先日、駅の改札を出た所で福島県の野菜や果物の販売をしているイベントをやっていたので立ち寄ってみたところ、見慣れない緑の粒粒を見つけました。
野菜なのか果物なのかも分からないこの緑の粒粒はいったい何だろう?と気になって立ち止まり、手書きで書かれていた商品紹介の紙を見てみると「青すぐりの実」と書いてありました。
青すぐり、初めて聞く名前です。
さらに商品紹介の紙を読んでみると、『実についている軸と花落ちを取って洗い ジャムにするのがおすすめです! ホーローの鍋でことこと。 少し粒感をのこしたほうが美味しいと思います。』と書かれていました。
ジャム、と言う事は、これは果物なんだなと分かったところで、気付いた時には興味津々で1袋手に取っていて、そのままレジへGO!でした。笑
「青すぐり」とは
帰宅して、ジャム作りに取り掛かる前に、まずは青すぐりについて調べてみました。
青すぐりとは、セイヨウスグリ(西洋酸塊)のことで、スグリ科スグリ属の落葉低木。
英語ではgooseberry(グースベリーまたはグーズベリー)と言う名前だそうです。
日本では、長野・東北地方・北海道などの寒冷地で栽培されているくらいで、なかなか流通しない果物なのだとか。
一応、生のまま食べても害は無いとのことで、この小さな緑の粒粒がいったいどんな味の果物なのかが気になって、夫も私もまずは1粒ずつ食べてみたのですが
すっ・・・ぱぁぁぁーーーっ(≧◇≦)
食感は葡萄みたいに柔らかいのかと思いきや、シャクシャクした硬さがあって、よくある果物が熟れて甘くなる前のあの酸っぱさとほんのり青くさい感じを凝縮したような味の濃い酸っぱさでしたね。笑
一気に目が覚めた感じです。笑
初めて見た青すぐりと言う果物がどんな果物なのかが分かったところで、さっそくジャム作りに取り掛かりました。
青すぐりの実でジャム作り初挑戦!
青すぐりジャムのレシピを検索してみたところ、作り方も、砂糖の分量や種類(上白糖・グラニュー糖・三温糖など)も人によって色々でしたが、「総じてこんな感じかな!」と言った感じで作ってみました。
= 材料 =
- 青すぐりの実 今回私が買ったのは200g程度でした
- 砂糖 100g
- 水 100ccくらい
= レシピ =
まずは、青すぐりの実に付いている軸と、茶色くなった花落ちを取ります。
爪でひっかくとポロリと簡単に取れました。
軸と花落ちを取ったら、流水で洗って、水を切ります。
洗った青すぐりの実をボウルや器に移して、砂糖まぶし、そのまま数時間ほど放置します。
すると、実からわずかに水分が出てきます。
(人によっては、その実から出て来た水分だけで煮詰めてジャムを作る人もいました)
水分が出てきた青すぐりの実と砂糖全てをホーロー鍋に移し(酸味が強いのでホーロー鍋で煮るのが良いのだそうです)、水は100ccくらいかな(←最終的に煮詰めるので水の量はアバウトでOKかと)入れて、弱火でことこと煮ます。
火が通ってくると白い泡のようなアクが出てくるので、アクを取り除きます。
ホーロー鍋で最初はフタをして30分ほど弱火でコトコト煮込んで、柔らかく煮えたところでフタを取り、少しとろみが出てくるまで煮詰めて完成です。
お店の人のアドバイス通り、煮ている間はあまり混ぜすぎないようにして、粒感を残して仕上げました。
いざ、実食!
ジャムが常温まで冷めたところで、プレーンヨーグルトと一緒にさっそく味見してみました。
一粒スプーンに乗せて食べてみると、一気に口の中に爽やかな酸味が広がりました!
そして、種の可愛いプチプチ感が微かに口の中に残ります。
うん、美味しい!
レモンの酸味に近いような気がするけど、それよりももっと凝縮された甘酸っぱさです。
生で食べた時の果物が熟れる前の青くささのようなものはすっかり消えていて、ただただ濃い甘酸っぱさが口の中に広がる美味しいジャムでした。
こんなに美味しいジャムが作れる青すぐりが収穫できる寒冷地の地域の方が羨ましいとさえ思いましたね。
このジャムの感じだと、プレーンヨーグルトにももちろん会いましたけど、焼酎のソーダ割に少し混ぜても爽やかでしょうし、紅茶に入れても絶対に美味しいと思う!
53歳にしてまた1つ、美味しい食べ物と出会えました(^^)口福。
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