我が家が里親会から猫をむかえた時の流れ

小さい家族

我が家には、現在5歳の小さい家族(猫くん)がいます。

知らない人が家に来たりするとケージや押し入れの中に隠れてしまうほど怖がりだけど、私と夫にだけは真っ白なお腹をドーンと見せて「撫でろ~」、腹モフ猫吸いも思う存分させてくれる優しい子です。

今日は、そんな猫くんを里親会から我が家にむかえた時の話をしてみたいと思います。

きっかけは先代の愛犬とのお別れ

以前、我が家にはもう少しで14歳になる犬がいたのですが、2018年のゴールデンウィークに天国に旅立ちました。

犬との暮らしは人生で始めてだったのでお別れ後の寂しい気持ちもことさら強く、私にいたっては人生初の円形脱毛症にもなって、これがいわゆるペットロスなのかなと思いながら過ごしていましたが、小さい家族がいない生活にも慣れてきて1年が過ぎたころ、夫が猫を飼いたいと言い始めました。

前々から、犬との暮らしは愛犬のおかげで経験させてもらえたし、その他の小動物との暮らしも経験したので、将来いつかは猫との暮らしも経験してみたいね、みたいなことは夫婦そろって何となく思っていたのです。

ただ、いつから飼うとか具体的な話はしていなかった(と言うか、愛犬とお別れした直後に他の子をむかえる心の準備が出来なかった)ので、そのうちね、いつかね、っと思ったまま時間が過ぎていたんだけど、お別れから1年過ぎて私のおハゲも少しずつ治ってきたので(笑)夫もそろそろ新しい家族をむかえてもイイかなと思えたみたいです。

里親会での失敗談

そんなワケで、2019年5月下旬、私が昔から知っていた神奈川県の実家方面で活動されている里親会の譲渡会に行ってみました。

先代の愛犬も里親会からむかえたので、猫も里親会からむかえたいと決めていたのです。

なぜわざわざ実家の方の里親会に行ったかと言うと、メディアでも度々活動の様子が紹介されていて、代表の方を含めボランティアの方々がどのような保護活動されているのか私も知っていて、信頼できると思ったからでした。

失敗談その1

その日は実家近くのホームセンターの一角で譲渡会が開かれていて、譲渡会に参加している犬猫たちと対面したり代表の方から質問を受けたり、里親会のアンケートも記入して提出したのですが、アンケートに希望の犬・猫ちゃんを第三希望まで名前を書く欄があって、可愛い子たちを目の前に私はすっかり舞い上がってしまい、生後間もないかなり小さな子猫たちばかりの名前を書いてしまいました。

先代の愛犬が里親会から我が家に来てくれたのが1歳半(既に成犬)だったので、子犬の頃の姿を見ることが出来なかったことが、家族としてちょっと心残りだったものですから、つい…。

でも、家に帰って冷静になって話し合ったのです。(←夜中の2時くらいまで真剣に。)

猫と暮らした経験のない私たちは、まだ離乳途中くらいの子猫の育て方も、体調が不安定になりがちな子猫の健康管理の仕方も知らなければ、まだ小さすぎてエイズや白血病の検査が出来ていない子達なので、もしも引き受けてからキャリアだと分かったらその後どう対応していけば良いのかとかも完全に知識不足でした。

そんな状態でいきなり小さすぎる子猫を引き受けるのはちょっとどうなの?と猛省し、翌日の朝一番で里親応募のキャンセルのメールをさせていただいたのでした。

キャンセルのメール後すぐに了承の返信をいただいてホッと胸をなでおろしつつ、1度目の譲渡会の反省を踏まえつつ引き続きホームページを拝見しながら成猫を含めもう少し大きくなった子猫との出会いを探しました。

