今年も高知の親戚から文旦が届きました。
土佐文旦
毎年この時期になると高知の親戚が文旦を送ってくれるので、私はちゃっかり&ありがたーく心待ちにしています。
文旦は柑橘の果物で、1個の大きさは400~600gにもなり、柑橘類の中ではかなり大きい方です。
そして、国内生産量の90%近くを高知県が占めている高知の特産品とも言える果物なのです。
味はかなりサッパリとしていて、個人的にはグレープフルーツと八朔を足して2で割ったような感じがしますね。
爽やかな甘さの中にもかすかにほろ苦さもあるのが特徴です。
1房1房がプリッとしていて大きいので、食べやすいし食べ応えもあるしで、まるで100%果汁のジュースを飲んでいるような感覚にもなります。
皮がとても厚いので、この時期は直射日光を避けて少し涼しい場所に置いておけば常温でもけっこう日持ちがして、しばらくして皮がちょっぴりしんなりしていても中の果肉は大丈夫だったりするので、「大きくて全部冷蔵庫に入らないよぉ~!」と焦って食べなくても大丈夫です!
義父母が既に他界し、今となっては親戚がこうやって毎年文旦を送ってくれることが、夫と地元の高知県を繋ぎとめてくれているような気がします。
生まれ育った土地とご縁が続いていること、夫もありがたいだろうなって思います。
文旦マーマレードのレシピ
文旦をいただくと、果肉は当然美味しくいただきますが、実は皮も美味しい食材なのです。
文旦は皮が厚く1個の大きもかなり大きめなので、捨ててしまうには勿体無い量になるので、私は毎年マーマレードを作るのです。(今年は2個分マーマレードにしました。)
それはもう、どっさり作れちゃいます。笑
けっこう簡単なので、レシピをご紹介したいと思います。
皮むき
- まずは、マーマレード用に皮が綺麗な文旦を選び
- 文旦を洗って
- 文旦の上と下の部分を切り落とします
- 次に、文旦の皮に包丁で縦に切り目(2cm幅くらい)を入れて
- 文旦の皮をむきます
皮をスライサーで細かく切る
- 果肉は1房1房皮をむいて食べて
- 2cm幅くらいでむいた皮は、スライサーで薄切りにします
アク抜き
- 大きめの鍋に「水たっぷり」と「スライスした文旦の皮」を入れて
- 沸騰するまで煮る
- 沸騰して3分ほど煮たら、ザルにあけてお湯を捨てます
- アク抜きのため、1~3を「3回」繰り返して茹でこぼします
煮込み
= 材料 =(今回は文旦2個分の皮で作りました)
- アク抜きをした文旦の皮
- 文旦の皮の半量くらいのラカント(砂糖・グラニュー糖・てんさいとうなどでもOKです!お好みでどうぞ)
- 粉末のゼラチン(私はマルハニチロのゼライス1袋5g)
= 作り方 =
- アク抜きが終わった文旦の皮を再び鍋に移し
- 文旦の皮がぎりぎり水に浸かるくらいの水を加えて
- ラカントも加えて(甘さはお好みで追加してもOKです)
- 鍋にフタをして皮が柔らかく煮えるまで煮る
- 皮が煮えたらフタを取り
- 水が1/3くらい減るまで(水が残り2/3くらいになるまで)煮詰めて
- 最後に粉末のゼラチンを加えてかるく混ぜ合わせたら
- 火を止めて完成
食べ方
出来上がった文旦マーマレードは保存容器に移し、冷蔵庫で保存します。
冷えるとゼラチンが少し固まってシャバシャバ感が消えるので、パンにもぬれるし、プレーンヨーグルトのソースにしても美味しいです!
また、これは好みによると思いますけど、煮魚にほんのちょっと加えると、風味が良くなったりします。
グラスにたっぷり文旦マーマレードを入れて炭酸水やサイダーを加えると、ジュースにもなります!
それにしても、自分でジャムとか作ると「こんなに砂糖を加えたのに!まだ全然甘さが足りない!」と驚きます。
それだけ「甘くて美味しい~♪」と思う市販のジャムやスイーツなんかは、相当砂糖が入っているんだなって、分かります。
それでも、自分で作れば甘さも調節出来て控えめにすることも出来るのが、手作りの良いところ。
今が旬の文旦を味わいつつ、文旦マーマレードも良かったら作ってみて下さい(^^)
最後に、なばなのワンポイントアドバイス!
文旦って、皮がかなり厚いので、小さいサイズの文旦だと皮をむくと果肉の部分がとても小さかったりして、ちょっとがっかりな時があります。
なので、たっぷり果肉を味わいたいのであれば、同じ5kgや10kgで買うとしても、小さいサイズで個数が多いよりも、大きいサイズで個数が少ない方が、しっかり果肉も味わえるような気がします。
コメント