みなさま、「日本秘湯を守る会」をご存知ですか?
日本秘湯を守る会には、日本全国にある豊かな自然に囲まれた良質な秘湯の宿が登録されています。
「秘湯」と言うだけあって、交通の便が良いところではなかったり、古くから歴史のある宿だったりするので、温泉好きにはたまらない温泉宿たちばかりだと思います!
日本秘湯を守る会
「日本秘湯を守る会」は、昭和50年創立、今年で50年を迎えました。
147軒の豊かな自然に囲まれた良質な秘湯の宿が登録されていて、A5版オールカラーのガイドブックが販売されています。(※会員宿にて販売しております。書店では販売しておりません)
私が持っているのはちょっと古いガイドブックですが、こちらになります ⇩
日本秘湯を守る会
そして、この日本秘湯を守る会には「スタンプ帳(無料)」と言うのがありまして(⇧写真の真ん中)、「日本秘湯を守る会」「日本源泉湯宿を守る会」「日本文化遺産を守る会」いずれかの会員宿に宿泊すると、スタンプを押印してくれてます。(スタンプ帳は日本秘湯を守る会の宿のフロントでいただけます)
そして、このスタンプ帳の有効期間は3年間なので、3年の間に秘湯に10軒泊まりスタンプが10個貯まると、スタンプ帳に押印した中から思い出の宿に1泊無料ご招待してくれるという、ものすごく嬉しい特典があるのです。
スタンプ帳のご案内
有効期限はありますが、温泉好きな方でしたら、歴史ある秘湯の宿に泊まって、湯めぐりして、宿良しお湯良しでその先にあるのは1泊無料ご招待だなんて、このご時世にめちゃくちゃ嬉しい特典ではありませんか♪
「日本秘湯を守る会」、マジでおすすめです(*^-^*)
そんな秘湯中の秘湯に私も偶然にも2ヶ所ほど行く機会があったので、「日本秘湯を守る会」のご紹介を兼ねて、行った宿と温泉をご紹介したいと思います。
天城湯ヶ島温泉「湯本館」
我が家が初めて「日本秘湯を守る会」に登録されている宿に宿泊したのが、川端康成が「伊豆の踊子」を執筆した伊豆の城湯ケ島温泉「湯本館」でした。
川端さん
城湯ケ島温泉「湯本館」には、川端康成が10年も暮らしていた部屋があって、その部屋は「川端さん」と呼ばれ、当時のままの姿で保存されていました。(出入り見学自由)
意外と狭い部屋ですが天井が六角堂みたいに変わった作りになっていて、当時にしては相当お洒落な作りだったのではないかと思われます。
それにしても、こんな温泉宿に10年間も宿泊し続けられる川端康成と言う人は、なんぼほどのお金持ちだったのだろう?
ボンボンだったのか?毎日こんな豪華な食事をしていたの?と色々不思議に思いまして、宿の方に思い切って聞いてみたところ、川端康成がこの宿に来たのは二十歳の頃で、それから10年間、宿の先代のおばあさんが息子のように世話をしてあげていたのだそうです。
つまり、川端康成は居候くんだったと言うワケです。笑
ですよねぇ〜、いくらなんでも10年間宿泊なんて、ねぇ~(^^;
宿の方曰く、「あーゆー方たちは文学のことで頭がいっぱいで、お金のこととか無頓着な方が多かったみたいですよ。でなきゃ、平気で10年間も居候できませんて。笑」と、笑い話を聞かせてくれました。
昔は、他人でも面倒を見てあげるとか、そーゆー人情がいっぱいあった時代だったんでしょうね。
何だか心が温かくなりました。
露天風呂
城湯ケ島温泉「湯本館」の露天風呂は、宿でサンダルを借りて外に出て川まで歩いて、川沿いの階段を下りた所にありました。
脱衣所などはなく、自然そのままで、露天風呂の横に置いてあるカゴに脱いだ服や持ってきたバスタオルなんかを入れてから、温泉に入ります。
川沿いと言うより川そのものに入っているような感覚になる露天風呂で(笑)、お湯はとてもまろやかで、温度もほどよく、とっても気持ちよかったです。
ただ、昼間は目の前の川で地元の子供達が普通に川遊びをしていたので、さすがに子供たちの目の前で真っ裸になるわけにもいきませんので(^^;露天風呂に入るタイミングがなかなか難しかったですが(笑)、夜は露天風呂に入りながら、対岸の草木の間に蛍の光りを見る事ができ、夜空には星が見え、川の流れる音に包まれ、本当に素敵な温泉でした。
ちなみに、お会計の際にフロントで日本秘湯を守る会のスタンプ帳を無料でいただき、スタンプを押してもらいました。
そして、日本秘湯を守る会に登録されている全国の宿が紹介されている「日本の秘湯ガイドブック」(当時は第18版で¥800でした)も、こちらで購入しました。
支笏湖「丸駒温泉」
新千歳空港からレンタカーを借りてひたすら森の中の真っ直ぐな一本道を車を走らせて50分、山道を下ると、目の前に支笏湖の景色が広がりました。
思っていたよりかなり大きな湖で驚きましたが、それよりももっと驚いたのは、水の透明度!
なんて透明、なんて綺麗な水、いきなり感動しながら、支笏湖沿いの道を5分ほど車を走らせたところで、支笏湖「丸駒温泉」に到着しました。
丸駒温泉はガイドブックで見ていた温泉宿の中でも3本の指に入るほど行ってみたかった温泉でした。
この宿のお目当ては、なんと言っても雄大な支笏湖畔の露天風呂。
到着早々、まずは大浴場で体を洗ってから、一旦脱衣所に戻りまして、下着はつけずバスローブ代わりに持って行ったTシャツとスポーツ用のだぶだぶハーフパンツを着て、脱衣所から大浴場とは別の扉から露天風呂に向かいました。
長い渡り廊下を上がったり下ったり、延々1分ほど歩いて・・・
そしてついに、支笏湖畔にある足元湧出湯の天然温泉露天風呂に到着です。
季節によって上下する支笏湖の水位と同じで、温泉の深さも上下するそうで、この日は残念ながら温泉の深さがあまりありませんでしたが、せっかくなので半身浴みたいな感じで入ってみました。
確かに足元の砂利の間からポコポコと温泉が湧き出していて、なによりこの絶景です。
湯量は残念でしたが、とても良い温泉の雰囲気を味わうことが出来ました♪
私が行った日本秘湯を守る会の温泉宿はこの2ヶ所だけですが、どちらも風情も自然もたっぷりあって、本当に素敵な宿でした。
きっと、登録されている他の宿も負けず劣らず良い温泉宿なのでしょう。
これからも、機会があれば日本秘湯を守る会の宿に泊まってみたいものです(*^-^*)
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