失敗談その2

キャンセルから2週間後の6月上旬、里親会のホームページに生後5か月くらいの子猫の紹介が新たに加わりました。

子猫過ぎず、成猫ほど大きくもなく、この子なら大丈夫そうかなと判断して再び里親会の方に里親希望のメールを出してみたのですが、代表の方から直接お返事のメールをいただき、内容を要約すると「遠方のお宅への譲渡は難しいので、近所の里親会で探して下さい。」っとのこと。

そこで私は初めて根本的なミスをしていた事に気づいたのです。

私にしてみれば実家のある地元ではあるものの実際は埼玉県の住まいで、里親会の方にしてみれば皆さんボランティアで活動されているわけで、譲渡先の家まで確認や手続きや譲渡する子たちを送り届けたりするのも、もちろんボランティアなんですよね。

神奈川県の里親会が埼玉県の家に譲渡する大変さ、それはもう、ごもっともな話だなと納得です。

里親会の方たちもお忙しいだろうに、里親にもなれなかったばかりか、色々とお手間だけをかけたことが申し訳なかったです。

そんなわけで、我が家の猫の里親の話はここで一旦振り出しに戻りました。

でも、初めて譲渡会に参加させていただいたおかげで、猫をむかえるにあたって準備しておかなければならない物とか、注意しなければならない点とか、色々と勉強になりました。

お見合い

里親の話が振出しに戻ってから1週間後、夫が里親募集サイトで偶然にも近所の里親会からの1歳ちょっとの雄猫くんの里親募集を見つけました。

とは言え、こちらとしても得体の知れない人や団体(里親募集を金儲け目的にしてる人もいるとかいないとか…)に里親応募するつもりはなくて、ちゃんと動物の事を考えて活動をされている里親会からの募集であるか?は気にしていた点でしたが、調べてみたらブログもフェイスブックもあって、活動記録や既に譲渡された猫たちの報告等々きちんと活動されている里親会だと分かったので、応募してみたのです。

メールで里親希望の旨を伝えるとすぐに返信をもらい、添付されてたアンケートを記入してまたコチラから返信したところ、幸いにも我が家のアンケート結果を見てとりあえずOKと判断して連絡をくれたようで、翌日には里親会の方から電話をいただきました。

話によると、この雄猫くんの里親希望の方が他にもいたそうだけど、ちょっと不安な点を感じたりしてお断りしたこともあったそうで、里親会の方も譲渡するのにとても責任を持って慎重に判断されているようでした。

そして電話から3日後、里親会の方が雄猫くんを連れて我が家まで連れて来てくれてお見合いをいしつつ、話をしながら我が家に譲渡しても大丈夫かどうかの判断をしてもらい、次のステップの2週間トライアルを1週間後から始めることに決まりました。

ちなみに肝心の雄猫くんはと言うと、移動用ケージから出て玄関までダッシュして行って、里親会の人と話をしている間ずっと下駄箱の下の狭いスペースに籠城しておられました…

トライアル

そしていよいよトライアルで雄猫くんが我が家にやってきました。

トライアルとは、まずはお試しでしばらく一緒に暮らしてみて、猫も人間もお互い本当に大丈夫そうかどうかを確認する時間です。

実際にこの雄猫くん、1度他のお宅にトライアルに行ったそうですが、家族に酷い猫アレルギーの症状が出てしまって泣く泣く断念された経験があった子でした。

お見合いの時に、里親会の方からトライアルが始まるまでに必要最低限そろえておく物のリストをもらっていたので、トイレ用品とかケージ、首輪や迷子札、フードやお水の器、爪切りやブラッシング用品等々しっかり準備はできて、それとは別件で、私はアレルギー体質なので、その年の4月に受けたアレルギー血液検査では動物のアレルギーは無かったんだけど、念のため空気清浄機を買いました。

ここでちょっと注意点

トライアルをすると言うことは、もちろん小さい家族をむかえたい気持ちがあるからなのはとてもよく分かるのですが、上記のように、飼いたいけど一緒に暮らしてみたらアレルギーが出てどうしても無理になってしまったとか、猫の方もその子の性格によると思いますが、例えば、元気な小さなお子さんがいるご家庭はストレスを感じてしまったり、ご家族が仕事や学校で長時間のお留守番を余儀なくされるのがストレスだったりとかで、猫の方が体調を崩してしまって無理な場合もあります。

