば、その日に可能な限り用事をまとめて一気にやる
と言う事に決めました。
そんなこんなで、1回目の衣装選びは私1人で行きまして。
2人の衣装を本決めする2回目の衣装選びは、式場にお願いして土曜日にしてもらいました。
衣装選び当日は、午前中に式場の最寄り駅で集合して一緒に式場へ向かい、衣装室へ到着すると、その日は私たちの他にたぶん2組ほどが衣装選びをしていて、ウェディングドレス姿の新婦だけでなく燕尾服やタキシードを着た新郎の姿もあって、私はなんだか一気に緊張したのを覚えています。
こうしていよいよ衣装選びが始まり、カレはスタッフの方と隣の男性の衣装室の方へ移動し、私は1回目で選んでおいた3着のドレスのうちの1着をまずは着ました。
2人のスタッフの方が広い更衣室のカーペットの上に背中のチャックを全開にしたドレスを広げるようにして置いて、スカートの真ん中の部分をドーナツの穴のように広げてくれて「はいっ!こちらへどうぞっ!ヽ(^o^)丿」と待ち構えてくれているので、私は事前に購入して着ていたブライダルインナー姿のままドーナツの穴にピョンと飛び込みさえすれば、サッとドレスを持ち上げて、袖を通して、背中のチャックをシュッと閉めてくれて、アッと言う間にドレス姿の完成です。
そして、降ろしていた髪もスタッフの方がクルクルっとまとめてアップにしてクリップで留めてくれれば、さらに本番のドレスの姿に近づきました。
この手際の良さは、さすがだなとしか言いようがありませんでしたね。
そうこうしているうちにカレも燕尾服を着て隣の衣装室から出てきて、2人そろってまず1着目の馬子にも衣裳が完成です。
お互いの見慣れない姿に「おお!いいじゃん!」などと言いつつ、間髪入れず2着目の衣装に着替えに取り掛かり、カレは2着目で「これどう?最初に着たのよりもなんかしっくりくるから、これにしようかと思うんだけど~」ってことで、カレは早々に衣装決定。
そして、私だけ3着目の衣装に着替えて更衣室から出てきてみれば、私としては3着の中で「これが1番自分に合うような気がする…」と思っていたドレスだったんですけど、カレが開口一番「あ、そのドレスが一番合ってるような気がする~」と言ってくれたので、「あ♪ほんと!?じゃ、これでいい?」と即決し、なんともスピーディーな衣装決めとなりました。
他のカップルのように「あれも着てみる~これも着てみる~あれはイヤ~これもイヤ~」と言った具合に時間をかけてじっくり悩むようなこともなく、すんなりと衣装を決めた私たちを見ていた衣装室のスタッフの方が、ニコニコと笑顔で
「まぁ!『これでいい?』なんて聞いてもらえる新郎さんは、お幸せですね(*^-^*)」
なんて言ってくれまして、本当にそれでカレが幸せ者なのだとしたら、私としても嬉しいと思いつつ。
でも私は心の中で「スタッフの方、違うんですよ~。私たちがさほど衣装にこだわらないのは、誰にお披露目するでもなく、思い出に2人で結婚式が出来るだけでいいからなんですよ~」と言う気持ちもあったので、照れ笑いのような半笑いのような、何とも言えない笑顔になってしまったのではないかと思います。 ~ つづく ~
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