この冬、我が家は初めてシュトーレンを買って、毎日少しずつ味わっています。
子供の頃のクリスマスケーキ
子供の頃、ケーキを買いに行くと言えば、近所の同級生のお家がやっていたケーキ屋さんか駅前の不二家くらいなもので、今みたいに数えきれないほどのケーキやスイーツのお店はありませんでしたし、あくまでケーキ屋さんはケーキ屋さんで、パティシエなんてお洒落な呼び方もありませんでした。
そして、ケーキのクリームは生クリームではなく、もっぱらバタークリーム。
クリスマスには、砂糖菓子で出来たサンタクロースと、Merry Christmasと書かれた食べてもなかなか溶けないチョコレートの板と、食べられないプラスチック製の柊の葉と、飾りの苺が乗っているバタークリームのホールケーキを切って食べる時代が小学校の低学年くらいまで続きました。
そしていつからかケーキのクリームの主流がバタークリームから生クリームになり、初めて生クリームのケーキを食べた時は「う、うめぇ~♪」と感動したものです。笑
そして今では、どこのケーキにしようかと決められないほど沢山のパティスリーがあって、ケーキの種類も豊富でクオリティーも高くなって、甘い物好きには嬉しい時代になりました。
シュトーレンはいつから日本に広まった?
そして近年、クリスマスにではなくて、なにやらクリスマスの前に食べるらしきシュトーレンと言うケーキ?お菓子?があると知って、ずっと気になっていました。
バレンタインやハロウィンやイースターやクリスマスなどなど日本の文化ではない世界各国の行事や風習を、元々の意味とかは関係なく何でも取り入れてイベント化する日本と言う国なので、シュトーレンも、近年どこかの日本の企業が新たに日本で流行らせようとしているどこかの国のお菓子なんだろうな?くらいに思っていたんですけど、ところがところが。
シュトーレンが日本で最初に販売されたのは1969年だったと言われているそうで、驚いたことに私が生まれる前のことだと知りました。
シュトーレンはドイツの伝統的なお菓子だそうで、赤子であるイエス・キリストを毛布に包んだ姿をあらわしているとも言わているとのこと。
ドイツからシュトーレンのレシピが持ち込まれて、製粉会社が主催するドイツパンやドイツ菓子の勉強会とかイベントなどを通して広まっていったそうです。
そんな昔から少しずつ日本に浸透していったお菓子だったんですね。
ちょっと驚きです。
ちなみにシュトーレンは、ドイツではシュトレンと発音するらしいです。
シュトーレンってどんなお菓子?
ここ数年、クリスマスが近づく度にシュトーレンとやらが気になって、私が好きな幾つかのスイーツのお店で作られたシュトーレンをチェックしていたのですが、パッと見た目はパンのようです。
いったいどんなお菓子なのかな?と調べてみたら、基本的には、バターをたっぷり使った生地に洋酒に漬け込んだナッツやドライフルーツをたっぷり練り込んで焼いたパンと言った感じで、表面に粉砂糖をたっぷりとまぶして仕上げます。
でも、私がチェックした幾つかのお店では、洋酒に漬け込んだナッツやドライフルーツをたっぷり練り込んで焼いたパンを、溶かして液体にしたバターにじゃぶじゃぶと何度も浸けてバターをしみ込ませて作っていたり、お酒好きなお店の方が作ったシュトーレンは洋酒の量が格段に多かったりと、お店によって個性豊かだなと思いました。
シュトーレンは日持ちするお菓子で、洋酒を効かせて作っているので時間が経つにつれて徐々に味が馴染んで味わいが変化していくのが特徴で、日に日に変化していく味わいを楽しめるお菓子なので、ドイツではアドベント(キリスト教の風習がある地域で、クリスマス前にクリスマスを心待ちにしながら準備する期間のこと)の4週間の間に、シュトーレンを薄くスライスして少しずつ食べるのだそうです。
食べる時は、真ん中から半分に切り、その日に食べる分だけ中央部分から切り分け、残ったシュトーレンは切り口同士を合わせて空気に触れないようにラップなどで包んで保存するそうです。
なるほど、シュトーレンの作り方や美味しさや食べる意味などを知れば知るほど、とても素敵なお菓子なんだなと思えてきました。
初めてのシュトーレン
そして今年は、12月に入ってから我が家も初めてシュトーレンを購入しまして、今まさに少しずつ味わっているところなんです!
初めてのシュトーレンは、Madu青山店で購入した
ぺトラン(Pétrin)のシュトーレン です。
Madu青山店でシュトーレンの横に置かれていたぺトランの紹介カードに書かれていた文をそのまま引用させていただきます。
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