40~50代女性に多い石灰沈着(その2/3)石灰沈着性腱板炎 編

体調管理

2020年の夏に初めてなった右手首の石灰沈着性手関節炎は、本当にトラウマになるほどの激痛でしたが、整形外科での治療のおかげでしっかり治ったので、私は石灰沈着の騒動はこれで終わったと思っていました。

右肩の痛み

ところが、石灰沈着性手関節炎から4ヶ月が経った頃から、なんとなくのレベルでしたが右肩に痛みがありました。

正確に言うと、肩よりちょっと下の右腕の外側(三角筋の部分)がピンポイントで痛む感じ

これがいわゆる「四十肩」とか「五十肩」とかなのかな?とも思ったけど、腕は普通に上げることが出来たので、何だか違うような気が。

そして、いつもの悪いクセで「放っておけばそのうち治るだろう」くらいに思ってしまい、そのままお正月を迎え、春になった昨年の4月のことです。

ずっと変化がなかった右肩の痛みに加え、右腕の前側もじんわり痛みが出てきて ⇒ 上腕二頭筋 ⇒ 前腕屈筋群 ⇒ 手首まで じんわりと痛みが広がってきたのです。

そしてこれが、動かすと痛いのであれば筋肉を痛めたかなと思うのですが、全く動かさなくても痛い、寝ていても寝返りをうつだけで腕の鈍い痛みで目が覚めてしまい、いよいよ熟睡出来ない感じになっていました。

でも、動くと痛いからとりあえず横になっているしかないと言う悪循環。

そんな状態になって、やっと、このまま放置していても治りそうもないなと悟り、手首の石灰沈着性手関節炎からちょうど1年後の昨年の夏に、再び整形外科に行ったのでした。

今度は「石灰沈着性腱板炎」

診察は、まずはレントゲン撮影

続いて問診で、肩のどこが?どう痛いのか?どんな痛みなのか?など状況を伝えながら、先生が実際に私の腕を持って動かしながら肩の可動域などを確認して。

最終的には、レントゲンの画像を私に見せてくれながら、肩の骨と腕の骨の間の部分に薄っすら映る白いモヤのような影が「石灰が沈着している部分です」と説明してくれたうえで、「石灰沈着性腱板炎」と診断が出たのでした。

肩の関節の小さな筋肉の集まりを「腱板」と言い、ここに石灰が沈着することが原因で炎症が起きて肩が痛くなったり関節が動かせなくなったりする症状が、石灰沈着性腱板炎(以下、腱板炎)。

先生によると、腱板炎は酷くなると最悪動けなくなるほど(救急車呼ぶレベルで)激痛になることもあるそうで、私もかなり痛いは痛かったですけど、そんな動けなくなるまでは行かなかったことは不幸中の幸いだったのだと知りました。

確かに、前回の手首ですら痛みがトップギアに入ると水や風が当たるだけでも激痛だったのに、それが肩全体が激痛になったら耐えられなかったかもしれません。

心底ゾッとしてしまいました。

石灰化とは

今度は肩に石灰が沈着したと聞いて

「えっ?また石灰化ですか?!」

驚いて思わず先走って質問してしまった私に、先生は丁寧に説明をしてくれました。

石灰化は、閉経世代の40~50代の女性に起きやすい症状だそうです。

でも、なぜ腱板に石灰が沈着するか?は、はっきりとした原因は分からなくてとにかく「石灰化しやすい体質」としか言えないとのこと。

手首の石灰沈着性手関節炎に続いて、次は腱板炎、つまり私は多少他の人より石灰化しやすい体質なのかもしれません。

加齢によって誰でもかかる可能性のある病気だけど、ちゃんと治療方法はあるし、早めに治療すればすぐに治るものでもあることが分かったので、その点では一安心しました。

石灰沈着性腱板炎の治療方法

治療方法は、手首の石灰沈着性手関節炎の時と同じで、まずは石灰化部分へのステロイド注射と、筋肉の緊張を取る薬・痛み止め・胃薬の3種類の飲み薬を1週間分

そして1週間後からは、幹部へのヒアルロン酸注射で関節の動きを滑らかにしつつ、自分でも肩を動かしたりストレッチをしながら様子を見ていく感じでした。

私の場合は、腕を動かす時の違和感がちょっと長引いてしまい、最終的に半年間ほど通院してヒアルロン酸注射を受けました。

最初の治療ですぐに炎症は治まって楽になりましたが、肩の骨と腕の骨の間、筋肉の奥の方、と言う場所が場所だけに石灰がちょっと消えにくかったみたい。

ても治療すれば残っていた石灰は徐々に血液中に吸収されるとのことで、多くの場合は数カ月で消えるようで、私も半年で完治したと言うわけです。

最終的に「完治」してくれたことは、本当に良かったなと思っています。

 

手首の時も片手が使えないだけでかなり日常生活が不便になりましたが、肩が痛いと物を持つことも出来ないどころか、体を動かすだけで痛みが走るので、そもそも体を動かしたくない状態になり、さらに大変になってしまいました。

先生によると、肩の腱板炎は四十肩や五十肩と勘違いして放置してしまったり、指圧などの間違った治療を受けてしまう人がけっこういるそうなんですね。

まあ、私も勘違いしていた側の人間なので、その気持ちはよく分かりますが。笑

でも、石灰化は自然には絶対に治らないし、石灰化の部分が大きくなってからではステロイド注射だけでは治りきらなくなって、最終的には外科的処置になってしまうこともあるそうです。

気になる関節の痛みが出たら、早めの診察と治療に限るんだなと、肝に銘じた私でした。

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