以前仕事仲間だった知人は、実に6匹もの猫と1匹のマルチーズを里親会からむかえて、賑やかに暮らしていました。
猫との暮らしの魅力を知ったきっかけ
知人は、結婚と同時にペット可のマンションを購入し、1匹の猫を飼い始めました。
とても動物好きで、話を聞く限り彼女も彼女のご主人も飼い猫をまさに猫っ可愛がりで大切にしていたようですが、残念なことに、あまり長生きは出来ずに天国に旅立ってしまいました。
そして、愛猫とのお別れは相当ショックだったようで、それがきっかけになったのかなと思いますが、愛猫とのお別れから程なくして彼女は1匹、また1匹と里親会から猫をむかえ入れ、そして犬も1匹、気付けば総勢7匹もの小さい家族と一緒に暮らすようになりました。
その頃、我が家には先代の愛犬がいたものですから、彼女と彼女のご主人は新たにむかえたマルチーズを連れて我が家に遊びに来てくれたことがあり、犬同士の交流もさせてもらったことがありました。
その後日、他の小さい家族たち(にゃんず)を紹介してくれるとのことで、彼女のお宅にお邪魔させていただいたこともありました。
私たち夫婦は結婚してから「犬とも暮らしてみたいけど、猫とも暮らしてみたいね」と話していて、ペット可のマンションに暮らしてはいるものの、多頭飼いが不可なため、まずは先代の愛犬との暮らしで犬と暮らしてみたいと言う夢を叶えました。
なので、猫との暮らしも憧れつつもまだ猫と暮らしたことが無かった私たち夫婦は、彼女のお宅で個性豊かな猫たちに囲まれ、人生で初めて猫と遊ばせてもらったりして、楽しい時間を過ごさせてもらったのです。
押し入れに籠城して出てこなかった仔、釣り竿タイプのおもちゃを振り回せば夢中で遊ぶ仔、我関せずで大人しく窓から外の景色を眺めている仔、猫との暮らしの魅力を知ったのは、この彼女のおかげでした。
知人から聞いていた猫のイメージ
それから数年後、我が家の愛犬は心臓病の闘病を頑張った後に、天国に旅立って行きました。
そしてその1年後、愛犬とのお別れの寂しさから少しずつ立ち直ってきたタイミングで、そろそろ猫を我が家にむかえる決心がつきました。
これまで夫婦そろって犬とも猫とも暮らした経験がなかったので、愛犬を里親会からむかえた時も、犬も犬との暮らしも未知だったけど、また新たに猫をむかえるにあたっても、猫も猫との暮らしも未知のものだったので、前に知人宅にお邪魔させていただいた時に彼女から聞かせてもらった「彼女の猫との暮らし方」とか「猫と言うものは」みたいな話がとても勉強になりました。
彼女から聞いた話では
- 猫は元々、砂漠などの暑い国の生き物だから、暑さにとても強いんだよ
- 猫は、水飲み用の器に水道から少し水出しっぱなしにしておいてあげて、自動給餌器で餌も自動で出すようにしておいてあげれば(6匹も仲間がいるからでしょうが)、1週間くらい人間が家を空けても平気、と言うか、人間がいない方がのびのび暮らしているみたいだよ(笑)
- 多頭飼いだと、1匹が猫風邪とかひくと他の仔にも次々にうつっちゃって大変~
などなど話を聞いて、なるほど~猫ってそうなんだな~と思っていて。
実際、我が家が猫くんをむかえる前にネットで猫について調べたてみたところ、確かに、1,000匹近い世界の家猫のミトコンドリアDNAの解析をした結果、祖先は約13万1000年前に中東の砂漠などに生息していた亜種リビアヤマネコであることが判明したと書いてあり、猫が暑さに強い理由を知りました。
逆を言えば、猫は寒がりだと言うことになります。
猫くんの好み
なので、猫くんがトライアルで我が家に来てくれる事が決まった時に、色々と猫用品を買い揃えて準備をするにあたって「とにかく寒くさせないように」と、モコモコのブランケット的なものも数枚準備しておいたり、ふかふかの猫ベッドを置いたりと、寒さ対策をしてから我が家に来てもらいました。
ところがです。
猫くん、どうしてだか?ふかふかの猫ベッドに乗りません。
ケージの上等にも「寒くなったら自分でもぐりこめるように」とブランケットを広げておいてあげたら、それまではケージの上でよく寝ていたりもしたのに、近づかなくなってしまったり。
寒くならないようにと対策すればするほど、猫くんがそこを避けるのです。
・・・何故に(??)
あまりにも人間が先回りして準備した防寒対策を避けるので、まさかとは思うけどと思いながら、ふかふかの猫ベッドから薄手のツルツル素材の猫ベッドに替えてみたのです。
すると、薄手のツルツル素材の猫ベッドを差し出すや否や、猫くんがすぐに猫ベッドにピットイン! & グースカピーZzzz…
・・・!?!
そして、良かれと思って猫くんが寝そうな場所に敷いておいたブランケットを全て回収してみたところ、猫くん、嬉しそうに色んな所で好き勝手にお昼寝するようになったのです。
つまり、そうなんです、猫くんは猫なのに暑がりな仔だったのです。
事前に勉強していた猫情報とあまりにも違って
「へ、へぇ~(・・;猫くんって、暑がりなんだぁ(・・;」
と意表を突かれましたが、なにはともあれ猫くんが居心地よく過ごせるのが一番ですからね。
良かれと思ってインプットしていた先入観を取っ払って、猫くんの暮らしぶりを観察しながら「猫くんの居心地よい」を見つけてあげることにしました。
どーゆーことなのでしょう?
猫くんが暑がりなのだと判明してから、人間が先回りしてアレコレ準備するのはやめて、しばらくは猫くんの自由にさせてみました。
するとやはり
- ふかふかの場所で寝たりするのは好きではない
- もこもこの布より、ツルツルの布の感じが好き
- なんだったら、固くて冷たいフローリングの上や出窓の所でゴロンと倒れて寝るのが好き
- でもお尻トントンしてもらう時は、座布団の上がいい
- おやつをもらうのは、なぜか爪とぎの上がいい
などなど、猫くんの好みが見えてきました。
つまり結局のところ「ボクは好きな所で勝手に好きに過ごすから、どうぞお構いなく。」ってことみたい。笑
なのでそれが分かってからは、こちらも必要最低限の季節ごとの猫用品の交換はしつつも、あまりアレコレ防寒対策などはせずに自由に過ごしてもらうようにしてはいるのですが、ここで困ったことが1つ浮上しました。
猫くん、ちょっとおバカちゃんなのです。
朝晩が冷え込むようになったちょうど今くらいの季節、猫くんはキャットタワーのバスケットに入って丸まって寝るようになるのですが、かと思えば、だいぶ気温が下がった夜にフローリングの上で倒れてゴロゴロ寝ていて。
で、風邪を召されると言う・・・(--;
冷たい所が好きなのかもしれない、けれど、それで冷えて風邪をひいて目が結膜炎になりかけて腫らすって、どーゆーことなのでしょう?
猫くん本人は寒いと感じていないのか?
それとも、ただ単に寝てて寒いことに気づかないのか?
ねえ、猫くん、どーゆーこと?
ねえ、どーゆーこと???
そんなわけで、自由に好きな所で過ごしてくれるのは構わないのですが、体調を崩すまで寒い所で寝ないで欲しいと、毎日気が気じゃない夫と私でございます。
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