前回の【本当にたたかったお嫁さま】その17.「結婚式場の仮予約をキャンセルした日」では、
2000年5月、「結婚式はした方がいい!」と言った母本人が今度は「結婚式には出ない!」と言い出したことで、私は仮予約をしていた式場に連絡を入れることも出来なくて、再び結婚の破断を覚悟してカレに事情を話しました。
ところが、またしてもカレはアッケラカンと「それなら、結婚式せんでもええやん(^^)」の一言で窮地を救ってくれたのです。
こうして私は、仮予約をしていた結婚式場にキャンセルの電話を入れて、母の説得を続けて板挟みになっていたであろう父にも「結婚式場のキャンセルをしたので、もう親戚の確認はしなくても大丈夫だから。色々ありがとうね。」と伝えて、結婚式をする話は振り出しに戻ったのでした。
そんな矢先、カレから思いがけない提案をされました。
今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)
もともと結婚式はしないつもりだったとは言えですよ、両親の「結婚式はやった方が良いわよ。結婚式をして親戚にご挨拶しておかないと、親戚に不幸があった時にお葬式の場で『はじめまして』なんて挨拶することになっちゃうでしょ。」と言う言葉を素直に受け入れて、1度はそれもそうかと思い直して結婚式場探しまでしていたので、母のまさかの「結婚式には出ない!」宣言で式場をキャンセルしなければならなくなった時は、怒りと、やっぱりなと思う自分と、悲しい気持ちが入り混じって、本当に何とも言えない気持ちになりましたね。
だけど、そんな母の理不尽な言動は、私にしてみれば今に始まった話ではありませんでしたし、ずっと母の言いなりだった私もこの時ばかりは絶対に母には負けられないとさえ思っていたので、式場をキャンセルしたことの文句などは母には一切せずに何事も無かったかのようにスルーして、仕事と家の往復の日々に戻りました。
だって、私が苦しめば苦しむほど、悲しめば悲しむほど、そして万が一にも結婚が破談になれば、それこそ母の思うつぼだったからです。
こうして、結婚式場をキャンセルしたわけなんですけど、その後に、カレから思いがけない提案があったのです。
「誰かを招待する結婚式はやらなくても、なばなちゃんは、一生に一度だからドレスとか着たいやろうし、2人だけで結婚式せん?」
それまでの私は、母との負けられない闘いのことで頭がいっぱいで、自分がウェディングドレスを着たいだとか、カレとの幸せな結婚式の姿を思い浮かべて幸せを味わうだとか、そんな、花嫁にとって当たり前であることも出来ずにいました。
だから、カレからのこの「Youも幸せになっていいんだよ」的な提案をいただいて、そこで私は初めて「ウェディングドレス着て…カレの横に立てたら…いいなぁ…」と思いましてね。
それに、2人だけで結婚式をすることも、式場の仮予約をキャンセルさせた張本人は母ですから、「文句なんて言わせない!」と思いましたし。
もう両親のことも招待する親戚のことも、なぁ~んにも気にする必要もなく、母に邪魔されることもなく、自分たちの結婚のことだけを考えればいいんだと思った時、初めて「結婚式」=「幸せだな」と思えた瞬間でした。
こうして、話は再び結婚式をする方向に急展開しました。
ところが、ここでちょっと困った事態になってしまいました。
当時は~の話なんですけど、私が頼みの綱として持っていたゼクシィで紹介されていた結婚式場では、どこも「結婚式」+「披露宴」のプランしかなかったのです。
もちろんレストランウェディングも、招待客がいて料理を提供するのが前提ですから、「2人だけ」&「結婚式だけ」と決めた私たちは、どこで結婚式が出来るのか分からなくなってしまったのでした。 ~ つづく ~
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