先日、ちょっとばかし知人のお手伝いをしたお礼にと、ラクレットのお店に連れて行っていただきました。
ラクレットとは、スイスを原産とする牛乳が原料のセミハードタイプのチーズのことでもありますが、そのチーズを使って作る料理名でもあって、ラクレットチーズの断面を加熱して溶かし、じゃがいもやパンなどの具材の上に削いでかけて食べる料理です。
私の世代だと、アルプスの少女ハイジと言うアニメの中でハイジが、とろぉ〜りとろけたチーズをパンに乗せて食べるシーンを子供のころ指をくわえて見ていましたが、あの美味しそうでたまらなかったラクレットを自分が食べれる日が来るとは♪
知人からラクレットと聞いて、「いや、お礼なんて。」と言う前に「えっ!ラクレット!いいんですか?!」と遠慮する気持ちも吹っ飛びましたね。笑
夢にまで見たラクレットを食べれるお店ということで、私は少々緊張しながら知人と一緒に店内に入ると、チーズを堪能しながらワインを楽しむ人たちはチョット大人な雰囲気。
やっぱりチーズと言えばワインなんでしょうねぇ、なんて思いながら案内された席に着きましたが、知人は迷うことなく「生ください!」
この、知人の相変わらず男らしい第一声に(女性だけど)、私の緊張も一気にほぐれました。笑
そして私もシャンティーガフで、カンパイ〜♪
そして、メニューを見ても色んなチーズ料理があって、どれも美味しそうで迷いましたが、とにかくまずは2人ともラクレットを注文しました。
知人は、ラクレットの熟成は平均3ヶ月ですが、6〜8ヶ月と長い熟成のハードタイプのラクレットチーズをチョイス。
私は、スイスとの国境が近いジュラ地方の無殺菌乳で作られた、食べた後に来る旨みが抜群なラクレットをチョイスしました。
半月の大きなチーズの表面を熱して溶かし、お店の人にお皿の上にチーズをとろりと落としてもらえば、まずは表面の香ばしく焼けたチーズの香りが最高に食欲をそそり、いわゆるこのおこげの部分はメープルシロップを少し付けていただきます。
やっぱりチーズとメープルシロップの相性は最高だぁ。
そして、野菜やベーコンにとろとろのチーズを付けて食べれば、口の中に広がるチーズの香りと味が最高でしたね。
ところで私、ラクレットと言う料理についてずっと気になっていた疑問があったんですね。
熱々のラクレットを持って、とろりとチーズをお皿に削いで取り分けてくれたお店の人に、思わず質問してしまいました。
「ラクレット持ってて、手、熱くないんですか?」
すると、「え〜、けっこう熱いんです。笑」と、おちゃめな笑顔でお返事いただきました。
半月のチーズが小さくなってくればなってくるほど、持つ部分が少なくなって熱くなってくるそうです。笑
思いがけず長年の疑問が解消されて心晴れ晴れしたところで、ラクレットの他にスイス料理のマラコフ(チーズに衣を付けて揚げたヴォー州の名物料理)など何品か注文しまして、どれもチーズの味を堪能出来てヒジョーに大満足でした。
ラクレットの疑問が解消されたと共に、初ラクレット、どうもごちそうさまでした!
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