先日、夫の両親のお墓のことについてブログに書いていたら、ぼんやりと、義母の納骨式でお墓のある神戸へ行った時のことを思い出しました。
納骨式を行ったのは2018年の8月に入ってすぐの頃だったのですが、その年のゴールデンウィークに我が家の愛犬が天国に旅立ち、私たち夫婦としては、寂しいながらも愛犬のお世話や闘病生活が終わって日々の時間には余裕が出来た頃でもありました。
愛犬の闘病中は、旅行はおろか、日々の買い物ですら予断を許さずなかなか家を空けられない生活が続いていたので、神戸へは納骨式のためとは言えかなり久しぶりの遠出だったので、前日に早めに神戸へ行って有馬温泉に立ち寄ったのです。
そして、その有馬温泉で立ち寄り湯で入った温泉の泉質は確かに素晴らしく気持ちよかったのですが、この時の神戸は、温泉以外の記憶の方が私の中で強く残ったのでした。
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神戸で宿が確保出来ない!
2018年8月3日の早朝、東京駅発の新幹線で神戸へ向かいました。
翌日に行われる義母と叔父の納骨式のためでした。(叔父(義父の弟)と義母の納骨を合同で行いました)
会社へ行くより早起きして眠い目をこすりながら身支度を整え、バタバタと家を出てきたので朝食は東京駅でお弁当を調達して新幹線に乗ってから食べて、あとはほとんど2度寝状態でぐっすり寝ている間に、10時前には新神戸駅に到着しました。
そして、お墓は神戸市内にあるので、その日はもちろん「神戸市内に宿泊しよう!」と考えていたのですが。
実は、納骨式の事が決まったのが7月の上旬で、神戸に宿を確保しようとしたのは7月の中旬でしたが、ネットで検索してみても、旅行会社へ行ってみても、8月の上旬の神戸の宿やホテルがなぜだか1軒も空いていなくて確保出来なかったのです。
な、なんで? ど、どうしよう?(◎_◎;)
でも、もう納骨式の日は決まっていたし、何としてでも宿を確保しないといけないので、かなり焦りました。
そして、神戸市内を諦めて神戸市街地で探してみたり、少しずつ神戸から離れた宿を検索していった結果、神戸市内から車で1時間ほどの所にある姫路駅のホテルにやっと宿泊することが出来たのでした。(やれやれ…)
で、現地へ行って初めて知ったんですけど、納骨式を行う翌日の8月4日(土)はお盆直前の週末であり、甲子園の開会式の前日であり、神戸の花火大会の当日であり、皇室の方が来ていて警察の警備が厳重になっている時でありと、とにかく色んな事が重なっていたのです。
神戸市内はそれはもう大混雑で、宿やホテルを確保するなんて当然無理な状況だったのです。
こんなに大変な時期と分かっていたら、日程も少しずらすことも可能だったのに、不覚でした。
まねき食品の「駅そば」が美味しかった!
そんな訳で、姫路に宿泊することになった私たちは、現地での移動手段は自動的に車になりまして、まずは新神戸駅から三ノ宮駅まで地下鉄で移動して、予約しておいたレンタカー店に行き車を借りました。(新幹線の止まる新神戸駅ではなく、地下鉄で1駅離れた三ノ宮の方にレンタカー店が多かったの、なーぜー?)