なので、トライアル前に猫の用品はある程度揃えておいてあげる必要はありますが、この時点で高価な用品をそろえておかなくても大丈夫です。

もしかしたらトライアル後も一緒に暮らせるかもしれないし?もしかしたら何か問題があって一緒に暮らせなくなるかもしれないし?トライアルの時点ではまだ分からないからです。

なので、トライアルでは「とりあえず使えればOK」くらいなラインナップで買っておけば良いと思います。

で、トライアル後に正式に家族になったあかつきには、その子の好みとか、飼い主さんが良いなと思った製品に追々買い替えて行けばいいんじゃないかなって思います。

ちなみに我が家が準備したものは、こんな感じです。

リンク

ケージは、最初は先代の愛犬のために買ったけどほとんど使わなかったものを押し入れから引っ張り出してきて使いましたが、猫はケージに高さがあった方が良いと聞いて、正式譲渡を申し込むことを決めた時に高さのあるものを買いました。

水飲みやフードの器は、高さがあった方が猫は食べやすいとのことで、価格的にもお手頃な猫壱さんのにしました。

トライアル中に猫くんが結膜炎で動物病院にお世話になることになり、急遽キャリーリュックを買いましたが、けっこうカッチリとした作りになっていて体重5kgの猫くんが入っても形はしっかりキープされて、今でも活躍してくれています。

その他、爪切り・ブラッシング用のブラシは先代の愛犬が使っていたのをそのまま使い、小物は、首輪・迷子札(名前・連絡先入り)はトライアル前に必ず準備しておくようにとのことで作ってもらい、おもちゃはペットショップで追々買い集め、爪とぎは100円ショップにもある50センチくらいの縦長の段ボール製のでとりあえず大丈夫でした。

こうして、いよいよ6月下旬に雄猫くんが里親会からトライアルで我が家にやってきました。

今日からいよいよ猫さんとの楽しい暮らしが始まるぞぉ~~~♪♪♪・・・と思いきや。

もの凄い緊張感。汗

近づけば「シャァァァーーーッ!」と火を噴く。

私たちと目を合わせはしないけど、目の端でコチラの姿を捉えてる感じ。

動きもしないし、鳴きもしないし、ケージから出ても来ない時間が流れ。

とりあえずお近づきのしるしに、ちゅ~るでもどうぞ。(あ、これはもの凄い勢いで食べるのね。)

おやつを食べてちょっと落ち着いたのか?しばらくしたらへっぴり腰でケージから出てきて、急に連れて来られた見知らぬ家の中の探検を開始したのでした。

譲渡正式決定

2週間のトライアルの間、猫も人間も知らないお互いの事をじっくり観察し合ったような時間でしたが、そのおかげで少しずつ近づけている実感があったし、雄猫くんもくつろいだ姿を見せてくれるようになったので、2019年の7月中旬、里親会の方に再び家に来ていただいて正式に譲渡の手続きをしていただきました。

こうして、猫くんはやっと「うちの子」になったのです!

この時点で猫くんの年齢はおよそ1歳4か月くらいでした。

ちなみに、万が一猫くんが脱走したり迷子になってしまった時のために里親会の方がすでにマイクロチップを装着してくれていたので、その費用と、1歳未満のうちに済ませてくれた2回のワクチンとウィルス検査代などは、譲渡手続きの時にお支払いしました。(←このへんは里親会によって色々と決まりは違うみたいです)

里親会の方が保護して手厚くお世話してくれたおかげで、今の我が家は一人息子の猫くんとの暮らしがあります。

本当に感謝しています。

そして明日は、猫くんが大嫌いな年に一度の健康診断の日で動物病院へ行ってきます。笑

どうか問題なく、これからも元気に過ごしておくれ。



スポンサーリンク

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました