心外にも毒親育ちで人と関わることがさほど好きでも得意でもないまま大人になってしまった私のような人間でも、半世紀以上生きていれば、そらぁ~人から相談をされたこともあれば、悩みを聞いたてあげたことも沢山ありました。
特に若い頃は、どちらかと言えば人から相談を受けることが多い方だったと思います。
ただそれには理由があって、私には毒親育ちにありがちな「自分のことより人のことを優先しがち」という特徴があったので、良くも悪くも愚痴を言ったり相談したい人にしてみれば、とにかく話を聞いてくれる私は話しやすい人間だったのではないでしょうか。
でもそんな特徴のせいで、私もずいぶん疲弊もしましたけどね(^^;⇩
ところで、相談をする人って、本当にアドバイスをして欲しいとか協力して欲しいと思っている人はそんなに多くなくて、ほとんどの人が「話を聞いて欲しい」止まりで実はアドバイスも協力も必要としていない人の方が多かったような気がします。
なので、「ねえ、どうしたらいいと思う?」と言いつつさほどこちらの話を聞かない人には、とりあえず話がしたいだけなんだろうなと思って、気が済むまで話を聞いていました。
人の話を聞くのってけっこう時間を取られてしまいますけど、でも話を聞くだけでその人の中で自分で心の整理が出来るのであれば、それならそれで話を聞く方としては楽ではありますし、それでスッキリ出来たなら良かったねって思えますし、いいのです。
だけど過去に一度だけ、仕事仲間に相談されたて困ってしまったことがありました。
仕事仲間の相談の内容は、「私の友達がタバコを吸い始めたんだけど・・・」、たったこれだけでした。
相談なんだけどと相談されて、たった一言この言葉を言われた時、思わず「・・・で?(??)」と言ってしまった私に仕事仲間はちょっぴりムッとしました。
そこで私は、仕事仲間が何を言わんとしているのか?慌てて考えてみました。
そしてこれはあくまで私の想像でしたけど、その仕事仲間を誤解を恐れずに例えるならば、一昔前の女性らしい女性と言った感じの人だったので、おそらく「女性がタバコを吸うなんて!わたくしの友達がタバコを吸うなんて!わたくしの友達にタバコを吸う人がいるなんて許せない!」ということかなと解釈しました。
とにもかくにも、本人にしてみれば大変ショッキングな出来事だったのでしょう。
それでね、この仕事仲間もただ話を聞いて欲しい止まりの人だったら良かったんですけど、「ねえ、どう思う?」「タバコ吸うの止めてって言った方がいいかな?」「何て言ったらいいと思う?」などなど真剣にアドバイスを求てきたので、私はかなり困りました。
なぜなら、私的には誰がタバコを吸おうが吸うまいがどうでもいいことだったからです。
だから、その悩みに何一つ共感も出来なければ、意見を求められても何も言うことはありませんでした。
でもだからと言って「そんなことどうでも良くなね?」なんて言えるような感じの人でもなかったので、「う~ん・・・(・・;」とちょっと黙ってしまいましたもん。笑
結局、この時の私にアドバイスなんて出来るはずもなく、「『タバコは体に悪いよ~』って言ってあげてみては?」みたいな誰しもが知っている当たり前のことを言って、仕事仲間には申し訳なかったですけど、私、逃げました(^^;
相談されてあんなに困った相談内容は、この時が最初で最後です。
それにしても、人の悩みなんて本当に千差万別でございますなぁ。笑
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