レンタカーの後部座席に義母のお骨を乗せてシートベルトをして、トランクにキャリーケースをドンと入れて、やっと身軽になって、いざ出発。
まず最初に向かったのは、JR元町駅、と言うか、JR元町駅にある「まねき食品株式会社」の「えきそば」でした。( ※ えきそばJR元町店は、現在は閉店しています )
姫路・神戸で美味しいお店上位にランキングしていたのが、なんと、いわゆる駅の蕎麦屋だったのです。
中華麺に和風だしというミスマッチが大変人気とのことで、そんなに美味しいなら食べてみようと、お昼より少し早い時間ではありましたが午前11時頃に元町駅近くのパーキングに車を止めて、少し商店街をぶらぶらしつつ、お店に到着しました。
夫はきつねえきそば、私は天ぷらえきそば。
ツルツルとした食感の中華そばが、おダシに思った以上に良く合って、そもそもの蕎麦つゆがとても美味しくて、人気なのも納得の1杯でございました。
忘れられない味、ああ、また食べたい…
有馬温泉で立ち寄り湯
そして、結果的にレンタカーを借りたので、せっかくなので午後は少しのんびりしましょうかと車を走らせ、日本最古の温泉地である有馬温泉に向かいました。
お世話になったのは、有馬温泉街の最も奥高台にある温泉宿「かんぽの宿 有馬」。
有馬温泉には、黄土色に濁ったナトリウム鉛泉(金泉)とシュワシュワなラジウム鉱泉(銀泉)の2種類の温泉があるそうですが、かんぽの宿は金泉で、お湯の濃さから「有馬一の泉質」とのことで、立ち寄り湯を利用させていただいたのでした。
当時の情報になりますが、正面入り口を入るとすぐ右手に立ち寄り湯だけを利用する人のためにチケットの販売機があって、平日は入浴料800円、レンタルバスタオル150円、フェイスタオル販売200円のチケットを購入しまして、販売機の右奥にある「はきもの室」でスリッパに履き替え、そのままエレベーターで温泉フロアまで上がりました。
宿泊ではない人がフロントに寄らずに直接温泉に入りに行けるようになっていて、とてもお手軽で便利だなと思いました。
温泉は、言い方が悪いかもですが茶褐色の泥水のような色をしていて透明感はなくて、ちょっと口元に付いた温泉はもの凄く塩っぱかったですね。
温度はわりと熱めで長くゆっくりつかる感じでは無かったですが、肌がツルツルしてとてもイイ感じだったので、お湯につかりながら顔にもピシャピシャと温泉をつけながら入ったのを覚えています。
有馬温泉街の思い出
湯本坂にある靴屋
温泉でサッパリしてから、有馬温泉街をぶらぶら散歩してみました。
あちらこちらにある泉源から上がる湯気の香りを楽しみつつも、有馬温泉は山の中なのでどこも坂道で、湯上りの真夏の暑い中の坂道散策は少々大変でしたが、懐かしい感じの雰囲気を味わえました。
そして、湯本坂を上がりながら散策していたところ、左手に素敵な靴屋があって、店頭にいたお店の人に「とても履きやすい靴なので、良かったらお試し下さい~」と声をかけてもらいました。
その靴屋の名前は「神戸旅靴屋 有馬温泉本店 婦人館」
「思わず旅に出たくなる」神戸を中心とした国産メーカーの靴を置いているセレクトショップです。
そして偶然にも、その時夫婦そろって履いていた靴が神戸旅靴屋の巣鴨地蔵通り店で購入した靴だったので、笑顔で話しかけてくれた店員さんに、こちらも笑顔で
「履いてま~す(^^)」
と伝えると、パッと私たちの足元を見て
「えっ?ええっ?\(◎o◎)/!わぁぁぁーーー!!!履いていただいてたんですねぇ(((o(*゚▽゚*)o)))ちゃんと足元も見ずに声をかけてしまってスミマセーン(⌒▽⌒)アハハ!」
思わず店員さんと一緒に爆笑してしまったのは、なぜか私の中で思った以上に楽しい思い出となりました。笑
鬼瓦
温泉街の坂の上の方を歩いていると、なぜかお寺さんが意外なほど多く、それはそれで寺社仏閣好きな私にとってはとても良い雰囲気でした。
そして、温泉街の細い道沿いに、これらのお寺さんの屋根の上に昔あったとされる鬼瓦が、今はオブジェとして点在して飾ってありました。
しかも、鬼瓦って普段の生活であまり見る機会なんて無いですけど、改めて間近でじっくり見てみると、1つ1つかなり大きくて、クオリティーが高くて、色んなデザインの鬼瓦があって、見ごたえがありました。
中にはかなり古い作品もあって、はるか昔、どんな人がこの鬼瓦を作ったんだろう?と思いを馳せたのでした。
ここで1つ私の中で「有馬温泉街=鬼瓦」のイメージが残りました。
恐怖の標識?
こうして、まったりと鬼瓦も眺めながら有馬温泉街を散策していたところ、私は見てはいけない物を見てしまったような恐怖に包まれました。
私が気を抜いて歩いていた時に不意に視界に飛び込んできたのが、コチラ。
恐怖でしかない、何かの看板?標識?でした。
なんで温泉街の裏道に、こんなものが・・・?
恐る恐る近づいてみても、やはり薄気味悪さしかありませんでしたし、よくよく見てみましたが、結局のところこの子供のようなおじさんのようなものが何なのか?は分からずじまいでした。
例え何かの看板や標識だったとしても、なぜにこのビジュアルなんだろう?と言う疑問が残りまして。
こうして、もう1つ私の中で「有馬温泉=恐怖の標識」のイメージが強烈に残ったのでした。
この標識、まだあるのかな?
もしかして今でもあって、経年劣化でボロボロになっていたら、もっと恐ろしいビジュアルになっているかも。笑
温泉以外にもインパクトがあり過ぎた有馬温泉街は、今となっては良い思い出?だと思います。笑笑笑
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