毒親育ちの私が昔の自分に「よくやった!」と思っている事とは

毒親について

私の母は毒親で、つまり私は毒親育ちなので、衣食住に困らなかったことは親には感謝しているけど、残念ながら精神的には幸せだと思える子供時代ではなかったんですけど、そんな境遇の私には「これは幸いだったな」と思っている事があります。

答えから先に言いますと、それは、「自分自身で親の言動の矛盾に気付けたこと」です。

視点を変えてみた

過去のブログ記事にも書きましたが、実は私、子供の頃から既にちょいちょい母に対して違和感を感じていたんだなってことに気付きました。

母が幼い頃の私に放った言葉は、私も当時は幼すぎて母の言葉の意味は分からなかったですけど、漠然と何だか寂しいような悲しいような、そして不安なような、そんな気持ちにさせました。

つまり、母の言葉の端々に「母は私を生んだことを喜んでいないな」とか「私は生まれてきて良かったと思われていないな」と言う事を、本能的に感じ取っていたのでしょう。

だから、親と私の間には小さい頃から見えない壁があって、本当の意味で手放しで頼ったり甘えたりすることは出来ないと幼いながらに心の奥では分かっていて、実際、私はたぶん同年代の子供たちよりもずいぶん聞き分けの良い子供だったんじゃないかって思うんですよね。

「いつか私が生まれてきたことを良かったと思って欲しい」と心のどこかで思う気持ちがあって、親の機嫌とか考えを気にして生きていた感じとでも言いますか。

このブログを書き始めた最初の頃は、そんな幼い頃の自分のことを大人になった今の自分が思い返しては「幼かったのに、私、可愛そうだったな…シクシク」なんて思ったりしていました。笑

でも最近、ちょっと視点を変えて考えてみたんです。

幼いうちから、幼いながらに、無意識レベルで母の言動にちょっと違和感を感じ取っていたことは、大人になってからの自分にとっては不幸中の幸いだったのでは?と。

私の幸いだったこと

毒親には色々な特徴があるのですが、私の母の毒親の特徴のメインは「自己愛タイプ」なのですが、「ジャイアンタイプ」と「至れり尽くせりタイプ」も混ざっている複合型だと言うことが分かりました。

それに加えて「過干渉・監視」と言う特徴もあったので、母は「学校(又は会社)が終わったら、真っすぐ帰って来い!」「友達なんて作らなくったっていい!」「一度帰って来たら家から出るな!」と、私が外の世界に出ていく事を非常に嫌がったので、実家は私にとっては鳥かごのようなもので、私は自由にできない鳥かごの中で生きているようだと感じていました。

でも、毒親の母はそうやって私を鳥かごの中に閉じ込めようとするくせに、私との間に見えない壁を作って寄せ付けず愛そうともせず、なんとも自分勝手と言うか、矛盾でしかありませんでした。

ただ、そうやって幼いころから母との間に見えない壁があったことで、普通の仲の良い親子関係のご家庭の人にはちょっと分かりにくいと思うんですけど、私は母のことを母(親)として見つつも「母だけど他人」みたいな感覚もあったんですね。

たぶんそのおかげで、第三者的な目線を持つことが出来て、成人する頃には母の言動の矛盾に気付けたのだと思います。

自分の親だけど、親の言うことだけど、でも「それってちょっと違うよね…」と確信していました。

昔の自分を褒めてあげる

毒親育ちの人の問題点の1つとして、「自分の親が毒親だと気付いていない・気付けない」と言うことがあります。

子供にとって親は親で、特に幼い子供にとって親は圧倒的な存在ですし、親の元で育っていれば尚更のこと自分の親が毒親だなんて思いもしないでしょうし、なかなか気付けないのは普通のことだと思います。

ましてや、身近に客観的に家庭内の様子を見て「あなたの親は毒親では?」と気付いてくれる人がいたり、手を差し伸べてくれるような人がいなければ、若い頃の私のように誰にも相談することも出来ず頼ることも出来ず、「どうして自分の親だけこんな人なんだろう?(◞‸◟)」と原因も理由も分からず苦しいまま悩み続けることになると思うのです。

そんな毒親育ちの人もいる中で、私は、幼いころから親とは見えない壁で区切られていたおかげで、誰かに家庭内のことを気づいてもらえたり手を差し伸べてもらえたりしなくても、自分で自分の親の矛盾や違和感に気付けて、自分で「必ず親の元から脱出するぞ!」と思えていたので、「昔の私よくやった!よく自分一人で気づけたね!」と褒めてあげたいです。

昔の私は、学校で褒められるような事があっても母には「調子に乗るな!」と怒られて(^^;決して褒められることなんてありませんでしたけど、今の私は昔の私を今更ながらに「私って、けっこう凄くね?ねぇ、凄くね?」なーんて思い始めている今日この頃。笑

そして、今まさに毒親との暮らしで苦しんでいるのに気づけていない毒親育ちの人に、この記事が届いてくれて、少しでも早く毒親との苦しい暮らしから抜け出すきっかけになってくれることを願っています。

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