【本当にたたかったお嫁さま】その15.結婚式場見学

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その14.「どんな結婚式がしたいのか考えてみた」では、

思いがけず急に結婚式をすることになったものの、結婚式の相談が出来るような両親ではなかったし、カレも仕事が忙しくなり、ある程度の事は私一人で決めなければならなくなりました。

でも、挙式をする場所やプランもなかなか決めることが出来なくて、お手上げ状態に・・・

そこで改めて「私はどんな結婚式がしたいの?」と考えてみたことで、少しずつ挙式のビジョンが見えてきて、やっと3ケ所、候補の結婚式場を見つけることが出来たので、週末を利用してカレと一緒に式場の見学に行きました。

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

2000年春のとある週末、私たちは結婚式場の見学へ行きました。

まず最初に向かったのは、品川にあるホテルでした。

ホテルへ行って、フロントで式場の見学を申し込むと、見学会場となっている部屋に案内されました。

部屋では既に数組のカップルが見学中でしたが、ホテルの人があれこれ説明するような感じではなくて、配置されたテーブルの上に結婚式のプランのカタログが色々あったり、自分たちの好きなように結婚式をカスタマイズ出来るんですよ的な説明書があったり、披露宴の料理の見本がテーブルに並んでいたり(試食はなし)と、割と事務的に自分たちで次から次へと見ながら部屋を進んで行く感じになっていました。

色々と見れば見るほど、何から何まで洗練された感じが「さすがホテルだねぇ~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」って感じでしたし、新郎新婦の多種多様な要望に対応出来るその対応力の凄さを感じましたね。

でもその分、全てしっかりお値段に反映されるんだなってことも分かりました。

こう言ってはなんですが、「こんな結婚式をするのが夢だったのよ!」みたいなイメージを持ち合わせていない私にしてみれば、そのような洗練された高価な結婚式は宝の持ち腐れのような気がしたので、割と早い段階でホテルでの結婚式は候補から外れて、ホテルを後にしました。

 

続いて、上野にある結婚式場へ行ってみました。

こちらは、結婚式から写真撮影から披露宴まで出来る、いわゆる結婚式に特化した結婚式場でした。

上野駅からぶらぶら歩いて結婚式場に到着すると、何やら沢山の人で溢れかえっていて「なんだ?なんだ?」と焦りつつもおずおずと建物の中に入ってみたところ、そこでやっと理由が分かりました。

偶然にもこの日、式場のブライダルフェアが開催されていたのです。

建物の中に入ると、どこからともなく制服を着たベテランっぽい年配の女性たちがサササッと近づいてきて、1カップルに1人案内人として付いてくれて、あれよあれよと言う間に結婚式のプランを紹介する部屋へ案内されて、色々とパンフレットを見せてもらいながら説明を受けて。

あれよあれよと言う間にカレと私は男女それぞれの衣装の部屋に案内されて。

あれよあれよと言う間に数えきれないほどのウェディングドレスの山の中から「はい、どんなドレスがいいですか?」「こんなドレスもありますよ!」「試着も出来ますよ!」「さあ、どれにしますか?」「気に入ったのがありましたら、予約も入れておけますよ!」なんて話を聞きながらドレスを見せてもらいました。

ただですね、来場していたカップルの多くはおそらく「この式場で結婚式をすることを決めていて」&「プランや衣装を具体的に決めるためにブライダルフェアに来ていた」ようで、ご両親や兄弟らしき人まで一緒に来場して家族総出で挙式のプランや衣装決めをしている人も少なくありませんでした。

そして、大広間のような衣裳部屋に数えきれないほどのウェディングドレスがある中で、何十人もの花嫁さんたちがドレス選びをしたり試着している景色と言うものは、とにかく圧巻でしたし、ドレスを選ぶ花嫁さんたちの真剣さや熱気は凄まじいものがあり、これぞまさに「人生の一大イベント!」って感じでしたね。

なので、ただぶらりと式場見学に来ただけの私とはわけが違いましたし、式場スタッフのあまりの手際の良さと展開の早さに私は完全に怯みまして(◎_◎;)とりあえずウェディングドレス選びも試着もすることもなく、あくまで見学だけさせてもらって式場を後にしたのでした。

 

最後に、格式がある老舗レストランが経営している銀座にある結婚式場へ行ってみました。

こちらもまた、結婚式と披露宴専門の結婚式場でしたが、上野にある結婚式場ほどの規模はなくて、1日に数組だけ挙式が行えるサイズ感だったので、招待客が少ない予定の私たちには程よい感じな第一印象でした。

そして、披露宴で提供される料理のコースをパンフレットで色々と見せてもらいましたが、レストランが経営している式場だけあって「いかにも披露宴会場です」と言った感じではなく落ち着いた雰囲気のレストランのようでしたし、料理も「いかにも披露宴の料理です」ではなくて普通に美しくて美味しそいうな料理だったのも好印象でした。

ただ、そのようなメニューなので招待客1名の単価が高めでしたけどね、料理のラインナップを見れば、それは当然だなと思いました。

そして、交通の便のことを考えると、3ケ所の候補の中ではこの銀座にある結婚式場が一番不便でしたが、私が結婚式で唯一こだわるとしたら「結婚式に来てくれた人には美味しい料理を食べてもらいたい(o^―^o)」だったので、それを叶えられるのはやっぱりこの銀座の結婚式場だなと思いました。

 

こうして、1日かけてカレと一緒に候補の3ケ所の式場見学をしてみたわけですが、カレも私もやはり最後に見学した所が一番自分たちにしっくりきた感じがしたので、その日のうちにその場で式場のスケジュールを見せてもらい、予約がまだ空いている日時を確認して、その空いている日時の中から自分たちの都合に良さそうな日時を選んで「仮押さえ」と言う形で予約させてもらったのでした。

ただ、この日はあくまで見学するだけのつもりだったので、具体的な招待客数が分かっていなかったため、仮押さえから2週間以内に招待客の人数を式場に電話連絡をすることになりました。

 

こうして、いよいよ式場も仮押さえするところまできましたが、母の私に対する態度は相変わらず辛辣で完全無視状態が続いていて、話なんて出来るはずもなく、私は父の部屋へ行って父だけに

「結婚式場に、○月○日に結婚式の仮予約を入れました。」

「仮予約でとりあえず日にちは押さえたんだけど、出席者の人数が分からなかったから本当の決定にはなっていなくて、式場には2週間以内に出席者数の連絡を入れることになってて。」

「お父さんには手間をかけさせて悪いんだけど、結婚式に招待したい(病気などもなく招待できる)親戚たちを選んで人数を教えてもらえる?」

と聞いてみたところ

「あ、そう。はい、分かりました。確認してみるから、ちょっと待ってて。」

と返事をもらい、やっと少し前進出来たことにホッとした私でした。

でも・・・毒親がいる家庭の一人娘が、そんなにすんなりと幸せに結婚なんて出来るはずなかったんですよね。

この後、それまで完全無視で息をひそめていた母が、動き出したのでした・・・   ~ つづく ~

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